先週...今年最後の3連休が終わりました。
そして俺の人生も...終わりはしませんが暗い気分は拭えません。
世間では週末に希望を抱きながら平日踏ん張っている方がどれくらいの数いるのか気になります。大抵の方は仕事に対して仕事以上の価値を見出せずにいるのでしょうか?
とはいえ、このまま何も考えずテキトーに労働して人生終えることにはソコソコな嫌悪感がある変な矛盾を最近になって抱き始めました...。
まあ、そういう葛藤みたいのは明日の自分に丸投げして今日もボーッと生きていこうと思います。
さて、今回は群馬県に行って参りました。
早速ですが群馬県の観光地と言えば何処?
草津温泉?
富岡製糸場?
上記を思い浮かべる人が多いと思います。群馬県を訪れる観光旅行者の多くがその2つを訪れることでしょう。
そして影に隠れた(?)数々の名所を忘れがちです。
茂林寺です!
分福茶釜の聖地として有名(?)ですね!
というわけで、富山のシナリオをお楽しみください。
『よしよし、それでは分福茶釜のおとぎ話を聞かせてしんぜよう。
あるところに冴えない古道具屋がおった。人は良いが商売の才がない。そのため、損をしてばかり。
ある日、薪拾いに山の中に入ると、猟師に撃たれたのか一匹の狸が怪我をしておった。かわいそうに思い家に連れて帰り手当をすると、狸が恩返ししたいと言う。
「茶釜に化けるから、近くのお寺に売りに行くといい」
そう言うと狸は見事な茶釜に化けおった。
そこで言われたとおり寺に売りに行くと、和尚様はたいそうその茶釜を気に入って高値で買ってくれた。
和尚様が、早速茶釜で茶を沸かそうとした所、突然
「あっちちちちちち!」と茶釜が悲鳴をあげるじゃないか。
和尚様は驚いて、茶釜を古道具屋へ返してしまったのさ。
「今度は、歌って踊ります。それでお金を儲けなさい」
狸はそう言うと、茶釜のまま歌ったり踊ったり綱渡りなどの大道芸、いろんな曲芸をしてお金を稼いだのさ。
そりゃあもう黒山の人だかり、歌って踊る茶釜は大評判となった。
使いきれないほどのお金を稼いだ古道具屋はもう狸に働かせるのはかわいそうと思い休ませてあげることにした。
しかしずっと茶釜に化けていた狸は、狸に戻る呪文を忘れてしまったんだな。
それで古道具屋はお寺に事情を話して狸を奉納することにした。
和尚様も快くそれを受け入れ、今では寺の宝として奉られておる。福を分ける茶釜、分福茶釜としてな。』
「なんでお金払ってまで分福茶釜の伝説を聞かせられなきゃいけないんだよ!」
そんな心無い声があったとか無かったとか...。
いやまあ、全然その通りなんですけど。それを言ってしまったらこのゲームの存在自体が危うい!てかとっくに危ういけど。
で、この話の中に聖地の話題はあったのか?
ないんですね。
実は群馬のシナリオは2つあって、4分28秒の部分にあるように、選択が可能。
Youtubeには茂林寺が取り上げられないシナリオしか上がっていませんでした。私が動画作ろうか迷いましたが、面倒なので一旦は文字の書き起こしだけでご勘弁下さい。※作りました。
『よしよし、それでは分福茶釜の伝説を聞かせてしんぜよう。
それは昔、茂林寺が開山するころに遡る。
大林正通禅師は諸国修行中にある老僧と出会う。
その老僧の名を守鶴といった。
物知りであり物腰も柔く、さらにはすこぶる健脚な守鶴はまるで仙人のようであった。
ともに旅を続けたある日、守鶴は正通に向かって
「自分を弟子にしていただきたい」と言い出した。
逆ならばこそあるものの、まだ若輩である正通は「とんでもない」と断った。
しかし守鶴は諦めず、そのまま正通の言葉も聞かず無理やり弟子になってしまった。
そして守鶴は正通の陰になり日向になり助け、時の城主赤井照光に招かれ館林に茂林寺を開山したのである。
正通禅師が亡くなられてからも守鶴は代々の住職に仕え寺の繁栄に努めた。
そして数百年が過ぎたころ、茂林寺で千人法会を行うことになった。千人法会とは、千人の客僧を招き盛大にお茶会を行うものだ。
しかし、一度に千人を招くとなると、巨大な茶釜を用意しなければならない。
すると守鶴はどこからか一つの茶釜を持ってきた。
その茶釜は実に不思議な茶釜で、いくら汲んでもお湯は空になることなく
あとからあとからぶんぶくぶんぶく茶が湧き出すではないか、
こうして千人法会は大成功に終わり、その茶釜はぶんぶくぶんぶくお茶が湧き出すことから分福茶釜と呼ばれるようになった。
守鶴はその後も茂林寺に仕え、一五八七年突如行方をくらましたという。
以来、守鶴は狸の化身だったと言われている。』
動画のシナリオはおとぎ話でこっちは伝説の違いがあります。このニュアンスの違いは上は昔話なのに対し、下は実際に伝わっている言い伝えの差なんですね。
守鶴は1587年に失踪しました。
さりげなく書かれていますがここの一文で「何があったの!?」というイマジネーションが掻き立てられてしまいますね。
飯島多紀哉氏ここにアリ!
前向き過ぎるなんて正論はスルーさせて下さい。
○茂林寺
当日比較的に天候に恵まれました。
今回もスペシャルゲスト「青いビニール」さんのガイド付き。
トイレに向かうと
もうタヌキの置物がお出迎えしてくれています!
なにさ、ここまで力を入れて推しているんですね茂林寺は!気合いが違いますよ、これは!
