バイオハザードの新作CG映画です。



今回主要キャラクター二人が共闘するのが目玉で、ポスターがスタローンとシュワルツェネッガーの共演作品「大脱出」に見えて仕方ない。

初め「ヴェンテッタって、スリップノットの曲に同じタイトルがあったなぁ。Blu-ray買えばいいか。」程度の注目度で、映画館にわざわざ観に行くつもりは全くありませんでした。

そもそも公開している映画館自体が少ない。話題作でもない映画の扱いなんてこんなもんなの?確かに以前あったももクロの映画もかなり少なくて遠くまで観に行ったっけ。


バイオハザードですよ?
ビックタイトルです(ゲームは)!

なぜだ?原作ファンしか楽しめないような内容になっているから大半の劇場が公開を見送ったのが正確なところでしょう。というわけで、微力ながら貢献しようと結局行くことにしました。それにやっぱり原作大好き人ですからね。

事前情報ゼロで行くのもなんなのでググってみるとなんとこの映画、第三弾でした!第二弾が2012年に公開されていたそうです。第一弾しか知らなかった…。第一弾?当然映画館で…ウソです、DVD買って満足していました。Blu-rayにすりゃよかった。

第二弾全然知らんかった…。
原作大好き人が聞いて呆れます。

はぁ…。

気を取り直して観てきます(上記まで前日作成)!


田舎気味の映画館へ向かいました。
入り口でクリアファイル貰ってネタバレされた。

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※カメラ壊れてて画像悪い

レベッカ出るの?第二弾発覚のショックでスマホを置いた身だから結局ほぼ事前情報ゼロで挑んでいます。

レベッカ当時18歳だったから…ええ!?30超えてるじゃん…。なんてこった。ドラゴンボールみたいになってきたよ…。


お客さん入りは半分届かないくらい。明らかにバイオハザードと無関係そうな老夫婦もいます。迷いこんだのか?


記憶は当然風化しています。あしからず。















【荒すぎるアラスジ】
シリーズ屈指の人気イケメン、Leon S. Kennedy(以下レオン)の一人語りからスタート。何やら死体置き場で佇んでいます。


そっからいきなりChris Redfield(以下クリス)に飛ぶ。クリスはこの時いくつなの?『6』より後の話だとしたら多分40歳超えちゃってますね。とりあえず現役で戦い続けてくれているのがちょっと嬉しいけど、相変わらず顔がはっきりしない。

人を二人救出して、一人を捕らえる任務で山中に降下。何やら懐かしい洋館に突っ込んでいきますが、あっさりとクリス以外は全滅。救出する予定だった二人はもうこの世には居なく、捕らえる人ことアリアス(綴り不明)も『5』の敵だったウェスカーさんみたく人外に強い。アリアス、薬打っちゃってる?

「我が者の製品は敵味方区別がつくんだ!」とひとしきり自慢し、ゾンビにその場を任せてアリアスは退散。クリス瀕死の大ピンチにヘリっぽい凄いマシンに助けてもらい生還します。

…クリス、ここまで生きてきているけど毎回人に助けられてばっかりで、運が良かっただけにしか見えなくなってきます。

そのアリアス、実は悲惨な過去があり、4ヶ月前結婚式中に政府の投下したミサイルで婚約者を失います。婚約者は左手以外木っ端微塵に。なんだこのよくある展開は…。4ヶ月前だっけ?最近じゃん。4年前じゃなくて?忘れた。


舞台は大学へ。Rebecca Chambersさん(以下レベッカ)が登場。最近起こっているバイオテロのワクチンを作成中。そこに峰不二子みたいな金髪のお姉さんが入ってきて大学内にガスを撒きます。皆ゾンビになり、レベッカだけはワクチンを打って難を逃れる。

大学内を逃走し、絶体絶命のレベッカ。拳銃くらい隠し持ってないの?元警察じゃないですか。クリス達が駆け付け、レベッカさん思わず親指をグッと立てる。レベッカさん、『オリジナル1』では「イエッサー」と敬礼するお調子者風だったのにキャラ変わってます。やはりこっちはゲームキューブのレベッカさんっぽい。

