「正確には伯爵だ」



自称伯爵兼ピロリストのイングヴェイ・マルムスティーン氏のライブアルバムが8/27に発売されるそうです。ライブアルバムとしては何と1998年のFacing the animalのツアー以来の発表ですね!

スーパーピロリストであるインギーのピロピロが非常楽しみ!








…という方もいるでしょう…。



うん、きっといる。

恐らくいる……………………………………………………………………………………………………………………………いるか…?




いるのか?

まあ多分いるでしょ。



私?

私は…不安で仕方ないです(汗)



いやあね、何が不安ってね、彼のファンならよ~くわかっている方もいると思いますが、なぜか今回のツアーは専任ボーカリストがいないわけですよ。低予算ツアーなわけです。彼の悪妻エイプリルさんが言い出したと思うのですよ。

「ボーカリストなんていらないわ。歌なんてキーボードかベースがやればいい。それか貴方が歌えばいいわ!」

こんなこと言ったんだと思います。

そして悪妻の言うことを真に受けたインギーはボーカリスト不在で自らがフロントマンとなってしまい、旋律の欠片もないピロピロを無意味に繰り返すわけですよ。

昔「メロディアスではなく、ただ単に速いというだけのスピードなんてクソだよ。俺にとって大切なのは、常にメロディアスであるって事なんだ」と自分でおっしゃったではありませんか!

クソの塊ですよ、その理論で言うと今のアンタのピロピロは!インギーのピロピロなら何でも好きっていう心の暖かい人達が少なからず存在するから、今でもアーティストでいられ続けられることに気付いてくれ。

それを俺様脳全開で自分に都合の良い解釈しかできないインギーは「今が最強のラインナップだッ!俺様のフロントマンっぷりは最高!」と本気で勘違いしてそうで恐いです。

自分に自信があるのは素晴らしいことだと思いますが、それ故に全く客観的になれないことも辛い。アドバイスする人間も自分に反抗したと見なし切る。B!誌でインギーにインタビューしてる外国の方は「最高でした!貴方の声は素晴らしい!」と絶賛しまくってますが、彼は本当に音源を聴いた後にインタビューしてるんですかね?別のバンドの音源と間違えてるんじゃね?てか目が覚めるかもしれない危険因子は悪妻エイプリルさんが近付けないか。どーしようもねぇ。

本当なぜボーカリスト抜きの歴代最弱ラインナップでライブアルバム出すかなぁ?ドゥギーやリッパーの時ずっと出す出す言ってたじゃないの(泣)自らがフロントマンって…。映像や音源を改めて確認したりしたのかな?


いつ出すの?

今じゃないでしょ!
即答ですよ。勘弁して下さい。

一刻も早く目を醒ましてほしい。「俺はもう人のために音楽を作れる年齢ではない」なんてちょっとカッコいいこと言ってる場合じゃないですよ。クオリティの高い音楽を聴いて自分の作り出したものが如何に酷いかを認識して下さい。本当一回全世界対象に人気曲投票でもしてほしいわ。人気時期の割合を見れば一目瞭然でしょう。




そしてもっとも愚かなのは、これだけ文句言っていて、騙されると分かっていて、結局新品で発売日に購入しようとしている私の存在だと思います(泣)

ピロピロインストが多いと思いますが、最近不眠症気味なのでちょうどいいか。偉大なるマンネリズムと壮大なるピロリズムでヒーリングミュージックを超える勢いの眠気を世界に届けてくれ!ヘヴィピロリングミュージック?意味がわからん。けどオチが前の文章と同じなのが泣ける…。



あーあ…

つかれた…


※この文章でエイプリルさんのことを私は悪妻と表記しましたが、それはあくまでマネージャーとしての話であり、エイプリルさんが普段どういう性格の人でどういう考えの人かは全く知りません。ひょっとしたら家族想いの素晴らしい人かもしれません。あくまでマネージャーとしては『最悪』ということです。そこは誤解なさらぬように。



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アルバムの一言感想を載せているブログがあったので、真似してみます。いつも文章が長文になりがちなので、控えめにします。
 

1. Rising Force (1984)

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メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu, Ba)
Jeff Scott Soto (Vo)
Markus Grosskopf (Ba)
Barriemore Barlow (Dr)
Jens Johansson (Kb)

