行ってまいりました。流行りに乗るような形で。20時スタートなのにかなりお客さんがいました。一応るろ剣好きだからいいか。というわけで、前回同様完全ネタバレです。

今回映画館で座った場所が悪かったようで、音楽が大きくて登場人物が何を言っているかわからないことが多かったです。その辺は適当に補完しますので、違ってたらごめんなさい。見たのが先日なので、早くも記憶の風化が始まっています。時系列はバラバラです。






























さて、前作のラストで剣心と薫は荒波にinし、当然合流は出来ずに、謎の男が浜辺で倒れている剣心を担いでいるシーンで幕を閉じました。

謎の男は福山雅治が演じていて、メディアでは誰だこの男は!?と話題にしていましたが、原作ファンは見た瞬間分かった人も多いでしょう。私はネットのニュースに福山雅治が登場!と載っていた時点でわかりました。


というわけで師弟の再開から映画が始まります。剣心がまだ子供の頃、福山雅治演じる比古清十朗が人買いに連れられた剣心を助けたところから。剣心は遺体に墓を掘っていました。「遺体になったら皆同じ」という子供とは思えない心の広さ。この頃から剣心は大人だったのね。

そして師匠により強引に心太から剣心に名前を変えられてしまいました。しかも子供の首筋に刀を当てて「剣を教えてやる」と言い出しましたよ。普通の子供だったら逃げ出しませんか?剣心は心が広いのか。そうか…そうなのか。師匠の狂気のスカウティングにより飛天御剣流を伝承することになってしまいました。

そこで荒波より生還した剣心が夢から醒めて、師匠との再開を果たします。師匠の薫は生きてないんじゃないの?の一言で剣心が奮い立ち、奥義伝承を依頼します。原作の喧嘩別れしたとかの下りは確か無かったです。それだと剣心は「何故奥義伝承をせずに戦いに身を投じた?」という疑問が出てきます。ひょっとしたら言っていたかもしれませんが、映画館で座った位置が悪かったので許して下さい(泣)師匠が首筋にやけに真っ直ぐな木の枝を押し当てます。昔は真剣を首筋に押し当てたことを考えると、大分丸くなったようです。

何だかんだであっさりと修行が始まります。師匠はやけに真っ直ぐな木の枝で稽古を付けます。逆刃刀の剣心を木の枝で倒します。格の違いを示したかったのでしょう。ずいぶんと硬い木の棒です。ひょっとしたらこんな時のために樫の木のような硬い木を削って作っておいたのかもしれません。流石師匠。

そして子供の頃の修行回想が出てきます。一生懸命な剣心をボコボコにする師匠。これはもはや児童虐待に近いです。漫画だと特に何も思いませんでしたが、実写だとなんか可哀想…。


そして前回出航してしまった大型戦艦・煉獄(漢字微妙…)が浜辺の街に大砲を撃ちまくります。民衆は逃げ惑います。すぐ真横で爆発しているのに民衆は誰一人よろけることもなく普通に逃げてます。玉の爆薬が足りないせいか、以外に爆破範囲が狭い安心設計です。志々雄は「外交は友好より恐怖のほうが効果がある」と言っています。悪役っぽくて良いです。そして志々雄は体の汗をかく機能が燃やされて消滅し、全力で戦えるのは15分までと大きなハンデを知らされます。本人は「十分だ」と強気。15分って意外と短いですよ?まあ貴方が良ければ私は別にいいんですが。

何と師匠に担がれる剣心を目撃してしまった人が煉獄でそのことを言ってしまいます。「なかなかしぶといな」と志々雄。そこで志々雄は頭を使います。何と政府の連中を読んでお食事会を開きました。美味そうなステーキ食べてます。が、平穏に終わるはずもなく志々雄は偉そうな人に「お前は何人殺してそこまで上り詰めた?俺は汗かけなくなっちまったんだよ!」と怒ります。脅しまくり、剣心をお尋ね者にする約束を取り付けます。別に自信満々なんだから戦ってあげればいいのに。小物なのか大物なのかイマイチわからん。

