こんにちは(」・ω・)

 

 

前回は背広を着て高級レストランに行き着席したところまでお話しましたが、またいつもの脱線で話の内容が大きくずれました。

 

今回は高級レストランのワインのお話に戻りましょう。

 

着席ししばらくすると、まずはワインが出されました。

 

シュッとしたカッコいい給仕さんが何本かワインを持ってきて説明してくれます。

 

こちら辛口で、なんちゃらかんちゃらなスッキリした味わいでございます。


そしてこちらは、ブルゴーニュのなんたらかんたらで芳醇な味わいでございます。


続いてこちらは、3本目でございます。(集中力切れて説明覚えられませんでした)


どちらにいたしましょうか?


 

2番目でお願いします。(低めの声で即答)

 

居酒屋な男にワインの説明をされても全く分かりません。

芳醇な味わいもイメージできません。

ブルゴーニュはクラブの名前か?

迷ったときには常に真ん中です。

中間を選んでおけば絶対に間違いないはずです。

 

こーゆー方が好き


説明されたワインは3種類でしたが、夫々に形の違うグラスが準備されました。

ワインによって最もおいしく楽しめるように工夫されたグラスで飲むらしいです。

私だったらジョッキが良いんですけどね。

 

シュッとした給仕さんがワインを注いでくれます。

 

ちょろちょろちょろ・・・・しゅっ

どうぞ。

 

 

えっ!

これだけ!?

 

ほんのちょっとしか注ぎません。

決して口一杯なんか注がないんですね。

グラスキャパの15%程度のワイン。

 

まず色を見て香りを嗅ぎ、チビリと口にします。

まだ飲み込んではいけません。

口の中でそのワインの何かを楽しむのがルールらしいです。

そして目を閉じ、軽くうなずき・・・・飲み込みます。

 

ウム。良いですね。

 

これが正しい作法かどうかは知りませんが、周囲の真似をしてみました。

 

 

かーっ、こりゃーキザだねえ!

こちとら江戸っ子だよ、酒なんかグビッと一気さね!

 

しかしですね、ちょっとした驚きもありました。

 

イメージしてたワインの味じゃなかったんです。

とてもおいしく感じました。

 

グラスに15%しか入ってないワインなど一瞬で飲み干してしまい、すかさず給仕さんがワインのお代わりを勧めてくれましたので同じワインを注文します。

 

今度は一気(ゴメン)

 

すかさずお代わり。

次は3本目のワインをお願いします。

最初はキザに飲み、お代わりは一気。

 

次は辛口スッキリのワインです。

こちらは口に合いませんでしたのでキザに飲んでおしまい。

 

給仕さんもこいつは金になると思ったのか、どんどん違うワインを持ってきてくれます。

私の好みも掴んだようで、どれも非常においしくいただけました。

 

恐らく、というか間違いなくああいう店で飲むペースではないんですけど、居酒屋な男には所詮グラスに15%の酒など、どんなペースで飲もうが量のうちに入りません。

 

いつもであれば記憶の無くなってる時間帯ですが、この日の私は一味違います。

酔った感覚がありません。

しかし美味しいお酒を頂いたことによる高揚感は間違いなく実感しています。

 

感銘を受けたのはお酒だけではありません。

 

勿論料理も大変素晴らしく私が真似できるものではないですが、とても心が満たされました。


食材の組み合わせも驚くような料理があったり、料理を出す時間や量なども何一つストレスがなくこれこそがサービスだなぁと感動しました。

毎度待たされイライラさせられる病院に見習ってほしいものです。

 

また、どちらかと言うと食べるよりどのようにして作られるのか、調理場の方が気になりました。

 

ナイフ、フォークなどのカトラリーも料理のたびに新しいものが出され、前の料理の味に影響されないような気配りなんだろうなあと感心。

 

食事の後は施設の各所を案内していただき、お土産まで持たせていただきました。


粋な上司。実は同級生

 

胃袋も脳みそも心も大満足させていただき、心の美しい上司に大感謝です。

 

帰りはリッチ気分のまま生意気にタクシーで帰宅し、コンビニで唐揚げ弁当を購入してから部屋に入りました。(庶民の味も必要)

 

ああいう世界があることは知っていましたが、自分が行くという事は全く考えたこともありませんでした。(庶民サラブレッドなので)

 

ルールが多く、服装も制限され、静かに食べなければいけない。

そんなん本当に楽しいのか?って思っていました。

楽しいとは違いますが、満足度っていうのは非常に高いと感じました。(初めての経験と言うこともありますが)

 

ですが・・・・ 

 

 

一人あたりの料金を知った時は驚愕。いや、ドン引き。

ジバラハゼッタイムリダシ!

 

 

でも、料金に見合う満足感だったように思います。

美味しいワインは本当に美味しいという新たな発見もありました。

妻にも食べさせてあげたいと思うほど料理もおいしく、素晴らしいサービスを受けることができたので、最高のディナーのことは妻には内緒にしておこうと思います。

 

ビールをガブガブ飲み、前後不覚の酩酊状態になるだけが酒じゃありません。

記憶無くすまではしゃいで歌って過ごすのだけが飲み会でも有りません。

楽しかった代償にケータイをなくしてしまうのが中高年の飲み方じゃないんです!

 



やっと大人の飲み方が出来たような気持ちになれた“粋な上司”との食事でした。

 

恐らく2度と行くことはないであろう高級フランス料理。

大満足の料理とお酒と給仕さんのサービス。

 

こういう場所に年イチくらいで妻を連れてきたやりたいなと思いましたが、、、、

多分、妻は嫌がるんだろうなあー。

 

高級な料理とお酒を周囲に気をつかいドキドキしながら食べる料理より、

まあまあ良い店でたらふく焼肉食べる方が絶対喜ぶだろうなあ~。

 

何万円もする食事に連れて行くより、

欲しいキャンプ道具を買ってやった方が喜ぶだろうなあ~。

 

実際、年始に出席したレースチームのスポンサーパーティーでも、やはり居心地悪かったようで帰りがけ牛丼屋に寄りましたからねえ~。

 

料理を楽しみたいときは食べなれたものが一番ですね。

 

雰囲気を楽しみたいときや、人生の勝負時は今回のようなお店も良いと思います。

 

今回は思いがけずそのような店で食事をさせて頂けたことに、素直に感謝したいと思います。

 

翌日はAさんと庶民な居酒屋で食事しましたが、今回の建物の話しで非常に盛り上がり、それはそれで非常に楽しく大変良い思い出ができました。

 

私も可愛い部下ができた時は、そんなちょっとしたサプライズができるような懐の広さを持った男になりたいと思いました。(大概の部下は皆とても可愛いです)



 

 

今回のお話は以上です。

またお会いしましょう。

それでは、しーゆー♪ウインク