【一言】
記念すべき1stアルバム。8曲中インストが6曲という彼らしさ満載の方向性です。いくらAlcatrazzの下地があるとはいえ、この構成は結構な冒険です。元々2ndのMarching Outを先に出すアイデアもあったくらい。

世間的には名盤とされる本作。元々歌モノが好きだからか私は実はそこまで推しませんが、1曲1曲とても個性的。②Far beyond the sunと⑤Icarus dreamが突出していて、歌モノも⑥As above, so belowは結構良い歌メロしている。良作。④Evil Eye、⑦Little Savageが弱めかな。音質が良ければもっと印象変わったかもしれません。聴かされたマルセルヤコブがデモ音源かとインギーに尋ねたのも頷けます。

【MY TOP 3 TUNES】
・Far Beyond The Sun
・Icarus Dream Suite op.4
・As Above, So Below

62 /100点
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2. Marching Out (1985)

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メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu)
Jeff Scott Soto (Vo)
Marcel Jacob (Ba)
Anders Johansson (Dr)
Jens Johansson (Kb)

【一言】
ジェフ・スコット・ソートの凄まじい熱唱が胸を焦がす2nd。前作とは違い歌モノに。オマケ程度だったジェフの開花もあり、悶絶級の出来映え。

今でもジェフは自分のバンドでこのアルバムの曲を歌ったりするそうです。私もかなりお気に入りです。特に③Don’t let it endが大好き。ライブで演奏してくれないかな。10年位前はたま~に演奏していたみたいです。逆に代表曲の②I’ll see the light, tonightはそこまで好みではない。一般的な感覚が違うのか・・・な?

これも酷い音質。篭もりアルバムです。

【MY TOP 3 TUNES】
・Don't Let It End
・Anguish and Fear
・On the Run Again

75 /100点
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3. Trilogy (1986)

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メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu, Ba)
Joe Lynn Turner (Vo)
Anders Johansson (Dr)
Jens Johansson (Kb)

【一言】
一般的にインギー全盛期とされる時期に作成された3rd。ボーカルがマーク・ボールズというこれまた超絶ボーカルが加入。得意のハイトーンでインギーワールドを彩ります。終始抑え気味に歌う⑤Furyとかラストのロングトーンが震える②Liar、泣きのインスト④Crying等聴き所が満載。⑦Magic mirrorはマークが自分のバンドである「Ring of fire」でも演奏しました。嘘か誠か定かではありませんが、インギー曰くロシアで1400万枚(確か)売れたそうです。

インギーの実父がロシアで当時働いていて、「今ロシアで一番売れているロックアーティストだ」と仕事仲間からインギーのCDを渡されたとか。そんな漫画のような話があるのですね。

【MY TOP 3 TUNES】
・You Don't Remember, I'll Never Forget
・Fury
・Magic Mirror

73 /100点
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4. Odyssey (1988)

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メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu, Ba)
Mark Boals (Vo)
Anders Johansson (Dr)
Jens Johansson (Kb)

Guest
Bob Daisley (Ba on #1,2,8,9)

【一言】
アメリカ最大のヒット作らしい4th。元Rainbowのボーカリスト、ジョー・リン・ターナが加入し、インギーと同じレベルで音楽作成に関わったらしいです。後にインギーは作成に深く関わらせたことを大きく後悔。それでアメリカで売れちゃったこともさらに複雑な心境に陥らせます。ジョーも「彼にとってベストの、俺にとってもベストかもしれないアルバム」と自身満々。大半の歌メロを作ったものジョーだとか。インギーは後に「ジョーは関わっていない」と当時は発言をコロコロ変えていました。内容は素晴らしいです。バンド名にもなっている①Rising Forceを始め、本格バラードの④Dreaming、北欧的なキーボードから始まるのに産業ロックになる⑨Now is the time等これも聴き所が満載。

最高傑作に上げる人も多いです。

【MY TOP 3 TUNES】
・Rising Force
・Crystal Ball
・Now Is the Time

80 /100点
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5. Eclipse (1990)

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メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu)
Göran Edman (Vo)
Svante Henryson (Ba)
Michael Von Knorring (Dr)
Mats Olausson (Kb)