レベッカさんの分析から、『4』で敵の素になったプラーガに似た種類であることが判明。ここでの話し合いには過去のゲームや映画を見た人じゃないとよくわからないものが多々出てきます。果たして何人が把握しているのか…。


プラーガに一番詳しいレオンに会いに田舎の酒屋へ。飲んだくれております。まるで『6』のクリスを見ているようなヤケ酒。

これまでのレオン像と違い、見てるこっちがいたたまれない。いつもジョーク言ってた男が…。確かに『6』の時点で余裕なくなってる様は見受けられた。

やさぐれたレオンに熱く掴みかかるクリスを尻目に、冷静になるよう促すレベッカ。クリスなんてつい2~3年前に同じことしてたのにね。あ、記憶喪失になってたか。

レベッカさん、言いたいこと言ってトイレに向かうと峰不二子に拉致される。レベッカさん、この作品ではとことんヒロインポジション。

店内に居たレオンとクリスの前には家族を助けてくれと懇願する仲間を売ったおじさんがやってきます。レオンはコイツが情報を売ったため仲間を失い、自暴自棄になっていました。つまりやさぐれる元凶です。そりゃレオンもキレます。

そこに先日クリスが洋館前で会ったマッチョメンが表れ、挨拶代わりにガトリングガンを撃ちまくります。クリスとレオンは主人公なんで弾には当たりませんが、おじさんは脇役なんでそうもいきません。あっさりと御臨終。マッチョメンの流れ弾で酒屋の店員さんまで吹き飛ぶ。とんだとばっちりです。そこには全く触れないクリスとレオン。マジかよ。

おじさんの携帯が鳴っていたので取ると、妻と子供からの電話が。自分のことばかりのおじさんでしたが、妻と子供に罪はありません。二人は立ち上がります。


レベッカさん、目が覚めると変な服着せられてます。回りはモニターでアリアスさんの結婚式が再現されています。当時の出席者達もゾンビになって箱詰めされ参加しています。

そこに紳士アリアスさん登場。

レベッカさん、アリアスさんを前にしてウィルスの仕組みを暴こうとします。潜伏、発症、未発症の三つを組み合わせて、その名もAウィルス!アリアスさんの会社は飲み水を販売していて、ウィルス自体を市民に自然な形で感染させ、トリガーで発症させる斬新な発想。

今度はAです。バイオハザード 15辺りが発売される頃には使えるアルファベットが無くなってたりしてね。

話が一通り済んだら、今度はアリアスさんのターン。レベッカさんはアリアスさんの婚約者予定だった女性に瓜二つで、結婚式の続きをしようと凄まじく勝手なことを言い出します。アリアスさん亡くなられた婚約者の腐敗した腕もまだ持っていて、その指から指輪を外してレベッカさんに付けようします。更にはレベッカさんの腕を片方切り取って亡くなられた婚約者の腕を繋げようか!?と提案。

紳士的かと思っていましたが、この人も素敵に狂っていました。うん、ちゃんと狂ってた。凄いですよね。まず相手が望んでいるのか否かすら確認しないところがナイスです。勝手に将来の展望を相手に語り出すタイプ。

レベッカさんはビンタで応酬!
当たり前の反応です。グッジョブ!しかしなぜか納得できない表情のアリアスさん。ここでは話に乗ったフリをして時間を稼ぐ方が賢明だったかもしれません。


ここからクリス&レオンのターン。

発症のトリガーは以前大学に撒かれたガス。ニューヨークにガスタンクを配備し散布する作戦。ガスを浴びて沢山の一般ピーポーがゾンビになってしまう。こりゃ凄い数の被害が出そうです。

支給された装甲車にクリスとその仲間、バイクにレオンが跨がり一つ目のガスタンクを爆破。ガスタンクの後ろに付けていた車からゾンビ犬が二匹出てきて仲間の一人を噛み殺す。

