昨日の続きでパトカー編。


    バスを追跡する2台の黒パト、テールランプの意匠からどちらも230セドリックの後期型。普段は430セドの正規ナンバー、68-12・68-14だが、アクションでバスに体当たりするため、車がテンプラナンバーの旧型に…もお約束。68-12は元自家用か個人タクシー?で顔が上級グレード。68-14はお約束スタンダード。車内のシーンでAピラーの「日報灯を撤去した跡」がバッチリ映るので、タクシー上がり決定である。
またアクションにより既にフロントガラスも粉々…。
まぁ、この辺りも石原プロお約束である意味水戸黄門の印籠みたく安心して見れる…。😅
    さて、一方の白パトは…。
     左の72-11は後述するとして、後ろの方にレギュラーの330と430が奮闘中。この330後期型、多摩57ほ87-18~87-21までいたが時々でテンプラ貼ったり、多摩57の上から品川88を貼ったり、多摩のままだったり見ていて面白い。

     今回のシーン中にドア開放のまま放置があり、普段は見えないドアの妻面とも言うべき部分が映り込み、そこは黒く、元々黒ボディの上半分を白に塗り替えていたのが分かった。てっきり白買って下半分を黒にしていた…と思っていたので意外だった。勿論4台ともそうだったかまでは分からないが…。
    で、レギュラー以外に散光式を載せた330がアクション用にもう一台出ていた。

    品川88た72-11のテンプラを付けた330前期グロリア…。バスに体当たりして結構ボロボロになりながら誘導し、横転はせずに頑張っていた。
実はこの72-11はミニカーになっているのである。



     そう、あのシリーズである。発売当時、直ぐに買い求めたが、こんなマイナーな白パトをよく製品化したな…と。88話当時ではレギュラー車やアクション車もエンケイのアルミホィールを履いているのにこのグロリアはノーマルのままだったがそこも表現されており、グロリアと言うこともあってテールランプの特徴がよく捉えられてポイントが高い。330グロリアのテールランプコンビネーションはウィンカーが島の様に浮いているのが面白い。で、その特徴あるテールランプが大写しになるのがこのシーン。

    犯人の要求を呑むために、バスを包囲していたパトカーを移動させているところ。
アクションでボコボコとなり、閉まらなくなったトランクから、パトカーになる前の塗装がこんにちはしているのが分かる…。バンパー上がオレンジ、ガーニッシュ上がイエロー…そしてこの白パトを動かすゲン兄の左手がコラムシフトのバック位置が分かることから、やはりタクシー上がりであった…。このカラーリングだとトミカタクシー定番のツートーンに似た色合いで私は京王自動車の旧カラーを思い浮かべる。
    なお断っておくが、ドラマの粗探しをしているわけではなく、あくまでも考察である。
本放送当時はビデオもそれほど普及しておらず、我が家もなかったから当時は大人目線でも無いので見抜けなかったゆえ、今現在大人目線で考察すると色々な発見があって面白い。只、その面白いシーンを発見すると先ずは一時停止、そして考証や撮影をするので一時停止時間もトータルでかなり取られており、正味45分程度のドラマが倍以上の視聴時間になってしまうのである…。

    最後にこの話しで破損しながらもお約束の爆破に至らなかった230黒パトとこの頃の定番、マシンエックスを載せて「88話より」を終わりとしたい。