2019年2月に運用開始した我が地元神戸市営地下鉄6000形。登場前の予想イラストでは緑のっぺりの顔が今一つ・・と感じていたがいざ実車がデビューすると、いっぺんに模型が欲しくなってしまった。当時、沿線で色々取材を行い、資料を集めた。特に名谷(みょうだに)以西は地下鉄と言いながら地上を走行する郊外電車なので、切り通しの沿線から屋根上を俯瞰できる環境は模型人にはありがたい。

(※通常私は16番であるが、地元車両なので鉄コレのこの形式は買っている)

 上は製作に向けて取材を進める傍ら、コツコツ集めたパーツ類で台車は近似の物を選択。クーラーは最近の阪神間近辺の電車ではよく見掛けるタイプでTOMIXのWAU705がかなり似ており6両分揃えた。このクーラー、我が工場でも汎用性が高く、阪神電車分にも重宝しているが、如何せん現在市場在庫切れが続き、足りない分はまだ入手出来ておらず、レジン複製も視野に入れている。

続いての写真は最近になって製作したもらった特注デカール。地下鉄独特のロゴ類を纏めている。台紙の色合いで殆ど読めないが、作品が出来た時のお楽しみということで・・。

 実車の台車は3000形(登場時は系)までのFS系とは異なり車体と同じく川重製となっている。

 試乗会に参加した時に頂いた記念品。左のパンフには良い感じのイラストがあったので、1/80に拡大して模型資料としたのが上のパーツ類の写真の中にあるイラスト。イラストの下は鉄道ファン誌の図面コピーで、紙も別途用意しひとまず車体製作の段取りは揃っている。

ロゴ類のデカール作成に少し時間が掛かったが(自分の中でGOサインを出すまでの時間)、実車登場後早や4年経過し、第1号の29号車は全検時期では無かろうか?

 その4年間の間に続々新車が登場、あっという間に在来車を置き換え、地下鉄のイメージである1000形(登場時は系)があと2本(と旧北神車)を残すのみとなっている。

 さすがにボチボチ本腰を入れようと久しぶりにバスを撮影がてら地下鉄を観察をしていたら、西神中央寄り先頭車の屋根小変化に気が付いた。

 

 上は第1編成の29号車(6129)。屋根の赤丸をしているところ、新製時から何やら蓋みたいなものが付いていたので、模型でも何かパーツ流用で付けようと思っていたところ・・、

 最近登場した新車群ではこの部分にブーメランアンテナが生えていた!この個体は現在の最新車56号車(6156)で、模型化デティール的には面白い。勿論理由があってこうなっているのであるが、私鉄に多いこのブーメランアンテナは無線用なので、無線システムの変更のためでは無かろうか、と推測。

 側面から。こういったアングルで撮影するのは模型化の際に取り付け場所を把握するためで、真横写真はかなり有効な資料になる。車はいずれも最近の新車である51号車と55号車。

 気が付けば在来車も順次取付されており、件の蓋は「準備工事」だったことになる。上は40号車で下は34号車だが、まだ大半の在来車は施工されていない模様なので番号の若い順の施工でもなさそうである(新神戸寄り先頭車は元々準備工事の施工無)。

 神戸市営地下鉄の無線アンテナと言えば、初期は別にして先頭車のM台上にある四角い枠状の物であったが、システム変更となるとこのアンテナもお役御免となるのであろうか。

 模型化の際、この過渡期の姿が面白そうであるが、模型が出来た時には既に枠状アンテナが消えている可能性も十分に考えられる。

 そうそう、デビューの暁にはこのヘッドマークも取り付けてみたい・・。毎度ながら「いつ出来るの?」といったヤボな話しは無しである。笑