久しぶりに旧車の話題。私が幼少期からこと自動車(乗り物)に大いなる興味を抱いていたのは本ブログ御覧の通りでお分かりかと思うが、幼少期にはいわゆる「ヒーロー物」もその全てではないものの欠かさず見ていたことからそれらに登場する劇用車にも眼がいっていた。

 とりわけウルトラマンシリーズでは有名どころのポインターや表題のマットビハイクル(本来はマットビークルと読むはずが、日本語読みになってそれがこの車の場合「正」の扱いだったと後年模型雑誌で拝読した)であるが、リアルに見ていたのは年代的にウルトラマンA~タロウ~レオ世代で件のポインターのウルトラセブンやマットビハイクルの帰ってきたウルトラマン(近年の呼び方である新マンはまだ許せるがジャックはどうも・・当時誰もジャックなんて呼んでいなかったし、後付にしても個人的には馴染めない・・)はいずれも再放送であった。

 本放送で見ていた、Aのタックパンサー(20系コロナマークⅡ)、タロウのウルフ777(50系クラウン)などは大のお気に入りで、とはいえ当時はオモチャは買ってもらえずひたすら紙工作で作っていたモノである。

 関東近郊ならロケで見られていた方も多いのであろうが、ブラウン管の中で走り回るそういった劇用車はかなり憧れの存在であった。只、マークⅡもクラウンもベース車自体は地元でたくさん見ているので馴染みがあるのであるが、再放送ながら大改造車であるポインターは兎も角、マットビハイクルのベースであるコスモスポーツは劇用車はおろか、実車でも当時遭遇することはまずなかった。

 初めて実車に遭遇したのは今から20年以上前で職場に向かい自家用車(当時の愛車である三代目コロナマークⅡ)を走らせているときで後ろから抜いて行った個体である。あまりにも突然でバックミラーで「あっ!」となり唖然としてナンバーが当時モノかどうかも確認する暇なく消えていったが、紛れもなくコスモスポーツであった。かなり車体が低く平べったい印象であった。それから約20年後・・

 2017年撮影で岡山方面にドライブに行った帰り道のSAで止まっていた個体である。当時ものオリジナルナンバーが好みの私であるが、そんなことは言っておれず取り急ぎ撮影した個体。オーナーさんを暫く待つも来られなかったので、時間の都合もあり後ろ髪を引かれながらそこを離れたが、強烈なオーラを放っていたのは間違いない。トミカや書籍で何度も目にしている車ではあるが、やはり実車を目の前にすると興奮してしまう・・。

 この個体も恐らくその界隈では有名な車なのであろうが、今も現役なのであろうか・・。生まれてから今まで二度しか遭遇していないコスモスポーツ。一度目はあまりの衝撃で、二度目は停車中ということで、そのエンジン音は聴けていない・・。今度遭遇すれば是非ともエンジン音は聴いておきたいところである・・・。