【一言】
メンバー全員を母国民で固めた5th。前作でアメリカ人であるジョーを加入させ内部抗争が生まれてしまった反省からか、皆スウェーデンの方。

ボーカリストのヨラン・エドマン、それと長年イングヴェイの最高の作曲パートナーとなるマッツ・オラウソンと名プレイヤーばかり。メンバーがメンバーだけに、北欧メタルまっしぐらの名作。①Making loveから地味目に始まるのが苦手な人もいるみたいですが、③Save our loveと④Motherless childで一気にインギーワールドに。⑨Faultlineのギターメロディが素晴らしいです。ライブでは「オーバーダビングし過ぎてアルバムと同じサウンドにならない」という理由で演奏されず。勿体無い。

【MY TOP 3 TUNES】
・Save Our Love
・Motherless Child
・Faultline

70 /100点
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6. Fire & Ice (1992)

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メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu)
Göran Edman (Vo)
Svante Henryson (Ba, Cello)
Bo Werner (Dr)
Mats Olausson (Kb)

Guest
Michael Von Knorring (Dr on #8)
Lolo Lannerbäck (Flute on #4,6)
Ulf Forsberg (Violin)
Svein-Harald Martinsen (Violin)
Kalle Moraeus (Violin)
Per Bögberg (viola)

【一言】
初めて同じボーカリストで作られた6th。なんと洋楽で始めてオリコンチャート1位に輝いたことで有名。

前作の反省を生かし、オーバーダビングは極力控えてギター一本で演奏できるように工夫したそうです。他にもオーケストラの導入などに挑戦した意欲作。ただ世間評価はとても悪く、インギー史上最駄作と名高いです。確かにちょっと弱めの曲もあります。曲数自体が14曲と当時のインギーとしては多く、まとまりに欠ける印象を受けます。ただ良い曲も多く、荘厳な④How many miles to babylonや疾走系の⑥No mercy⑩Forever is long time、私の超好きな⑪I’m my own enemy等きちんと一定水準を超えた曲も収録されています。あとラスボスが今にも登場してきそうな⑭Final curtainも結構好き。速い曲を2曲に絞ったのもアルバム構成として特徴的です。

ジャケットは「メタルのクソジャケランキング」が開催されると、必ず上位に食い込む伝説のネタジャケ。

【MY TOP 3 TUNES】
・How Many Miles to Babylon
・Forever Is a Long Time
・I'm My Own Enemy

66 /100点
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7. The Seventh Sign (1994)

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メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu, Ba)
Michael Vescera (Vo)
Mike Terrana (Dr)
Mats Olausson (Kb)

【一言】
世間的最高傑作と呼ばれている7th。私のフェイバリットシンガーであるマイク・ヴェセーラの強靭な歌声が最高です。

どの曲もとても完成度が高い。①Never dieを始め、④Forever one⑦Seventh sign⑨Prisoner in love⑪Crush and burnと名曲の目白押し。挙げなかった曲も佳曲で、そりゃ最高傑作とも呼ばれます。タイトルトラックの⑦はライブで鉄板の盛り上がりを見せる悶絶必殺チューン。⑥Brotherは今でも尚インギーが超えることの出来ないバラードインスト。亡くなったお兄さんに向けた曲で、6thの時点で出来上がっていたそうですが、作風に合わないと思って外したそうです。そういう判断が出来る人であったことに驚きつつ、もし6thのFire & Iceに入っていたら…何曲目に収録された?とても気になります。

ボーカルはマイクに決まる前にジェフ・スコット・ソートとジョー・リン・ターナーがインギーと懲りずにデモを録音していたそうです。ジョーも何だかんだで人気の低迷等で困っていたんだと思いますね。音質も迫力があり良音。ちなみに超絶ドラマーもマイク・テラーナはとても良い仕事していたのに、インギーと先妻がライブ中にケンカを始めたのを見かねてライブを繋げようとドラムソロをしてクビになりました。凄い話ですよね。

【MY TOP 3 TUNES】
・Brothers
・Seventh Sign
・Crash and Burn

82 /100点
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8. Magnum Opus (1995)

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メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu)
Michael Vescera (Vo)
Barry Sparks (Ba)
Shane Gaalaas (Dr)
Mats Olausson (Kb)

【一言】
自称最高傑作の8th。マイクとの二作目ですが、ジンクス通り『駄作』の一言で切り捨てられた作品。前作のツアーでマイクとの仲も順調に悪くなり、あろうことかインギーの先妻を寝取るというインパクト抜群の不祥事を起こします。

