こんにちは(」・ω・)
建設会社に務めておりますが、私の専門分野は解体工事なんです。
元々好きで建設会社に入った訳ではなく、当時収入が良かったので入社しました。
全く経験も興味もない分野だったので最初の数年はとにかく新鮮で、大変な思いをしつつも楽しく働いておりましたが、徐々に大変な方ばかりに支配されるようになり楽しいとかやり甲斐があるとか思えなくなってきたんです。
そして毎日会社を休む理由ばかり考えるようになり、やがてこの場からとにかく離れたいと思うようになり病んでいきました。
すったもんだしてるうちに現場業務から内勤へ配置してもらいました。
内勤快適♥️
全てが現場業務とは正反対。
綺麗、清潔、安全、朝はゆっくり出勤で残業も無し、土日祝は休み。とにかく心身共に全くストレスのない世界。
楽すぎる🥺
会社に拘束される時間が圧倒的に減り、プライベートも充実しました。
同じ会社でこの格差ってなんなの???
こんな環境で数年過ごしていましたが、ある日解体工事の手伝いをする機会があり、ちょっとした気持ちの変化が生まれました。
解体工事、面白いなぁ。今後コッチ専門でやってみたいなぁ。
ちょうど解体の部署も人不足だったので受け入れてもらい、内勤という立場から解体工事を対応していくことになりました。そしてまた数年が経ちました。
内勤という立場ながら解体について色々学び自信もついてきたわけですが、自分の技術が現場で通用するものなのか試してみたい気持ちが芽生え、日に日にその気持ちは強くなっていきます。
そしてやってきた解体現場デビュー!ただの応援でしたが、現場でも通用することが分かり更なる自信がつきました。
私の所属する会社は建設会社なので社員のほとんどは建物を立てる方を希望します。その中で解体をやりたがる社員は皆無。
そんな環境で頑張れば、きっと名が売れ会社も私のことを大事にしてくれるハズ!よし、ぬるい内勤生活も十分満喫したし、また修羅場に戻り自分のために頑張ってみよう!
そんな気持ちになり、再び現場配属になりました。歳をとった事もあり久しぶりの現場勤務は思った以上にキツかったですが、今度は自分から進んで選んだ道ですので頑張りもききます。日々パワーアップしていく実感もあります。
何年も味わうことのなかったガムシャラに頑張る自分がとても清々しく、社会人として父親として胸を張って毎日を過ごす事ができると思えるようになってきました。
そうして数年。熟成と言うにはまだまだ若輩ですが、現場もいくつか消化し名前も売れてきました。そして東北の震災があり仙台、福島で腕を振るうことになります。
この土地は私にとって人生の大きな分岐点と思える場所でした。公私共に全てが私の方向性とマッチし、ココを私の終の場所にしたいなぁと思うほどでした。
全力疾走した6年間。やりきった感は十分あり、解体スペシャリストとしての力もかなりレベルアップしたと思います。色々な人達と接する機会も多く社内上層部にも名が知れるようになりました。
そして異動命令。
これからは地方でなく会社の拠点のある中央で解体に携わりなさいという事でした。私としては会社の利益より自分の幸せを重視するスタンスで働いてきたので、東北から離れたくありませんでした。
逆らったところで何も変わらないし、面倒が増えるだけなので仕方なく自宅のある東京に戻りました。
6年振りに家族と暮らします。東京の現場は私には合わないので、ソコソコのテンションでなーんとなく毎日を過ごします。面白くねーなー。でもプライベートに関しては新たな楽しみも増え、生活自体はそれなりに楽しむ事が出来ました。
年齢的にももう転勤は無いだろうと思ってましたし、定年までとりあえずそつなく働き老後は大好きな東北に移住したいなぁ〜なんて考えていたところ、まさかの事態が発生。
まさかまさかの異動命令。今度は九州鹿児島です。東北から無理やり東京に戻され、1年半もしないうちに今度は九州。
桜島
そりゃー無いぜ!
やっと家族と過ごせると安堵したのに…
このクソ会社辞めてやる…
真剣に悩みましたが、辞めたところで生活を維持するすべもなく、色々死ぬほど悩んで行く事にしました。そもそも私が決めるものでは無いんですけどね。
今度の工事は発電所における施設の解体で、色々特殊な技術が必要になります。現地スタッフでは対応できないので私に白羽の矢がたったわけです。
名が知れたおかげでこんな目に合うとは思っても見ませんでした。技術を磨いて名を売りたいとは思っていましたが、全国展開までは考えてませんでした。大誤算です。
今いる現場は途中離脱する事になり大騒ぎになってます。でも九州では私の技術がないと工事が出来ないと大きな期待を寄せられています。
今の現場は良い仲間ばかりなのでとても居心地が良く離れたくありません。また長期間家族と離れて暮らすのも嫌です。しかしサラリーマンは上に逆らえば明日の飯も食えなくなる存在。嫌々ですが行くしか選択肢はありません。
どうせ行くなら向こうの生活楽しもう。
既に引越し準備は着々と進めており、荷物の大半は趣味の物ばかり。見積もりに来た引越し業者も荷物の多さに驚いてました。
そんなかんだで東京で家族と過ごせる時間も残りわずか。3週間後には鹿児島入りです。不安と落胆しかないですが、前向いて歩いてりゃ良い事もあるでしょう。難しいこと考えず、悪いことばかり考えず成り行きに任せ私らしく頑張ってみます。
ま、なんとかなるさ。
ではまた(*´︶`*)ノ