もう春ですね。

毎年花粉と仲良くなる時期で、愛情を鼻水と目の痒みで精一杯表現しております。この無限に零れ落ちる雫供が世の水不足解消の糸口に繋がらないものか。鼻水を真水に変える装置を作れれば、この時期なら無人島で水分に困ることは無いかもしれません。

なんて訳の分からんことが思い浮かぶ程、花粉症の薬に脳をやられております。

困るのは今年の花粉量でして、例年の12倍なんていう明らかに致死量を超えた数字が学会から発表されました。

20230321193643f64.jpeg


普段は毎年ノードラッグで只管耐える日々を送るのですが、今年は耳鼻科で少しでも花粉症と距離を置こうと薬を貰って毎日ヤク漬けです。

これがまたねぇ、少し眠くなるわ、花粉量によっては良く効かないわ、近代医学ではもはやAIDSも治せるのに、花粉症が治せないことに疑問を持つ方も少なくないのでは?もしや耳鼻科医の失業救済のための政府の陰謀か!?

なんてまた訳の分からんことが脳内で展開されてしまいました。全ては花粉のせいです。俺は悪くないよ!

20230321193649415.jpeg


さて、唐突ですが佐賀県と言えば何?


吉野ヶ里歴史公園?


祐徳稲荷神社?


はい、実は河童のミイラなんですね!


え?なんでですって?

意味がよく分からないって?

そもそも河童のミイラってなにって?



分かりました!その証拠を見せましょう!



佐賀県といえば、河童のミイラかな。

河童のミイラは全国に散らばっているけれど、やっぱり佐賀県は伊万里市にある松浦一酒造の河童のミイラが一番有名なんじゃないかしら。

作り酒屋なんだけれど、河童のミイラが展示されていて、毎日観光客で賑わっているわ。

ご主人が太っ腹だから、もちろん拝観料なんて取らないし、全国各地から集めたり寄贈された河童に関するコレクションがいっぱい並んでいるからちょっとした博物館みたいよ。

それに本業のお酒もおいしいし。

九州といえば焼酎だと思っている人が多いけれど佐賀県はお米の産地でも有名なの。だから、佐賀県は焼酎よりも日本酒がおいしいのよ。

それじゃあ、私が松浦家のご主人から聞いた話をしてあげるわね。

以前から松浦家には代々珍しい宝があると言い伝えられていたの。

それがなんだか、わからずいたんだけれど五十年ほど前に母屋の改装工事をしたときに屋根の梁に汚い箱が結びつけられているのを大工さんが見つけたの。

その箱には「河伯」と書かれていて、中にこのミイラが入っていたんだって。

でもね、このミイラには不思議な力があることも一部では有名なのよ。

松浦家なんだけれど、それまでは何代も男子に恵まれず、女子しか生まれなかったの。

そのため十一代目から十五代目まではずっと婿養子を迎えて繁栄したんだけれど、このミイラが見つかった途端に、それまで女の子ばかり五人も子供がいた十六代目が待望の男の赤ちゃんに恵まれたのよ。

しかも、双子だったの。

さらに、松浦家には続いて双子が生まれたのよ。

それが口伝で広まり始め、このミイラには子宝の霊力が宿っているのではないかと全国から子供に恵まれない女性が多く訪れるようになったのよ。

だから、今も河童のミイラには子供のおもちゃやお菓子、ぬいぐるみの類が備えられているの。

そして、不思議なことに河童のミイラにお参りした途端、妊娠したとか、双子が出来たとかいう手紙がいっぱい届いているのよ。

偶然とかたまたまと言ってしまえばそれまでだけれど、私はこの話を信じているわ。この河童のミイラは本当に子供を授けてくれるってね。

だって、私のお母さんには子供が出来ないってお医者様に言われていたの。

それでもどうしても子供がほしくて、二十年ほど前にこの松浦一酒造で河童のミイラに子供がほしいってお願いしたの。

それからまもなく、私を妊娠したんですって。

今も、日本全国から子宝に恵まれない女性や夫婦が訪れるのよ。

もし子供がほしかったら、ぜひ一度いらっしゃい。河童の大好きなきゅうりと、子供が喜びそうなおもちゃを忘れずにね。


※飯島多紀哉 Presents.

そういうことでした。証明終了。Q.E.D.



というわけで、ヨンパチの佐賀県聖地巡礼へ行って参りました!

20230321193053489.jpeg

in Saga!

この響きを耳にすると思い出すはSA•GA 2。

20230321193646fbc.jpeg

とね、年齢のバレそうなネタをぶっ込みつつ、伊万里市へ向かいました。上の画像は道中のコンビニで撮った写真。

今回は事前に予約を入れ、河童に関する説明をして頂けるアポを入れました。勿論誰でも事前予約は可能です。

松浦一酒造ホームページリンク


saga01.jpg

見付けました!

saga02.jpg

道中にドラえもん。勝手に並べて写真。

saga03.jpg

駐車場に車を停めさせてもらいました。

saga04.jpg

saga05.jpg

ここを抜けると到着。

saga06.jpg

来たー。なかなかの距離でした。

saga07.jpg

河童の石像に迎えられて聖地巡礼スタート。

saga08.jpg

saga09.jpg

河童のミイラ云々以前に、ここ酒造なんですよね。ヨンパチ聖地巡礼なんて浮ついた気持ちを振り払い、厳粛な気持ちで中を見させて頂きます。ゲストのドラえもんさんもちょっと退散。

saga10.jpg

昔はこれらを使ってお酒を造っていたんですかね。今もか?

saga11.jpg

って、入っていきなり萌が...、ラブライブだそうです。どうしてここに繋がった...。

気になったので尋ねてみると、「松浦繋がり」だそうです。松浦一酒造さんと松浦果南さん。こりゃラブライブの松浦ファンは佐賀県に来るべきですね。はい!

