ゴジラが昔から好きでした。

どれくらいか?


うーん。

マニアからしたら大したことないかも(苦笑)
ただ「ゴジラはデストロイアで死に、それ以降はパチモンである」と主張する程度には好きです。そしてこれはある一定層の人には凄く共感できる主張であると思います。まあデストロイア以降の作品も幾つか見ましたが、結構面白かったので否定しているわけではありませんが、後日談ということで。この辺は感情で語っている部分が大きいです、すみません(汗)

1998年に放映したハリウッドゴジラもです。私は内容はそんなに悪いとは思いませんでした。でも、あれはゴジラじゃないでしょ。日本版と共通点が名前以外に無いし。わざわざ映画館に行きましたが、ジュラシックパークの番外編的な歪んだ結論を下しました。



…正直、今回も若干賭けな部分があったと思います。ちょっとコケるか、大分コケるか、大コケか。それじゃどれも失敗評価だろ、賭けになってねーよ!というツッコミを覚悟し、体を張ってネタを仕入れるくらいの気持ちで向かったのでした。

時間帯的に「極上爆音上映」という耳が少し心配になってしまいそうな放映形式を取っておりまして…。ヘビメタのライブ行っただけで三日間は耳鳴りが治らないほど耳の弱い私…。若干恐かったです。耳が聞こえないので仕事休みますなんて言ったら即刻クビ。自宅警備をクビということは…。

実際映画が始まって数分してから音の衝撃波が目で見えそうな勢いでぶつかってきて、早くも明日の警備が心配になりました。周りの椅子が衝撃波で震動してたし。私が木綿豆腐だったら崩れていたかもしれません。すみません、かなり大袈裟です。

で、結局どうだったかというと、「かなり面白かった」です。前回のハリウッド作品のトカゲとは違い、結構ゴジラしてて一安心。

以下ネタバレです。
うる覚えです。いつものことか。




















鳴き声とルックスが割と日本版に近かったのがプラスです。疾走するゴジラは微妙。ノシノシ歩くのがゴジラですわ!少し撫で肩気味な気もしますが、いいや別に。

まず主人公の親父さんが誕生日にお袋さんを仕方無く見捨てるところから始まります。苦渋の決断であったことがわかります。この辺りのドラマ性の作り方はハリウッドはやはり上手。核事故により立ち入り禁止となってしまいます。

そして子供だった主人公は確か15年経った後、父親の立場になっています。たまたま誕生日に14ヶ月ぶりに家に帰り、たまたま誕生日に親父さんが核事故で進入禁止になってしまった場所に入り日本で捕まり、やむを得ず日本に親父さんを引き取りに行きます。

親父さんは相変わらず事故の真相を追い続けています。主人公は親父さんの言うことを適当に流しています。そして次の日進入禁止になっていた地区へ行ける話になります。地区は放射能汚染が激しく、呼吸器なしではあっという間に被爆!しそうなものなのに、犬が元気に走り回っており、親父さんが放射能測定器で放射能を確認したところ、放射能を示す数値が0.0。

「ここには全然放射能ねーじゃねーか!嘘つきが!」とマスクを脱ぎ捨てます。昔の家に向かい、資料を収集した帰りに日本兵に捕まり、武藤が目覚めます。どうやら武藤がいるので、日本はそれを隠すためにそこら一帯を立ち入り禁止にしていた模様です。武藤は電磁波で自分付近一帯の電力を止めてしまう力を持っています。主人公の親父は橋から落ちて瀕死の重症を負います。

そして渡辺謙がゴジラは武藤を止めるために存在するのでは都合良く解釈しました。
で、武藤の卵がもうひとつあったことを思い出したのです。ラスベガス近くの卵置き場に向かうと、壁に穴が開いていました。そこから孵化したも二体目の武藤がラスベガスを破壊します。

で、なんだかんだあってゴジラがようやく登場します。アメリカではこのシーンで拍手が起きたらしいですね。私は出るのがおせーよと一人密かに思っていました。武藤を追っ払うとゴジラは海に帰りました。


どうやら武藤は放射能大好きみたいです。その力で是非福島を救ってほしい。ゴジラも主食、放射能ですね。漁夫の利を狙い、核爆弾を三体がちょうど同じ位置で遭遇する場所に配置します。

しかし見事に失敗し、武藤に核爆弾を奪われ、あろうことか街中に持っていかれてしまいます。

色々あって主人公達が止めることに。高度10000Mなら武藤の電磁波も届かないということで、飛行機から主人公達がダイビング!もうこのシーンのためだけに武藤が電磁波を出す設定にしたのではないかと思うほど人類精鋭部隊のキメシーン。

武藤は子供の餌にしようと核爆弾に卵を巻き付けていました。そこにゴジラが現れます。

流石のゴジラも2対1では勝てません。苦戦していました。ただそこはゴジラ。人間の助けもありましたが、なんとか武藤を2体とも倒したのです!ただゴジラも力尽きて倒れてしまいました。


後日、人類が武藤とゴジラ、そして町の惨状に肩を落とします。渡辺謙もゴジラが倒れているのを見てどことなく悲しそうな表情をしています。武藤とゴジラの遺体をそのままにしていたらどうなるのでしょうね。腐臭が蔓延して街が大変なことになりそうです。カラス達に任せたら無くなるのがいつのことかわかったものではありません。

清掃業者が途方に暮れていた矢先、昼寝を終えたらしいゴジラが突然立ち上がり海に帰り始めたのです。テレビでは「救世主か?」なんて言っちゃってます。ゴジラが歩く毎に地面がめちゃくちゃになるのに。人類は海に帰るゴジラを見送ります。渡辺謙も嬉しそうです。ゴジラ大好きなんですねこの人。

とは言えゴジラを救世主として扱うのは、最初にゴジラが表れた時にゴジラの起こした津波に巻き込まれた人達を訴訟を起こされそうな気もしますね。

まあ、そんな感じで海に消えました。遺族も加害者が海に消えてしまったら訴訟も出来ないでしょう。そんな感じです。




以上です。色々省きました。省きすぎてたらすみません。でもこれ、面白かったので劇場かBlu-rayで見てほしいですね!


ちょっとなぁと思ったのが、武藤がよく出るのに対しゴジラがあまり出ないところですね。ゴジラのバックグラウンドはちょっと出てきましたが「今更ゴジラの説明なんかいらねーだろ?世界共通認識だ!」という製作陣の強気な姿勢が窺えます。

確かにそうだけどさぁ。もうちょっとさ…。まあゴジラに思い入れがある人はかなり面白いでしょう。ゴジラを知らない人は「うん。強いねゴジラ」で終わってしまうかもしれません。

点数としては70点。50点が普通として。
おすすめは出来ます。子供向けな内容でもありませんから、親子で行っても楽しめます!