ゾンビ犬は相当強化されているらしくレオンが誘き寄せ、クリスは装甲車でアリアスさんの元へ向かいます。ガスタンクに乗っていた峰不二子はひっそりと地面にダウン。

ここでのレオンとゾンビ犬の戦いは派手。犬はバイクに余裕で追い付きます!さらに車を引っくり返すパワー。レオンとの戦いで恐らく何人かの犠牲者が出たと思われます。先程の酒屋店員同様、一般市民の犠牲は基本スルー。世界を救うためには大した問題では無いということでしょうか!?


クリスが変態アリアスのビルに着きます。突入するとゾンビがわんさとやってきます。目と鼻の先まで囲まれるのにクリスは中々噛まれませんが、スペシャリストといえど多勢に無勢でピンチに陥ります。

そこにビルの壁をぶち破ってレオン到着。

彼の武器はハンドガンだけです。しかしレオン、回る回る!クルクル回って避けたりゾンビを転がせたりとスターウォーズのジェダイ並の身のこなし!なんだこりゃ。呆気に取られました。フォースの使い手だったか…。んなアホな。

クリスはレオンに戦いを任せて、レベッカさん救出へ向かい、マッチョメンを火炎手榴弾で燃やしてやっつける。いい忘れていましたが、Aウィルスは熱に弱いそうです。

レベッカさん、変態アリアスに改良型Aウィルスを打たれていて化け物になりかかっています。ワクチンの場所を聞き出すためか変態の居ると思われる屋上へ。

クリス VS 変態!

ここでの戦闘もツッコミ所満載で、人によっては失笑する可能性すら孕んでいます。至近距離で拳銃を撃ち合い全く被弾しません。47Ronin並のインパクト!

映画見たのが四日前なのに、円を描きながら拳銃を撃ち合う二人の光景が鮮明に思い出せる。レオンもツェペリ一族もそうですが、行き着くところは回転なのです。

色々あって変態は屋上から地上一階へ行き、マッチョメンと合体し再戦し、レオンが助けにきてクリスはレベッカのワクチンを探し、ヘリっぽい凄いマシンの援護もあり変態を撃破してレベッカも発症を免れました。

クリスの大丈夫か?の問い掛けに親指を立てて答える。今後はこれで推していくんですね?わかりました。


最後に町中にヘリっぽい凄いマシンでワクチンを撒く。セガールの映画にもこんなラストあった。あんな感じです。

するとゾンビ達が生きた普通の人間に戻る!


ええええええええ!!!!!?

序盤から「死体を兵器に使う」と何回か話が出てきてたのに、ニューヨークで感染した人達は死体ではなく生きたままゾンビになっていたってことですか!?道中で散々撃ち殺したゾンビ達もワクチンがあったら人間に戻れたのでは…。状況が状況だけに仕方ない部分もありますが、これはちょっとねぇ。私どっかでAウィルスの設定見落とした?


と、終幕。
最後に峰不二子が実は生きていて、ウェスカーのように目玉が赤く光る。隣に座っていた老夫婦が「まだ続きがあるみたい。次も来なきゃね」なんて言っていました。

私が思っている以上に映画館の皆様、バイオハザードの歴史を把握しているのかも…。一番把握していないのはもしかして俺か!?

ごめんなさい。


【まとめ】
あくまで原作ゲームとこれまでの映画を見ている人に向けて作った作品で、間口は狭い。

しかもゲーム本編含め、物語の根幹部が全然進んでいるように見えない。結局イタチゴッコで終わってる辺りがもどかしい。物語が広がりっぱなしで収束の気配が無いです。

そろそろ少しは進展しないと、名探偵コ○ンみたいになりますよ?いやもうなってますよ?

ちなみにコ○ンをあまりよく見たことはありません。イメージだけで言ってます。ごめんなさい。

敬称付けたり付けなかったりは意味はありません。ただの気分です。