スポーツ漫画の金字塔「スラムダンク」。


その映画化「THE FIRST SLAM DUNK」


観てきました。


コロナワクチン割で。

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私の推しているグループ、私立恵比寿中学のメンバー桜木心菜(現在17)が父親と映画を観に行ったとインスタグラムのストーリーズで呟いていました。

正確な言葉は覚えていませんが「隣りでパパ泣いていた。パパ世代の人達には青春だったのでは」的な投稿でした。

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17の娘がいるってことは、18で父親になったのなら35、大学卒業後なら41~45位なんですかね?


え、私?


バッチリ連載読んでいましたよ。途中から。

映画自体は泣くには至らなかったですね。泣けない人なので。

そして一つ関心したのが、この映画は放映後暫くの間はネタバレがあまり大っぴらになっていない感があり、ファン同士での情報規制がきちんとしていたイメージがあります。

なのでいつもならネタバレ込みのストーリーをダラダラと書くんですが、もし知りたくない人がこのブログを見たら悲しいので今回は避けることにします。もう公開して結構経ちますが念の為。


【特徴は以下】
①実際のバスケのスピードっぽく試合のテンポが速い
②代わりに本作で明かされた設定や回想が長め
③端折られるセリフとキャラクターがチラホラ
④ですが、原作読んでいるから結果は分かっているのにドキドキしたり息苦しくなったりハラハラするのは流石に素材の良さを再確認させられた
⑤流行り?の新海監督的な溜息や吐息で間を作る手法を導入

そんな感じです。私が思ったのは。


一つ今回漫画と大きく違った点があり、それを説明させて下さい。もしかしたらこのブログのどこかに書いたかもしれませんが、載っていたら同じことまた書きます。

昔の漫画と現代の漫画の違いがあって

昔→ストーリーや展開重視でキャラの深堀無し
今→キャラに細かな設定を施し日常の話も描く

多くの漫画は結局どっかで見たような漫画になることは避けられないので、キャラで儲けようとする傾向があります。フィギュアとかキャラソン発売されちゃいます。

例はドラゴンボール、キャプテン翼。

両者共にキャラクターの趣味や好きなものは大雑把…というか設定されていないケースもあります。ドラゴンボールは戦闘シーンなんてほとんど回想が入りません。キャプテン翼も無印とか新キャラ紹介時くらいしか回想が入った記憶ありません。

スラダンもどちらかと言えばこちら側。

牧伸一にはサーフィンする趣味があります。これは連載終了後の黒板漫画で判明した事実ですが、本編でそれを描いては浮いてしまうので止めたと説明がありました。ゴリの両親もちょっとだけ出ましたが正面からは一度も描かれませんでしたし、桜木の家族も父親が倒れたシーン「少し昔を思い出した」だけ。三井の母か父は電話しただけ。

現代の漫画では、こういった試合以外の描写もバンバン入れてきます。

もう一つジョジョの奇妙な冒険に出てくる殺人鬼・吉良吉影も実は母親に虐待されてたり暗い過去があり「殺人鬼になってしまった理由」が明確に存在します。が、荒木先生は「敵役に同情できるシーンがあると、敵が可哀想になってしまう」と描くのを止めたそうです。

現代の漫画では、こういった「敵側の事情」もバンバン入れてきます。


先人達の作った道(ストーリー・展開)を超えるためにはテーマや肉付けの部分で注目を集めるのが有効ということですね(もちろん先人達と同じ道を歩まない新規作品もありますが、スポーツ物に関しては全く新しいものを生み出すのは難易度が高いかと)。


井上先生は敢えて避けてきたキャラクターの背景描写を本作で解禁し、とあるキャラクターのことが沢山描かれていました。言うならば昔の漫画を現代の漫画の手法で描いた作りになっています。

正直、そのキャラクターに対する見る目が変わった人もいるはずです。


それが良いか悪いかは個人によって感じ方が変わりますが、私個人が思ったのはスラダンらしく無いなという若干否定寄りな感想でした。井上先生もバガボンドやリアルを描いて、昔のような感覚でスラダンを描くのは難しいでしょうしね。


【次回作以降】
本作はFirstなのでSecondやThirdが出るかもしれませんが、もうSecond以降はテレビ放送で観れれば良いかな。あくまで超極個人的な感想ですけど。

また新たな「その後」情報が盛り込まれそうなので、テレビ放送を見逃すのだけは避けないといけません。


【声優】
チケット販売後に声優全員替えるアナウンスは感心できませんでしたが、私は新声優陣は全く問題無かったと思います。

「他の声優替えてもいいけど、安西先生だけは替えないでくれ。安西先生はネバーエンディングストーリーでいう本屋のお爺さんなんだ!キャスト全員替わったけど本屋のお爺さんだけは1も2もThomas Hill氏だったんだ!それこそが1と2が明確に続編である証明でもあるんだ!」と願っていましたが、余裕で砕け散りました。


【余談】
今回の映画を一緒に観に行った方とスラダンに関して語り合った際に、「枯林がスラダンそんなに好きなことに驚いた。トンデモスポーツ漫画専門かと思った」なんて辛辣な評価を貰いました。

確かに私の好きなスポーツ漫画は

好きな蹴球漫画 → キャプテン翼
好きな庭球漫画 → テニスの王子様
好きな野球漫画 → 地獄甲子園
好きな籠球漫画 → 黒子のバスケ & スラダン

です。上記の4作品を挙げると大抵は「あーそっち系ですか」と線を引かれてしまうこともしばしば(好きな野球漫画なんて…これ野球なの?とも言われます。その場合はドリームスと答えます)。


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