前回の渋谷病院ハイエース救急車であるが、実は番組内シリーズ中に数回「チラッと映る」もう1台の渋谷病院表記のあるハイエースの存在には気付いていたが、今回視聴を続けていて漸く発見(笑)出来たので、続編としてお届けしたい。

 この車がそうなのであるが、ロケ地である渋谷病院の表玄関に止まっている姿を散見していた。赤帯付き旧いハイエースながら、ナンバーまでハッキリ読み取れた記憶が無かったので探してはいたのだが、今回PARTⅡ第20話で分かった。

 車体には渋谷病院ー南熱海診療所と読める表記があり、以前別のアングルで側面が写り込むシーンからはその表記も確認出来ていたので、もう1台往診用の車がいるのだろう・・とは思っていたのであった。

 今回の主役、松田氏演じる徳さんが走っていく後ろでナンバーが読み取れるシーンもあり、切り取り撮影。

 「品川51」なので、1970年9月までに登録された個体、というのが分かった。品川51はシングルナンバー「品川5」の派生で品川5が満杯になったので枝番を設けた物。後の品川55→56・・とは違う世代なので注意が必要だ。といってもナンバーマニアさんにとっては知識としてお持ちなので、釈迦に説法なのだが、若い方からたまに「51」ってなんですか?聞かれるので記しておきたい。なお、この51は品川だけではなく当然車の多い名古屋でも発生していた。因みに神戸は「5ろ」まで進捗、もう1年陸運事務所の電算化で「分類番号二桁化」が遅ければ神戸でも「51」は登場していたであろう。

 で、このハイエース、屋根はフラットで救急車仕様ではないながら赤帯が付いており、側面を見た目では病院救急車である。前回ご紹介した「品川56」の個体もこれと同時期の車で本来の救急車代替時に登録変更された(品川56は1974年頃なので、前回の救急車は再登録の可能性が高い)、また登録変更時には屋根に救急車用ベンチレーター?や赤色回転灯なく、その後ドラマ用に小加工された、或いは救急車仕様のままなんらかの理由で再登録の際に5ナンバー登録された・・のであれば一応辻褄は合うのであるが、あくまでも個人的推測ながら如何であろうか?

 

 ところで、表題に設けた「と井門:イモン」であるが、詳しい方はご存知の通り大都会シリーズは「インテリア 井門」が撮影協力としてオープニングやエンディングのクレジットに上がっている。リアル拝見時は井門をイモンとは読めずにイカドと読んでいたのだが、大人になって鉄道模型の世界に入ってから「モデルズ イモン」がこの「インテリアイモン」と同じと知って驚いた覚えがある。

 この「インテリア井門」の経緯はウィキに詳しく載っているので興味がある方は拝見してみては如何だろうか(大都会の撮影協力でオープニングなどにクレジットされている井門系の「クレジットの大丸百貨店」の件も載っている)。

 これはPARTⅡ20話のラストシーン。事件解決で別のビルの屋上でラストが撮られたあとにカメラワークで右へ振るとこれが映って終わるのであるが、後の西部警察、特にPARTⅡ以降では当時のタイアップ企業のセリフや施設が映像で多数出てきて、少々興ざめしたものであるが、大都会でもこういったシーンが出てきたことにこれも少々驚いたのであった。

 これは現在のモデルズイモンのテープ。あくまでも個人的に・・、であるが私のそれぞれ違う方面の興味分野で繋がった面白い事象であった。