マイクの声に覇気がない・リズムギターが片方からしか聴こえない・音質に迫力が無いと悪い点が目につきます。⑩Fire in the skyが無かったら数回聴いてお蔵入り。ちなみにジャケは当時の写真ではなく、昔(確か6thのFire & Ice前後)のものです。

【MY TOP 3 TUNES】
・The Only One
・I'd Die Without You
・Fire in the Sky

55 /100点
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9. Inspiration (1996)

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メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu, Ba, Vo on #4)

Guest
Jeff Scott Soto (Vo on #1,3,6)
Joe Lynn Turner (Vo on #2,8,11)
Mark Boals (Vo on #5,7,9,10)
Marcel Jacob (Ba on #1)
Anders Johansson (Dr)
David Rosenthal (Kb on #1,3,10)
Mats Olausson (Kb on #2,6)
Jens Johansson (Kb on #5,8)

【一言】
カバーアルバムではなくインスピレーションアルバムである9th。ここではナンバリングとさせていただきます。

インギーお得意のネオクラシカル・ヘヴィメタルは一旦封印して、インギーの好きなアーティスト達の曲がインギーに使い捨てられた人達によって再現されるという少々複雑な事情で成り立つ作品。ブックレットにもあるように、とても偏りのある選曲です。ジェフ・スコット・ソートの歌う①Carry on wayword son、⑥Mistreated、マーク・ボールズの歌う⑩Child in timeがGood。マイク・ヴェセーラとヨラン・エドマンは不参加。ヨランは「マイアミまでの航空券と宿泊代、3000ドルの参加費」を要求したところ、インギーが「恩知らずが!」とブチキレて話が立ち消えになりました。

【MY TOP 3 TUNES】
・Carry On Wayward Son
・Gates of Babylon
・Mistreated

51 /100点
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10. Facing the Animal (1997)

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メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu, Ba)
Mats Levén (Vo)
Barry Dunaway (Ba on #2,3,5,7,8,9,10,11)
Cozy Powell (Dr)
Mats Olausson (Kb)

【一言】
正統派ヘヴィメタル作風の10th。私のインギーデビュー作。伝説のドラマーであるコージー・パウエルの遺作でもある。

「意図的にギターを抑えた」とインギー自身が語るように、非常に良いバランスのバンド作品に仕上がっています。あくまで歌モノ。歌メロも大半以上を新ボーカルのマッツ・レヴィンが作成したこともあり、色の違った良い出来。正直捨て曲らしきものは見当たりません。

私がこのアルバムに対して思い入れがとても強く、全アルバムの中で一番好きです。ただ完成度はやはり最高傑作のSeventh Signに一歩譲る。珍しく音質が良いのも◎。ちなみに⑨Alone in paradiseは7thのSeventh Signのアウトトラックと思われます。マッツ曰く「ジェフが歌っているデモがあったから相当古い曲」と言っていました。マッツは多分Marching outの頃のものと勘違いしたのだと思います。

【MY TOP 3 TUNES】
・Like an Angel – For April
・Another Time
・Alone in Paradise

81 /100点
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11. Electric Guitar Millenium (1998)

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メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu)

Guest
Czech Philharmonic (Orchestra)

【一言】
インギーの夢だったオーケストラとの競演作である11th。これもここでは11thとカウントします。リードヴァイオリンをエレキギターに置き換えて本格的なクラシック作品を作っちゃいました。いやー凄い行動力だ。

デモのキーボードバージョンをマッツ・オラウソンと作成したそうなので、マッツのインプットもあったんじゃね?と勘繰りたくもなりますが、細かいことはいいじゃないですか。デイブ・ロゼンタールもアシスタントしたことになっていますが、「俺がやったんだ」みたいな発言して一瞬でインギーと犬猿の仲になったとか。

本作の一番の特徴は、クラシック作品であるためドラムが居ません。この少し前にスティーブ・ヴァイもオーケストラと競演していますが、インタビュアーがインギーにヴァイのコンサートにはリズム隊が居たことを伝えると「ふふふ、そうか」みたいなこと言っていたとか。うん、そこはかなりの矜持を持って行っていたんですね。私の記憶ではこの構想、実はとあるインタビュアーの発案だった気が…。

うーん、私の記憶も不確かだから自信ないです。

【MY TOP 3 TUNES】
・Fugue
・Allegro
・Presto Vivace

65 /100点
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12. Alchemy (1999)

