20160513

競技カルタの存在は知っていました。
カルタは年始に友人や親戚連中と騒ぐためのものであり、競技カルタとは想像も付かなかったです。


ふるいけや~
かわずとびこむ
みずのおと~

これは和歌じゃないですね。

私は子供の頃親に買ってもらったドラえもんカルタが限界です。あれも諺カルタか。カセットテープでドラえもんが俳句を読んでくれる画期的な商品でした。どっかいっちゃった。あーあ。


まあそんくらい和歌や俳句、短歌の素養がありません。日本古来の文化に興味を持てない体質なようで。人から色々聞かされると面白いけど、自分から取り込もうとすると睡眠薬の代用品になります。

ならなぜ観に行った!?

中々評判だったので観に行っただけのミーハーです。ちなみに原作は一回も読んだことはありません。内容をチロッと人から聞いたくらい。純粋なファンの方々には申し訳ないですが、映画を観に行くやつの中にはこんな野郎もいるといことで納得して下さい。


今旬の女優さんである廣瀬すずが主役。
一時はとんねるずでのちょっとした問題発言等が悪い意味で話題になり、私もそれで確か廣瀬さんを知りました。当時は色々大変そうでしたね。乗り越えられたようで何よりです。

他の人達は知りません。
すみません。

観に行ったのはもういつかわからないので、いつも通り記憶はありません。荒れ狂う粗筋かもしれませんが、ご容赦を。
























【アラスジ】
確か主人公のことを好きな男が高校に入ったところから始まります、 確か…。彼をAとします。

Aは昔カルタをやっていたのに、高校ではイケてる系男子になろうとサッカー部に入部する計画。かつての敵として戦ったBも、カルタではなくテニス部に入部していました。

そこにヒロインであるチハヤが登場。
チハヤのお姉さんはモデルで有名らしく、妹のチハヤも注目度がとても高い。そんなチハヤは高校にカルタ部を作ることを考案します。

チハヤ目的で集まった男子達は、デモンストレーションで行ったカルタにて炸裂したチハヤのマッハチョップに度肝を抜かれ、即座に散りました。カルタがダルマか何かに刺さってました。これは殺傷能力の高さが窺えます。間違って刺さったらどうするんだ!?刺さったヤツが悪いのか?プロは避けるのか?そうですか…。競技カルタ恐るべし。

敵前逃亡をした男子達を追いかけるチハヤは、エレベーター式の高校を蹴ってチハヤと同じ高校にたまたまを装い入学した策士Aと屋上で再会。中々王道ですね…。

サッカー部に魂を売ろうとしているAを大会で優勝したらカルタ部に入れと促します。とても王道です。


大会でチハヤはよくわからない人に勝って優勝。それに感化されたのか、作戦通りなのか、Aはカルタをやると言い出します。畳を運ぶところをBに見られBも現役に復帰。屋上で弓道部をサボる和歌大好き女子Cを諭し仲間は四人に。

最後に机くんの愛称で知られる男子を仲間にし、活動開始。色々あって合宿に5人全員で集合します。机くんは勉強よりカルタを取って練習しにきてくれました。机くんはよく見ると今私が守っている自宅警備場の上司の行く末に見えて仕方ありません。気難しい感じがとても似ています。なんてこった…。

合宿では皆でドスドスと元々薄いカルタを圧縮して更にペラペラしてやるぜという意気に溢れた猛者共が犇き合っています。畳チョップ部ですね。畳を抉らんばかりの力で手刀を打ち込む捨て身の彼等を見ていると、私が既に失ってしまった熱い心が戻ってきそうな予感がしてきます。打つべし打つべしです!

確かここで第三の幼馴染が現れます。Dとします。Dは超強い。カルタが壁に刺さる位の破壊力。小学生時代でそれですからね。今だったら鋼鉄の扉にも刺さるのでは?おじいさんの看病をしていましたが、おじいさんの粋な計らいにより大会へ出向きます。たまたまAとBが同じ大会に出ていて、AとDの再会。ついでにBも。

合宿先で有名な高校のSとチハヤが戦い、チハヤは敗れ、Aも何か自陣のカルタを守りあう戦いで敗れ、BもDに敗れ、Cは…何かに敗れ、皆で部室で項垂れているところに机くんがカルタのアプリみたいのを作り、皆で大騒ぎ。机くんの素晴らしい笑顔が見れました。なんか机くんの心情表現が随所に盛り込まれています。影の主役だな。


皆で登山。
チハヤが机くんに手を差し伸べる。
んで全国大会直前。

Aが神社で合宿所の偉そうな人と偶然遭遇する。
「俺はDに青春の全てを賭けても勝つことはできない」の台詞に「賭けてから言え」と偉そうな人が言い放つ。なんてこった。偉そうな人カッコいいこと言うじゃないですか。

袴で勝負に臨む。
皆それなりに勝つが机くんだけ勝てない。
可哀想。強いやつの当て馬にもされます。
途中で帰ろうとします。

「数合わせだったんだろ!始めから1人で居ればこんな気持ちにならなかったのに!!」

机くんの悲痛の叫びに胸が苦しくなります…。なに…この感じ、私にも心当たりが…。ちはやふるじゃねぇな、つくえふるに改題しましょう!机くんのドラマじゃないですか。この瞬間私の中で一番応援したい人に就任。

それから色々あって全国優勝します!
チハヤはSにリベンジ成功。
机くんも大喜び。よかったです!
続編では目指せ初勝利です!


最後は電話越しにDが「俺はもうカルタはやらん」と引退宣言。勝手な憶測ですが、看病していたおじいさんに何かあったことは間違いないかと思います。どうなることか。

エンディングでパフュームが流れる。合っているような、合っていないような。

【感想】
机くんのための映画でしたね。
俺の上司に似てるとか言ってごめんね。
結構面白かったと思います。カルタに少し詳しくなった気もしました、その時は。


にしても競技カルタとは、カルタを手裏剣の如く壁に叩き付けあうほど力強い競技だったとは全く知りませんでした。競技カルタのチャンピオンとか摩擦で指紋無くなってるかもしれません。後編では畳に火を付ける程の速度でチョップする人とか出てこんかな。チハヤが畳ではなくコンクリートの上で競技カルタをするデスマッチを提案するとかアホな展開が用意されていたらより心揺さぶられた可能性があります。

ちなみに下の句がもう上映されています。
会議の結果、下の句はDVDか地上波で放映された時に見ましょうという結論に到ってしまいました。主に金銭面で…。


ついでにもの凄くどうでもいい話ですが、普段あまりこういう映画見ないようにしているのは何度か言っている気がしますが、青春の素晴らしさとそれを堪能出来なかった自分の人生に対する喪失感で胸が苦しくなるからですね。

若いっていいなぁ。
素晴らしいなぁ。
何かに本気で打ち込めるって羨ましい。

俺も若い頃は自宅警備に打ち込んだなぁ。
脇目も振らず自宅警備一本でした。
今とやってること変わんねぇな。
つまり自業自得。




人生…

人生とは…

人生、それは護ること

家を護ることなんだ!


My blue spring is Home Guardian.
Home Guardian is my life!