お寺前の道。来た時間が早かったためか空いてはいませんでしたが、参拝に訪れた方々がここで何か買われていくのでしょう。
やはりどんな場所も萌化が顕著ですね。
境内。
壮観な眺めです。左右に合わせて21体のタヌキが置かれています。それぞれ違いがあり、全部写真撮りましたが載せてもアレなので割愛。
御堂内は残念ながら撮影不可なので写真はありませんが公式ホームページに写真が載っていました。
https://morinji.com/chagama/
ゲームに出てきた茶釜とは置き場が違ったのは覚えています。そもそも撮影不可ですしね。ゲームの画像はどこの茶釜なんでしょうか?フリー素材?謎深し。
一応15年以上前から茂林寺で働いている方にヨンパチ取材のことを聞いてみましたが、ぶっちゃけ全然覚えていないそうです。
せっかくなので付近を散策。
湿地帯ですね。バイオハザードな気分。
歩いていて Devin Townsendの『Terria』が思い浮かびました。そんな人間恐らく私だけ。ここまで壮観ではない。
進むと橋に
ナスカの地上絵的タヌキが。ここら辺一帯がタヌキを全面フューチャー。良いと思います。地域性を活かした町作りをしていくべきですね!
茂林寺はこんな感じで平穏に終わりました。
【結論】
普通のお寺。タヌキ推しの。
<<行くべき人>>
・タヌキ好きな方
・キツネとどちらが好きか決めかねている方
・キツネに憑かれた方
・シンプルに参拝したい方
<<行くべきではない人>>
・初めて群馬に行く方
・時間と心に余裕の無い方
・ヨンパチに興味無い方
オマケ
もちろんきっちりと群馬観光も遂行。
○吹割の滝
滝好きなので名所と呼ばれる場所があると心が疼いてきます。『日本のナイアガラ』なんていう最大級の褒め言葉で呼ばれているので非常楽しみでした。
結果、その期待に十二分に応えてくれました。
マジ壮大。
そして広い。
山の上や橋の上から眺めることもできます。複数のシチュエーションからの眺望を可能としています。山道でハイキングも出来て観光地としてレベルが高い。
店もあり、お土産にもバッチリ。
○草津温泉街
夜なのにお祭り感満載。
孤独に喘ぐ私にはもってこいの場所です!
お湯を冷ます湯畑。壮観。
この日は温泉街の宿に一泊...
○草津オートキャンプ場
ではなく、費用を削減してキャンプ。いつか草津温泉の高級宿に行ってやるぜ!宝クジか副業で稼げるようになったら!...永遠に来ないとか言わないで...。
看板が不安を募らせます。
中は普通のキャンプ場でした。良かったです。満月に近かったこともありステキな夜空でした。
そして寒い。確か6℃。
歩いて草津温泉まで行けると聞いていましたが、歩いたら100%湯冷めして風邪引くので車。
○榛名神社
群馬県の神社ランキングで1位。単純な来訪理由ですが動機なんてそんなもんでいいじゃないですか。
斜面に構えた店並が非常に惹かれます。
ただでさえ寒目なのに気温が明らかに下がる道中は素敵な木々とナチュラルな岩肌がかつての様相を妄想させたりさせなかったり。
岩の階段を登って本殿へ向かう経路に非日常性を感じて興奮します。昔の方々はよく山奥に神社なんて作りましたよね。
残念ながら本堂は布越しでした。ちゃんと調べなかった自分も悪いですが、ある意味レアなタイミングで来たと自分を納得させてみる。
○富岡製糸場
超超超鉄板です。
世界遺産認定の基準は知りませんが、何度か「これ世界遺産になっちゃう?」的なものを目の当たりにしてきた私。なので富岡製糸場も「とりあえず有名だし行ってみるか」程度で訪れました。
想像以上に"魅せる"点でしっかりしていて、こりゃなるよな世界遺産な心模様に。納得です。
なるほど、これが世界遺産か...。初めて見た(嘘)
全然知らなかったのですが、なんと1987年まで稼働していたんですね!そのやり方も時代時代で変わっていき、人力からテクノロジーへ傾倒していく説明も絵込みできっちりと解説されておりました。
基本作業者は女性がメイン。当時の時代性ってヤツですね。今だったら怒られそう。
※参考画像
お蚕。この子らの一生がとても儚い。
何のために生まれて何のために生きるのか?これが許されて人間の奴隷が許されない理由ってなんなの?そんなこと言い出す方が居てもおかしくない気がします。
是非この文章を読んでおられる方、ネットで調べてみて下さい。いるかわからんですが。
【総評】
群馬県の観光力を思い知りました。
凄い県です。山道が少し大変ですけど、観光で是非オススメしたい県の一つになりました。ツアーバスで回るような行き方をすると楽だと思います。
昨今バス事故が多いですけど、行かれる方は自己責任でお願いします。
茂林寺はもう栃木の近くなので、狙って行くと移動が大変になります。ご来訪は計画的に。
以下過去記事
■【一一/四八(仮)】富山県「頭川トンネル」
■【一〇/四八(仮)】石川県「おいでおいで」
■【九/四八(仮)】静岡県「奇石博物館」
■【八/四八(仮)】岩手県「生き埋め」
■【七/四八(仮)】福井県「嫁威肉附面」
■【六/四八(仮)】大分県「地獄極楽」
■【五/四八(仮)】滋賀県「三上山の大百足」
■【四/四八(仮)】山口県「壇ノ浦」
■【三/四八(仮)】三重県「牛鬼の里」
■【ニ/四八(仮)】福岡県「トンネル」
■【一/四八(仮)】愛知県「桃太郎神社」
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