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メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu)
Mark Boals (Vo)
Barry Dunaway (Ba)
John Macaluso (Dr)
Mats Olausson (Kb)

【一言】
ジャケットまんまな12th。ギターアルバム。とにかく「ジョースタンプみたいな奴らを黙らせる」ために過剰に弾きまくっています。それでも一応曲を壊さない程度では留められているので安心してください。

本作にはインギー曰く再難度の⑪~⑬Asylum組曲が収録されていますが、難易度を優先するあまり曲として微妙。⑫Sky Euphoriaは良いと思いますが、前後がね…。ボーカルはなんとマーク・ボールズが復帰。②Leonardoや⑤Wield my Sword、⑦Legion of the Damned等でキチンと爪痕を残しています。歌メロもナカナカのものが多い。ピロピロインストばかりと思いきや、ブルーズナンバーである⑥Blueというこれまた凄い名曲もあります。

音も世間的には悪いかもしれませんが、インギー作品の中では良い。せっかく歴代最高のマッチングと語られるマーク・ボールズが復帰したのに、13曲中5曲がインストで少し残念に思った方もいらっしゃるかもしれません。⑪~⑬を1曲扱いにして、もう1〜2曲歌モノを増やして欲しかったです。他人にベースを弾かせた最後の作品。

【MY TOP 3 TUNES】
・Leonardo
・Wield My Sword
・Legion of the Damned

61 /100点
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13. War to end all wars (2000)

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メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu, Ba)
Mark Boals (Vo)
John Macaluso (Dr)
Mats Olausson (Kb)

【一言】
ジャケットに自分以外の写真を使った点は評価できる13th。それまでのジャケと比べると普通に良い。自分の写真を使ったジャケもネタとしては◎。

この作品の大きな特徴として、2000年に発売された音源とは思えないような極悪音質。この酷さはデス・ブラックメタルに迫ります。それ故に内容云々以前に音で心折れてしまうリスナーさんが続出しました。私も初めは「この音質には何か狙いがあるんだ。意味があるんだ」と自分に言い聞かせて聴きこんでいくと、前作以上に充実した楽曲郡であることに気付きました。これで前作レベルの音質だったらアグレッシブでカッコよかったろうに。⑤Masqueradeを筆頭に、⑦Miracle of life ⑧The wizard等充実しています。

ベースのバリー・ダナウェイはインギーのツアー参加要請を断り、散々罵詈雑言を吐かれた後解雇されました。

ちなみに音の悪さには何の意図もありませんでした。資金の問題で「エンジニアでもなんでもないとんでもないヤツを使うしかなかった」と後に明かしています。いつかリマスターしたい気持ちがあるそうです。それなら他の作品もやって下さい。

【MY TOP 3 TUNES】
・Masquerade
・Miracle of Life
・The Wizard

67 /100点
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14. Attack!! (2002)

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メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu, Ba, Vo on #10)
Doogie White (Vo)
Patrick Johansson (Dr)
Derek Sherinian (Kb)

【一言】
ボーカルとキーボードに大物に変えた14th。ジャケットに拘りが無いのかわかりませんが、自分の写真を載せないのは彼の美的感覚が磨かれたとは言えないでしょうか?まあ彼自身の酷いジャケもネタとしては最高なんですがね。

メンバーを一新した作品ですが、これが凶と出てしまいました。もうインギーの独裁感の漂った薄味な作品になってしまうことに。長年の作曲パートナーであったキーボードのマッツを切ったのは大きな痛手であることを本人は痛感するはずもなく、いつも通り最高傑作と豪語。

歌とギターのバランスが良いバンド重視作なのは良いのですが、楽曲が淡くて響いてこないものが多いです。新ボーカルのドゥギーは決して能力値としては低いわけではないですが、声質が淡くパンチ効いてない。全15曲の長丁場で、体が初めて反応したのは⑫Valhallaだけ。他にもいくつか良曲はあるものの、過去の作品と比較しちゃうとねぇ...。

ただ⑭Iron Cladを「ドゥギーが二人必要だから出来ない」と演奏しなかったのは勿体無かったですね。リフがMotherless Childとはいえ、ドゥギーとインギーの掛け合い、またはオーディエンスと歌えば盛り上がったろうに...。

【MY TOP 3 TUNES】
・Rise Up
・Valhalla
・Iron Clad

44 /100点
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15. Unleash the Fury (2005)