剣心がお尋ね者になってしまったことは葵屋も当然知ります。佐之助も知り激怒しますが、それは逆に生きているということじゃね?と弥彦のナイス判断により、佐之助は東京に行こうと言い出します。

前作で葵紫にやられてしまった翁が登場。瀕死ですが息をしていました。何とか生きていた模様です。操は翁が葵紫に止めを刺されるシーンを思い出します。前回の感想でも述べた通り、私はここで翁が葵紫に勝ってこの件はハイ終わり!で良かったと思っています。それか葵紫自体を出さないで終わりにするか。

操の看病のかいがあり、翁が何とか目を覚まします。剣心がお尋ね者になったことを知り、剣心が生きていることを知ります。「剣心が生きているなら、行くところはあそこしかない!」と翁は断言します。前回、特に剣心は調べてくれとは言っていなかったのに、師匠の存在を翁は知っていました。凄いなお庭番衆。


剣心と師匠は酒を飲んでいました。春夏秋冬を見ているだけで酒は美味いと師匠は言います。師匠常に酒飲んでるイメージです。もうアル中じゃないですか。飲酒しないと手が震えて刀が持てないのか?ここで人誅編の下りが出てくるのはかなり良かったと思います。

そして修行の仕上げ。ここでは師匠は木の棒を刀に持ち替えて剣心と戦います。師匠が刀を持っているだけで震えてしまう剣心。チワワみたいで愛嬌があります。そんな剣心。死ぬのが怖くなったか、死んだら苦しむ人がいることに気付いたのか、生きたいと思い始めたのです!

「生きようとする意志は何より強い」当時言葉にどれほど私自身が感銘を受けたか…。結構な名言ですよね。

そして肝心の奥義伝承シーンは省かれていました。師匠に死んでほしくないからか、それとも意図的に飛天御剣流のトンデモ技を増やしたくなかったのかは定かではありません。


時を多分同じくして葵屋に診療所の女性が現れます。お宅の手拭いをした女性が発見され、治療中だと。薫だ!と佐之助と弥彦は走り出します。この編記憶がかなり曖昧です。時系列もバラバラです。

修行を終えた剣心と普通に存命な師匠のところに操がやってきます。操が師匠に一礼し、葵屋へ二人で向かいます。お尋ね者の剣心のためにお庭番衆御用達の秘密ルートを剣心は授かります。操はなぜか翁が葵屋に居ないことに気づきます。

「翁はどこに行った!!」翁は葵紫がお庭番衆御用達のルートで東京に向かうであろうと判断し、半死半生の状態で待ち受けていたのです。

対峙する翁と葵紫。葵紫はぶつかっただけですが、翁は倒れてしまいます。立っているだけで精一杯なのにどうやって倒すつもり立ったのでしょうか。体にダイナマイトでも巻いていたら勝てたかもしれませんが…。

そこに偶然通り掛かる操、剣心、葵屋のお兄さん。「貴様が抜刀斎か。」と斬りかかる葵紫。小太刀二刀流。

白眼を剥いて口から赤い筋を垂らす翁が「緋村くん、葵紫を殺してくれ」とうわ言のように呟きます。不覚にも私はここで何故か吹き出してしまいました。私以外に笑っている人が居なくて残念でした。

キャンキャンとチャンバラをし、何となく剣心が押し始めて、突きのような動作をします。突きを喰らったのに葵紫は刀が刺さらず吹っ飛ぶだけ。流石鍛え抜かれた体は違いますね。更に葵紫ファンには耐えられないのでは?と思うくらいに剣心は葵紫を滅多打ちにします。別に葵紫ファンではありませんが「そりゃやり過ぎじゃね?」とか「もう止めて~!」と思ってしまうくらいに。原作では分厚い紙一重くらいの力の差しかなかったのに、この映画では電話帳くらいの力の差がありそう…。

