さて、東京見聞録の4本目は今回の上京で一番の目的であった東武8000系。昭和の電車、特に20m級4扉通勤車系が未だに好みなので、JR103系の消えた今、2010年代に入ってから上京の度に首都圏のそういった車両たちの撮影や乗車機会を出来るだけ行ってきたが、東武8000系は大量にいたことから、直ぐには消えないであろうと・・後回しになっていた。

 また数年前にオリジナル顔の復刻塗装が運用開始したことから、今回はターゲットをここに絞ったわけで有難いことに今は運用の分かるサイトもあって随分活動しやすくなった。事前に東京の知人にベターな撮影場所を聞いておき、野田線(敢えて野田線とする:笑)春日部駅が良いのではないか?とのことで、東京から京浜東北線で大宮へ向かいここで家族と分かれて東武へ・・。

 最初に乗車した列車は最近の新型(形式失念・・)で取り急ぎ春日部で向かう・・。

 お約束の駅端で狙うが、未だホームドアも無くまことに撮りやすい駅であった。当日は生憎の雨模様ながら結構カメラマンがいた。実はここに向かう途中、東京の知人からお目当ての復刻塗装は前日に故障発生で運用取り消しの可能性が高い・・と連絡が入っていたのであった。しかしそれを逆手に取って、その運用に縛られることなく自由に他の8000系中心に活動できると解釈した。笑

 先頭車は再掲だが、8171編成を6両分撮る。模型をやっている関係で中間車も撮れる時は出来るだけ全車撮るようにしているのだ。柏方から8171-8271-8371-8771-8871-8471の6両であった。この編成はこの駅止まり。

この後、暫く色々撮影を進め、次の予定地である流鉄へ向かうために8000系に乗車して車内や走行音を楽しむ。

 いやぁ、中々の走行音と車内である。しかし、これだけの大きい路線ながら途中何度か単線区間があるのは正直驚いた。途中の七光台検車区を車窓から覗くと遠くの車庫線奥に復刻塗装車編成が寝ており、やはり運用していないことが分かった。撮影は叶わなかったが、この目で拝見出来たことは良かったと思う。

 乗車した車両は88113号。8000系は大量に製作された形式だけに車番も5ケタのインフレナンバーは少々違和感があるが、さすが東京である。聞けばこの編成は8000系の中でも最近の仕様を盛り込んだスーパー8000系らしい。関西人にはあまり馴染みのない「津覇車両」の銘板も撮影しておく。

 さて、その東武8000系といえば私は未だセイジクリームのイメージが強く、Nゲージだが数年前にGM製塗装済トータルキットを買い込んでいる。このキットは細部がセイジクリーム時代と異なる所謂「タイプキット」だが、この塗装でもう私の中でのイメージ通りの8000系である。なお、15年近く前には新塗装化された後ながらオリジナル顔で少しだが撮影は出来ている。個人的にはオリジナル顔が好みでいつか16番模型で製作してみたい車両なのでもある・・。