今日12月27日は母のお誕生日。
毎年この日は母を想いどこか淋しさを感じる1日だけど、今日という日に私は千葉にいる大切な方に会いに行きました。
その方は、私が初めて南三陸で人生初のボランティアをした日、漁業支援で出会ったボランティアの方。
チーム分けするのに、私は1人で居たところ、一緒にチームになって頂けませんか?と声をかけて、優しく受け入れ接して下さった医師の太田先生。
それから何度も一緒に東北ボランティアし、私の舞台にも駆けつけてくださる程優しい優しい先生が私は大好きで、同じ想いを胸に被災地支援をしてきました。
そんな太田先生とここ数年お会いしてなかったところ、先生から久しぶりに連絡下さいました。
そのメッセージには、お会いしていない間に先生は、難病であるALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症していて今は四肢は左手をわずかに動かせるだけだと。
ALSについて
それから私はALSという病気をとことん調べました。
ALSを世に知らせる為、2014年に色んな有名人が筆頭にアイスバケツチャレンジが繰り広げられていたのはまだ記憶に新しいかと…
私はまだまだ無知でした。この難病に対し出来ることを私は何もしていなかった。
そして、今日太田先生に会いに行ってきました。想像を遥かに超える苦しみを抱えながら先生はあの日初めて会った時と変わらない笑顔で迎えてくださり、積もりに積もった話を語り合いました。
先生がすごいのは医師であること、だからこそ伝えられることがある、そして難病や障害をお持ちの方に心のケアや、みんなで平等に暮らせる社会、バリアフリーという言葉のない社会を目指したいとお話する先生の想いの強さに圧倒されました。
来年には先生と東北のボランティアツアーを企画しました。
一緒にできることは沢山あります。
今日先生との時間を過ごし、私は今やってる活動の原点をもう一度思い返す機会になりました。
私は母との闘病生活から命の時間を学びました。
被災地ももちろんですが、命という壮大なテーマの中で私が今生かして頂いてる中、どう生きて何が出来るかが私の永遠の課題な気がします。
先生からそう気づかせてもらいました。
先生から今日もうひとつ学びました。
生きたくて死んで行く人…
死にたくて死んで行く人がいる
同じ命を全うする時、今生きている時間を閉じこもらずに、生きたいと希望が持てるよう、どんな病でも幸せを感じれるようになればと。
それを聞いて、私は母を思い出しました。私は母を守れなかった罪悪感、悔しさは癒えることがなかったけど、母とは最期の最期まで希望を持って闘った。
それは生きたくて死んで行く母の姿だったけど、それこそが幸せに生きた証なのかもしれないと。
今日、母のお誕生日に先生と再会できたことはとても大きな意味を感じました。
先生と先生のご家族の当たり前の幸せを奪って行くALSは許せないけど、ALSに感謝すると話された先生の言葉を胸に、これから私にできることは精一杯させてもらいたいとそう思います。