先日、街を歩いていると少し懐かしいリアスタイルのバスが眼に入った。かなり久しぶりに見る西工車体のバスだ!

 リアスタイルながら、ナンバー灯の配列から「いすゞ」であろうということはすぐに分かった。

 そう、LV系列はナンバー灯が左右二灯配列なので、余程の改造などが無ければ西工でもほぼ「いすゞ」と断定出来た。

またエンジンルーバーがドア側リアにもあるので尚更いすゞ色が濃厚であった。

 良いポジションであったので、取り急ぎ形式写真的に撮影させて頂いた。

 なかなかのプロポーションであり「前後ドア」というところも関西バス趣味人としては大いに満足である。詳しい方から形状的に胃部検診車であろう、とご教示頂いた。

 見た目、短尺が一発で分かるのと、検診車ゆえに重たい機材を積んでおり、且つ大事にせねばならない・・ということから高出力エンジン搭載でエアサスであろうと踏み、この世代のいすゞLVのラインナップから「LV218K」であろうと推察、帰宅後少し調べてみると型式はビンゴであった(ビンゴは一寸嬉しい・・笑)。年式的にはH5('93)年辺りの「U」規制車で結構年代物だったことも判明、アングル的に良い記録が出来た。実はこの車、10年以上前にも神戸市内で走行中を目撃しており、今般見掛けて「未だ現役」だったことにも驚いた次第。いすゞ標準車体ならマイナーチェンジされて直ぐのキュービックの世代である。

 後扉が狭幅折り戸ながら、今ではほぼ見掛けることの無くなった前後ドア配置を見て、妙に「やっぱり前後ドアは格好良い・・」と、長年親しんできたこのドア配置を懐かしんだ。

 前後ドア検診車といえばこういうのもかつて撮っている。

 そう、J-BUSエルガ系である。車はヘッドライトから日野ブルーリボンⅡ、KVということが分かるがこの車の型式はまだ未調査であるものの、やはり短尺ゆえ「KV234L*(2か3かは不明)」であろう。最近の前後ドアが廃止された車種の前後ドア車はこんな感じである。十分似合うと思うのだが・・。

 

 今も昔もバスの仲間と言っても差し支えない、バス形検診車は大いに魅力である。