いい感じの人工海水とは何ぞや?

というと性能と使い勝手なのですが。

それらが良いと思った&実際にサンゴ飼育でよく使われる三社について、公表されている三大成分を比較しましょうという今回の目的。

 

 

■アクアフォレスト社リーフソルト
 

■レッドシー社

 

 

■デルフィス社ライブシーソルト

 
少し比較が分かりづらいので、仮にPH8.3/海水濃度35%に統一しましょう。
[ppm]
■シーソルト
Ca460、Mg1420、K400
■レッドシーソルト
Ca430、Mg1280、K390
■コーラルプロソルト
Ca465、Mg1390、K400
■ライブシーソルト
Ca465、Mg1290、K406

 

 

これを一般的にいわれている話に当てはめて考えると、低いPHと高いカルシウムの含有比率はPHの低下を引き起こす……という理屈だけだとシーソルトは外れるのかな。

カルシウムとマグネシウムの理想的な比率は2:1とはいえどもサンゴ飼育では多少マグネシウムの高い方が推奨されています。  普通は上の表PH8.3より低い値の海水を作ることを考えるとシーソルト、コーラルプロソルトが頼もしい。

 

ところで他の成分はどうなん? というと。

アクアフォレストは他の製品もそうなんですが、あまり成分表を公開しません。 この人工海水については、原文を見にいくと他の有用成分に加えアミノ酸やビタミンCも入ってるよ! ぐらい。 いや何のアミノ酸?  水溶性ビタミンCって普通あんまり吸収率よくないよね?  てかそれ何の為に?  保存?  抵抗力?  サンゴのお肌トゥルントゥルンなるん?  とか思ってしまうわけです。 

大体アクアフォレスト本社のポーランドって硬水ですし。

 

レッドシーも微量元素は海水にある全てが含まれているといいつつも、それについての詳細は心許なく。 何千円もする添加物いくつも勧めまくる前に、人工海水の配合全部出せやと言いたくなります。

 

ライブシーソルトについてはもう少し出していただけたら嬉しいものの、添加剤としてもよく使われる主要な成分が明示されているのはいいなと。

 

ブランド力って論理をイメージで誤魔化す所がありますけど、後者が目立ちすぎると逆に評価が下がってしまう。 添加剤をあまり好まないのはこの辺りにもあるのですが※安ければ文句言わないにっこり

 

ちなみに私の水槽の人工海水はコーラルプロソルトとお安いテトラマリンソルトプロが混ざってますが(他人にお勧めはしません)、難しいサンゴがいなく、リセットや硝酸塩除去でガンガン使う今のタイミングには丁度いいです。

 

それでももしも100%で使うなら、ライブシーソルトにするでしょうねえ。 

まあまあ小分けになっているのとあの溶けやすさも素敵です。