というわけで、大分県にいます。
大分県と言えば、とり天とか、別府温泉、湯布院、指原莉乃等、様々なイメージがあると思われます。今回観光地を検索してみて、色々と行ってみたい場所がたくさんありました。
そんな数多のストロングポイントをどれもこれも華麗にスルーし、目指すは「桂昌寺跡 地獄極楽」。
もしかしたら大分に住まれている方でも「どこ?」とか「何それ?」と思われるかもしれません。
公式ホームページには『大分県宇佐市安心院町東恵良にある桂昌寺跡「地獄・極楽」。ここは知る人ぞ知るミステリアスなスポット、地獄と極楽が一気に味わえる体験型洞窟「地獄・極楽」があります。』という、わかりそうでよくわからない説明文が載っています。
ではなぜそんな場所に?
答えは、四八(仮)ことヨンパチの大分県シナリオが地獄極楽の観光案内だからです!INTO YONPACHI WORLD!動画配信でヨンパチを何万人もの方が見られている事実に驚きを隠せません。私も動画配信やってみようかしら?
それでは大分県シナリオをお楽しみ下さい。
まず前提として、四八(仮)の登場人物で出版社に勤めている木村さんが地獄極楽に訪れた際の話です。大分シナリオは前半だけで、後半は無関係。
再生するにはデータ通信料が勿体無いと感じられる方のために下記にこのシナリオを文章に書き下ろします。
あ、わざわさすみません。こんな遠くまで足を運んでくださって。ええ、お話は伺っております。月刊心霊マニアの木村さんですよね。私、町長から案内を仰せつかった城ノ内昌道といいます。どうぞ、よろしく。
まあ、名前は地獄極楽なんてついていますが、ここはそんな心霊スポットなんかじゃないですから。洞窟を巡る地獄道と、ちょっとした山を登る極楽道の二つに分けられていて、時々修学旅行とか遠足で学生さんがお見えになります。
洞窟には、お子さん用に体内くぐりがありますが、大人の方でもしゃがんで這っていけば何とか通れますよ。木村さんもいかがですか?あはははは、冗談ですよ、そうですか、やめておきますか。細くて暗い洞窟ですし、中にはえん魔さんを始め様々な仏像が展示されていますから、結構雰囲気あって怖いですよ。
え? 鎖のある場所?ああ、極楽の入り口ですね。さすがによくご存知で。ええ、洞窟の奥にありますよ。
ここです。この竪穴を上って極楽へ行くんです。そうです。ここにある鎖を使って、竪穴をよじ登るんです。まあ、クモの糸をイメージしたといいましょうか。5メートルくらいありますよ。ちょっとしたアスレチックですね。いい運動になりますよ。で、ここを上ると…上ってみます?大変ですよ。落ちないでくださいね。私もあとから上りますから。ヨイショ。ヨイショ。
ふぅ、何とかつきましたね。地獄で苦労すると極楽へ来ることができるんです。どうです?なかなかいい眺めでしょ。ここから眺める景色は、この安心院町でも一番美しいと評判なんですよ。ちなみにね、ここでキスをしたカップルは永遠の愛を約束できるっていう噂もありましてね。木村さんもいかがですか?今度、彼女とご一緒に。
で、この極楽から地上へ下りるのも気をつけてくださいね。がけ崩れで下りられないときもありますが、今日は大丈夫です。このロープを使って、うまく下りてください。そうです、うまい、うまい。
と、まあ、こんな感じなんですけれど。え?もう一度、あの鎖を見たい?別に構いませんが。でも、別に何もありませんよ。心霊マニアさんが喜ぶような場所じゃあありませんからね、うちは。でも、紹介してもらえるなら大歓迎ですから。
え?ここに女子中高生らしい幽霊が出る?ははは、そんな話、初耳ですね。写真?持っているんですか?ええ、見せてくださいよ。
ああ、本当だ。気味の悪い写真ですね。確かに、ここのような気もするけれど、似たような洞窟なんて日本中にありますからね。どこか別の洞窟じゃないですか?