今時、どんな聖地にも必ず萌が導入されていて、私個人としては正直首を傾げるところではあります。が、これが時代の流れなんですかね。

saga13.jpg

こちらが河童のミイラになります。動画の通り。

ご主人はヨンパチ動画の説明の他、こんなこともおっしゃっておりました。

「河童がいるのは良い水がある証。良い酒を作るにはいい水が必要。有名酒造社の『黄桜』さんも河童をシンボルに起用しています。」

ちなみに『黄桜』さんは一度お見えになったことがあるそうなんですね。

saga14.jpg

saga15.jpg

こちらの箱に河童のミイラが入っていて、箱には「河伯」の文字。

saga16.jpg

こちらの梁にミイラがあったと。不思議な話ですね。


というわけで、ありがとうございました。

ヨンパチに載っていた文章が正確なのも分かりました。子宝云々は特に語られませんでしたけどね。こちらからは聞いていません。なんせこの動画自体、この文字起こしで数年ぶりに観たレベルですから。



そしてここからは当時の話を伺ってみました。

酒蔵のご主人は仕事に戻ってしまったようので女将さん?に聞いてみました。


枯林「すみません。ここで働き始めてどれくらいになるんですか?」

女将「結婚してからなので、もう30年になりますね。」

枯林「では15年前位にゲームの取材に来たと思うんですけど、当時のことを覚えています?」

女将「えっ?ゲーム?なんのゲームですか?」

枯林「四八(仮)というゲームです。47都道府県の地域の伝承や伝説、怖い話なんかをまとめたゲームなんですけど。佐賀県の話が、ここの河童のミイラの話なんですよね」

女将「え、全然分かりません!どんなゲームですか?ネットで検索したら出るんですか?」

枯林「はいでます。河童の画像も思いっ切り出てきますよ。」

女将「ちょっと分からないですね。ウチの人なら分かるかもしれません。ちょっとスマートフォン取ってきます。」


そこにちょうどご主人が現れました。

枯林「2007年くらいに 〜中略〜 これゲームの画像なんですが。」

主人「あ、本当だ!ウチのことだ。...全然知らないこんなの。」


マジか、飯島ェ...。

やっちまったか!?

女将「先代なら知っているかもしれません。もう引退してここには来ないんですけどね。」


あ、そういうことですか。

先代に許可を取った可能性が高いんですね。失礼ながら、てっきり飯島氏が無許可でゲームに使用しちゃったのかと懐疑心抱きまくりでした。

先代をベロンベロンに酔っ払わせた瞬間を狙いって「使ってもいいですかね〜」的な呼びかけをして、「...ン...。あ?ぅん...」と呻き声を「あざまぁぁぉすッ!」とオーケーサイン扱いにしちゃったとか?

いやまあそれは冗談で、もう当時のことは最早飯島氏と先代しか知らないでしょうね。

本業のお酒についてですが、お酒は飲み比べが可能で(事前に連絡した人間だけ?)、同行者が3種類飲んで

20230321193646a10.jpeg


「ンまぁ〜い!」と叫んでいました。

おかげでお土産に日本酒3本も買ってしまいました。帰って私も飲むのが楽しみです。

どうもありがとうございました!



...にしても16年前、蒸し返しますが先代が許可を出したこととはいえ、息子の現ご主人が知らないなんてことあり得るのでしょうかね?

飯島氏、取材に来ていない?電話で許可取ってネットかパンフレットの画像を適当に使ってしまったんですか?

先代にお話が聞ければ話が早いんですが、引退されて仕事場に顔も出さないそうなので無理。それに先代がOKしても、現ご主人が知らないと後々に問題になりそうな気がします。飯島氏、四八(仮)2を作製の際は気を付けて下さい!


え、それは無い?


ですね。私もそう思います。



とね、調査終了したのでいつもならここから佐賀観光をオシャレに決め込むんですが、同行者の恐ろしい一言でその計画が全てが吹き飛びました。


「高速走れば1時間位でグラバー園に着く」



デスマーチの始まりでした。


続く。


以下過去記事
【一三/四八(仮)】大阪府「トンネル巡り」
【一二/四八(仮)】群馬県「分福茶釜」
【一一/四八(仮)】富山県「頭川トンネル」
【一〇/四八(仮)】石川県「おいでおいで」
【九/四八(仮)】静岡県「奇石博物館」
【八/四八(仮)】岩手県「生き埋め」
【七/四八(仮)】福井県「嫁威肉附面」
【六/四八(仮)】大分県「地獄極楽」
【五/四八(仮)】滋賀県「三上山の大百足」
【四/四八(仮)】山口県「壇ノ浦」
【三/四八(仮)】三重県「牛鬼の里」
【ニ/四八(仮)】福岡県「トンネル」
【一/四八(仮)】愛知県「桃太郎神社」


---<<<随時更新物>>>--------
個人的ニュース
映画感想
■洋楽感想
-A~E-
-F~J-
-K~O-
-P~T-
-U~Z、Number-
■邦楽感想
-あ~さ-
-た~は-
-ま~わ、数字-
駄文特選
ライブ履歴
------------------------------------