20161123_15

メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu, Ba, Vo on #3,9)
Doogie White (Vo)
Patrick Johansson (Dr)
Joakim Svalberg (Kb)

【一言】
相変わらず音が汚い粗雑な15th。18曲もあり、この時点で疲れちゃいます。

出来上がった曲を手当たり次第ぶち込んで、余った収録時間にクラッシックカバーをねじ込んだ感じ。ライナーにある「Seventh signに迫る傑作」という言葉にはとても賛同できませんし、足元にも及びませんが、悪くない曲もチラホラ。インストは全部ダメなので削除して14曲⑪Let good time end roll⑯Hurt辺りを削除し12曲にし、これで作りこめば大分変わる匂いがプンプンしますね。優雅さとかネオクラシカルなんて拘らずにもっと硬質化した方向性に振り切っちゃった方が良くなった気もします。⑨Cherokee Warriorでインギー歌っていますが、これもなぜか良いんです。

ジャケットは、こんな酷いのにするな自身の写真を使えば良かったと思います。楽曲の内容よりも、質より量に頼ろうとした思考の変化が少し引っ掛かりました。

【MY TOP 3 TUNES】
・Cherokee Warrior
・Russian Roulette
・Unleash the Fury

33 /100点
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16. Perpetual Flame (2008)

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メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu, Ba, Vo on #10)
Tim "Ripper" Owens (Vo)
Patrick Johansson (Dr)
Derek Sherinian (Kb)

【一言】
今までの作品が帆船なら本作は原子力潜水艦である16th。なんて言ってはいるが、いつものインギーワールド。ドゥギーは「このアルバムに相応しくない」とクビになり、まさかまさかの元ジューダスプリーストのティム・リッパー・オウェンズが加入。

方々で散々言われているように過去の曲を歌いこなせていないし、この新譜を聴くと相性が悪い。大味で豪快な歌声が持ち味であるティムの声を、機械で弄りまくって整えようとしています。なのでティムがボーカルである必要自体全然無い。

楽曲には努力の跡がちゃんと伺えるので一層勿体ない…。ドゥギーの方が合っていた。音質も文句無しに悪いです。

【MY TOP 3 TUNES】
・Death Dealer
・Live to Fight (Another Day)
・Four Horsemen (Of the Apocalypse)

38 /100点
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17. Relentless (2010)

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メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu, Ba, Kb, Vo on #4)
Tim "Ripper" Owens (Vo)
Patrick Johansson (Dr)
Nick Marino (Kb)

【一言】
前作のアウトテイク集17th。前作の兄弟作と言えば聞こえが良い気もしますが、アウトテイク集だけに歌モノのクオリティが過去最低。インストも適当に弾いたものの羅列。なぜか③Shot across the bowだけカッコいい。

【MY TOP 3 TUNES】
・Shot Across the Bow
・Enemy Within
・Tide of Desire

16 /100点
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18. Spellbound (2012)

20161123_18

メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu, Ba, Dr, Kb, Vo)

【一言】
全てのメンバーを切り作成された18th。ドラムは打ち込み。歌も3曲歌ってます。「うん、なるほど。だから何?」な作品。クオリティ下げてまでこんなことしちゃあいけませんよ。

【MY TOP 3 TUNES】
・Spellbound
・Repent
・Let Sleeping Dogs Lie

8 /100点
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19. World on Fire (2016)
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メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu, Ba, Kb, Vo)
Mark Ellis (Dr)

【一言】
もはや誰も付いていけない孤高の19th。
こちらを参照

【MY TOP 3 TUNES】
・World on Fire
・Top Down, Foot Down
・Soldier

7 /100点
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20. Blue Lightning (2019)
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メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu, Ba, Kb, Vo)
Lawrence Lannerbach (Dr)

【一言】
カバー曲中心のブルース作品で20th。
こちらを参照

【MY TOP 3 TUNES】
・Blue Jean Blues
・Sun’s Up Top’s Down
・Forever Man

22 /100点
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21. Parabellum (2021)
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メンツ
Yngwie Malmsteen (Gu, Ba, Kb, Vo)
Lawrence Lannerbach (Dr)

【一言】
諦めの境地が多少救いになるかもしれない21th。
こちらを参照

【MY TOP 3 TUNES】
・Relentless Fury
・Eternal Bliss
・(Fight) The Good Fight

13 /100点
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