え?十年ほど前に新潟から修学旅行で来た高校生?さあ、そんな昔のことは覚えていませんよ。この鎖を首に巻きつけて遊んでいた女子高生がいる?物騒なこと言わないでくださいよ。そんな観光客がたとえいたとしても、私たちはいつもここで監視しているわけじゃありませんから。
とにかく、そういった話ならばお断りします。すいませんが、雑誌にも載せないでください。帰ってください。もうこれ以上お話しすることはありませんので。
完
ということで、大分県のシナリオはこれで終わり。自称ホラーゲームのシナリオです。包み隠さずこれで全てです。大分の皆様、ごめんなさい。飯島多紀哉さんの代わりに謝ります。
場所は大分県宇佐市。
宇佐市には宇佐神宮やアフリカンサファリといった有名どころもありますが、今回の目的は地獄極楽!
またまた藤子・F・不二雄先生の許可も得ず、ドラえもんさんに出演して頂きました!お菓子のカプチョドラえもんスナックの入れ物をハサミで切って無理矢理代用。
階段を登っていくと
建物があります。これは確かヨンパチの画像に組み込まれた場所です。
中に何か像があります。ヤバイ。なんの像か、もう忘れてしまった。
詳細。大衆教導のために作られた珍しい遺跡だそうです。なんでも、ノミで掘られたものとのこと。並外れた執念を感じます。
何と中国語とハングルの2カ国に訳された看板が存在します!海外からも来る方が居ることに驚くほど人の気配はありません。
早速中に入っていきます。ドラえもんがお菓子の入れ物の形状上、丸まってしまうのが辛い。
いきなり閻魔様とのご対面です。薄ら笑いを浮かべているそうです。どの像も結構適当に掘られている感が凄い。それより洞窟内の涼しいこと!現代はテクノロジーと引き換えに、自然からの恩恵を失いました。かといって洞窟に住めと言われたら無理...。
地獄道と極楽道があり、スタッフ様のおススメは地獄道から。
賽の河原や血の池地獄等の有名な名所(?)や像名が雑多に存在します。そこまで欲張らなくても...。で、上図の胎内くぐり。ヨンパチ内で「這っていけば」と紹介されていました。地面はちょっとした水溜りです。しかも真っ暗。3分ぐらい迷って、結局突入。体張ってるぜ私!
スマホがない時代の人間は果たしてどうやってくぐっていたのか疑問に思うほど暗く、足元も濡れ、おまけに進行を阻むかのようにクモやコオロギに襲われます。天井から虫が普通に降ってきます。もうヤケクソ。
出口はマジで救いの光に満ち溢れていました。服も泥で汚れて虫にも襲われ、なかなか過酷な道中でした。
地獄も終わり、今度は極楽へ。
ハイライト。針の耳と呼ばれる竪穴を、鎖を頼りに5メートル上まで登ります。飯島氏の話では、ここで新潟の女子高生が鎖を首に巻き付けて亡くなったそうです。許可を取った上でのシナリオなのかはわかりませんが、風評被害で訴えられないか少し心配です。スマホカメラの限界を悟った一枚。
極楽の頂上。良い眺めです。安心院町1番の眺めなのもうなづけます。
この像はヨンパチでも出てきました。だからなんだと言われると何も答えられません。ごめんなさい。
というわけで大分県制覇!
あまり達成感はありません。むしろここに来るまでの道中の方が大変で、そちらに多いな達成感があります。
ネット曰く、ガイドさんを頼むことも出来たそうです。ガイドさんがいるのなら、以下の3点を聞いてみたかった。
・心霊写真が撮れたのを聞いたことは?
・新潟の女子高生が亡くなったのは本当?
・飯島は本当に取材に来たのか?
そもそも心霊写真というコンテンツ自体、もはや世の中からすっかり消え失せてしまいました。毎年アンビリーバブルで騒いでいた心霊写真。一説ではカメラの急激な進化により、偶然に何かが映り込むことが無くなってしまったそうです。アプリによる加工も容易になり、不思議な写真は特に珍しいものではなくなったのだと思われます。今の世の中、CGで作られた恐怖映像を見て芸能人が驚く番組が存在する時代です。何が本当かもわかりません。
飯島さんはこんな時代がやってくることを想定し、12年も前から一石を投じていたのかもしれませんねぇ。そんなわけ無いですか、そうですね。
心霊写真にしろ地獄極楽にしろ、色々考えさせられる1日でした。
以下過去記事
■【五/四八(仮)】滋賀県「三上山の大百足」
■【四/四八(仮)】山口県「壇ノ浦」
■【三/四八(仮)】三重県「牛鬼の里」
■【ニ/四八(仮)】福岡県「トンネル」
■【一/四八(仮)】愛知県「桃太郎神社」