ここのところ、阪神地区も俄かに電気バスが相次いで導入されているが、この度伊丹市でも登場している。只、2月登録で本来はもう少し早いデビューが予定されていたが、例の六価クロム案件で要部品交換となり、デビューが遅れていたもの。
今般、晴れてデビューとなりそれを記念して、デビューイベントが伊丹市のイオン伊丹・昆陽(いたみ・こや)の駐車場で行われた。
私は新聞記事でその行事を知ったが、上手い具合に仕事帰りに寄れそうなので計画を立てた・・ただ心配なのは雨模様予報だけである。しかしこれはかえって薄曇りとなり、撮影の際に太陽光線を気にしなくて良いことから土砂降りでなければ行くことにした。
当日は薄曇りで直ぐに雨が落ちてくる気配も無く、阪急電車を乗り継いで伊丹に到着。伊丹線も今や6000・7000系列が君臨しており、都落ち感が半端無い・・。
会場までは伊丹市バスに乗るが、伊丹地区には普段撮影には訪れるものの市バス乗車は実に30年近くぶり・・となり、未だ変わらぬ前乗り(近畿圏では珍しく伊丹市と尼崎市(→阪神バス市内線)は前乗りである)に少々の躊躇いを感じながら、また伊丹市営の勢力図では大多数のエルガより数の少ないエアロスターに当たったことも面白く感じた。
会場前の「池尻(いけじり)」バス停で降車。乗ってきたバスにカメラを向け、はやる心を押さえて会場に急ぐ。
イベントでは来場者に「記念品の配布」が謳われていたので、開始直ぐではまだ大丈夫だろう・・とタカをくくって、開始後暫くしての11:00前に到着したが、既に配布終了で開場は来賓、市民で満員状態・・少々考えが甘かったようだ。結局記念品の入っていた、と思われる空の段ボールの山を尻目にいそいそとバスの方へ向かう(ゆえに記念品が何であったかは不明)。
それでも人と人との隙間から上の様なアングルでは撮れたのが幸いで更に、公人のMCのある記念式典中は御覧の様にドアも閉状態で文句ない展示方だったのは嬉しい誤算。
式典がほどなく終了すると今度は車両の見学となりバスの前は更に黒山の人だかりとなった。
ここからは「バスまつり」状態で、乗車をする人、各部を撮影する人様々。私も車内は見たかったが、大きなお子様、本当のお子様、家族連れがビッシリだったので先にリアの見学とした。
エンジンルーム・・・基い、心臓部の御開帳でディーゼル車でエンジンが収まっている部分に電池がギッシリ。普段こういったところをなかなか見れないので、これはありがたい演出。
これは公式側(乗降口側)後部のソケット?部分。リア周辺はまさに電気バスを実感できる。
その後並ぶ列も一旦少なくなったので、車内列に並び直し、無事に辿り着いたのが上の3点。私の場合、まずは銘板(コーションプレート)のチェックとなる。外国車特有の銘板がその素性を主張する。なお、例によって車台番号部分は「バスの個人情報」に当たると認識しており、当ブログでは加工しているのでご了承頂きたい。
運転席はやはりお子様には大人気の様だった。大きなお子様は家族連れ大多数の空気を読んでか、私の並んでいる列内では座る人はいなかった・・。
この中には将来のバスファンもきっといることであろう。
さて、このバス中国製ながら先にアップしている阪神バスとは異なりアルファバスでバスラマ誌によると「ECITY 10」という車名の様だが、諸元表に型式欄が無いのでこれも車検証上の型式は「不明」なのであろうか。
同じ電気バスでも阪神のBYDと異なり別車種で導入されてことが面白く、正直長年バス追っ掛けで撮影をしていても特に路線車では車体形状上二形式のみとなった現在は面白味も無かったのあるがこうして異車種がポン!と入ると「一寸行ってみよう、乗ってみよう」という気持ちになる。
先般の阪神同様真正面と真後ろも忘れずに撮影。模型を作る際の大きな参考資料になるので、模型化予定がなくても撮れる条件があればこうして資料写真を集めている。
伊丹市営ではこのバスもう1台が登録されており、5月25日から系統限定で運行がアナウンスされているので、気になる方は同交通局のHPを参照されたい。
さて、このバスの展示アナウンスと同時期に「スルッとKANSAI バスまつり」開催もアナウンスされたが今年はこういった代替燃料のバスがたくさん会場にならぶのではなかろうか・・。経年車を期待する声も毎年大きい中、もしそうなった場合、それはそれでまた一興であり楽しみである。
そうそう、帰りの伊丹市バスもエアロスターであったことを付記しておこう・・。笑