倒れた葵紫を背景に翁は昇天。操はさっさと東京へ行け!と命令口調。剣心は一礼しお庭番衆御用達の道を進み始めました。


確かこの辺りで薫も目覚め、佐之助、弥彦と東京に向かいます。葵紫も葵屋で目覚めます。翁の仇を打つなら今だと操に言いますが、貴方には生きてもらうと強く言い返されます。


神谷道場へ戻ると恵殿が留守番をしていました。恵殿に促され、思い出の赤い着物に着替えます。剣心戦闘準備万端です。そこに何故か恵殿までお色直しして着物を着替えて現れました。どう考えても剣心を誘惑するつもりです。恵殿、薫の不在中に中々悪どいですな。まあそんな暇もなく警察が現れ、剣心はわざと捕まります。

警視庁で斎籐と偉そうな人と再開。偉そうな人は「お前には犠牲になってもらう」と偉そうに発言。剣心は公開処刑されることになります。本当に頭来るな、コイツらの思考は。佐之助がキレるのもよくわかる。

剣心の「志々雄に近付ければ勝機はある」の言葉を信じ、一応現場打開の策を偉そうな人が思い付きます。


場面は変わり、剣心は縄に縛られ志々雄が乗っている煉獄近くの浜辺に連れて行かれます。方治や他の十本刀も見守る中、剣心は処刑されることに。薫と弥彦と佐之助も駆けつけます。

処刑前に罪状を読み上げるのですが、剣心の戦友らしき人は心に詰まるものがあるのか、読み上げることが出来なくなります。この人は人間味あるな。代わりに映画では随分ファンキーに表現されている方治が読み上げます。罪状の中には原作で剣心と結婚した巴と元々結婚するはずだった重里?氏の名前も。

侍に剣心がついに首を切られそうになったところ、首ではなく腕の縄を切ります。それを皮切りに政府と志々雄の対決が始まる。名前すら紹介されない十本刀も居ます。こんな扱いなら出さなきゃよかったのに。本当にファンサービスレベルの存在だコイツらは。

方治は急いで煉獄へ戻ります。剣心とりあえず佐之助と再会し、舟に乗り煉獄へ向かう。いつの間にか警官服に着替えた斎籐一が宇水と対峙しますが、牙突で瞬殺。ピーターパンっぽさが足りない牙突。あれくらいやってくれないと躍動感が足りない!


剣心達は煉獄に乗り込み、佐之助は十本刀の安慈と戦います。が、安慈強すぎますわ。全然歯が立ちません。剣心も逆刃刀を折られた宗次郎と再戦。いきなり腕を切りつけられ、背中も切られます。が、なぜか剣心が途中から押し始め結局普通に破れてしまいます。宗次郎も不自然に急ぎ足で頭がおかしくなりました。これはあまり納得出来ない…。佐之助も安慈に捕まって動けなくなっているところコショコショして安慈を笑わせ、好きあらばと安慈を倒します。佐之助はギャグ要員になっちゃってますね。シリアスな中ちょっとした息抜きにはなりますので、私は嫌いではありませんが好き嫌いが別れそう。


煉獄は浜辺から政府の爆撃を受け始めます。剣心達がまだ中にいるのに。剣心達が志々雄を倒せなかった保険として爆撃で倒そうという作戦か。本当に腐った政府。

剣心が扉を開けると狂い具合が素敵な方治はガトリングガンを打ちまくります。倒そうというしますが、志々雄が止めます。正々堂々と戦うと。カッコいいわ。でも15分しか戦えないってさ。ウルトラマンよりはマシだけどさ。そう考えるとウルトラマンの決定力って凄い。


そしてとうとう決戦が始まります。志々雄の刀から火が出てる説明は無しか。あんまり有効利用されている感じもしないし。てか原作以上に強い志々雄様凄いわ。剣心はたまらずやられてしまいます。このラスボス感、たまらんわ。

そこで斎籐1が登場。原作では不意討でしたが、映画の1はかなりカッコ良く登場。しかしそれが仇となり押されっぱなし。そこで佐之助まで加勢しますが全然ダメでした。1はやられ、佐之助は内臓破裂してもおかしくないような殴られ方をしてやられてしまいます。

場所は違えど原作に近い感じの展開。そこで立ち上がる剣心。けどやられちゃいそうになります。そこでどうやって乗り込んだのか、伏線も無しに突然葵紫が登場。「こいつを倒すのはおれだ」とキメますが、志々雄に初対面なのに負け犬扱いされてしまいます。負け犬は剣心にやられた傷を押しての参戦かと。そこで佐之助と1も気力で立ち上がる。


最終ラウンド開始!

前回ラストで船の上で大勢にリンチされた仕返しとばかりに今度は志士雄を4対1でリンチ。剣心、佐之助、1、犬の四人で戦います。それでも犬が倒れ、1が倒れ、佐之助も倒れます。この戦闘シーンはかなり好きでした。もう一度見たいくらいに。特に佐之助の他の三人に比べて原始的な攻撃が。


しかし、志々雄も15分を越える時間を戦い、血を吐きました。なんか脆くね?15分戦ってれば勝手に倒れるって…。志々雄は愛人に庇われますが、愛人ごと剣心を刺します。剣心、刀貫通してるよぉ…。大丈夫なの?

当然大丈夫じゃありませんでした。


二人とも瀕死。そこでお互いの刀紹介。刀の時代は「終わらせねぇ、俺がこの無限刃を手にしている限り」「終わっているんだ、拙者がこの逆刃刀を手にしている限り」このやり取り、大好き。でもこの展開では相当無理があるだろ。これなら前もって志々雄の刀と炎の説明もしておけば自然だったのに。

で、登場しちゃいます。左足で踏み込み「あまかけるりゅうのひらめき!」映画では技名が「双龍閃」以外出てこなかっただけに違和感…。

志々雄は何とか立ち上がりますが、体温が上がりすぎて燃えてしまいます。この時の志々雄の笑い。やけくそというか苦しいのに無理して笑ってる感じが伝わってきます。笑わなければ負けたと思われると必死なのだと思います。

人を斬り殺すことは禁じたのに、志々雄が死ぬのは助けない。変なの。やっぱ助けようがないか。

そんなこんなで薫とも再会。政府の爆撃で煉獄は跡形もなく沈んでしまいました。


少し時間が経ち、剣心が薫に告白っぽいことして終わりです!最後のほう、疲れて大分雑になりました。ごめんなさい。





【総評】
あれだけ前作を見ていないと話がわからない形にするとは思いませんでした。映画第三弾というより、第二弾後編という感じでした。初めからそう言っていただろって?確かに。

とりあえず冒頭から修行のシーンはかなり間延び感がありました。あれは原作ファンしか楽しめないでしょ。師匠出て来なくてよかったかな。

それと犬こと四乃森蒼紫、あれはやっぱり省いちゃってよかったと思います。(ググって今葵紫ではなく蒼紫と気付きました。直すのが手間なので思い出にそのままにしておきます。テヘッ)蒼紫が登場した理由は、もはや志々雄に4対1で戦わせるためだけのような気がしました。

宗次郎も扱いが大分酷かった。何ですかあれは?原作を知らない人はおいてけぼりですよ。勝手に喚いて叫んで「僕が間違ってたんですか?」ってさ。

オリジナル展開にするのさ大賛成ですが、修行と蒼紫を省いて宗次郎を別の場所でじっくり戦わせたほうがよかったかな。そして何なら志々雄とは剣心、佐之助、1、宗次郎の四人で戦うとか。ないか。

点数は前作付けてなかったのでまとめて載せると、

るろ剣…75
京都火…63
伝説期…49

ですかね。厳しいけど、詰め込みすぎは全てに中途半端になり良くない。剣心の頬の傷、もう片方は誰がつけたか判明していないので、続編がまだあるかもしれません。

通して見たら感想が変わるかも。


疲れた。最後まで読んでくれていたら幸いです。最後まで読んでなくても幸いです。




最近感想ばっかりだ。反省…。