本読まな過ぎて日に日に語彙や言い回しのボキャブラリーが脳細胞と共に減っていく枯林です。

こんな悪しき傾向を正すために作った「本」カテゴリーなのに、前回の002を更新してたのが2016年9月⁉︎

というわけで久しぶりの更新ですが、また自伝です。最近「あ、これ読みたい」と感じるのが人の自伝ばかりなんですよね。まあ、無理に高度な本を読むより、読みたいと思ったものを読むのが読書家へ戻るための近道のはずなので、今はそういう時として受け入れます。

今回はみんなの高橋陽一先生の自伝。

題して「キャプテン翼のつくり方」!


いやいや、先生アナタ、他にも漫画描いてるじゃないですか⁉︎とツッコんだ方は中々の高橋陽一マニアです。

普通の人は先生の漫画はキャプテン翼しか知りません。こんなタイトルにしたのには意味があるはずです。それは恐らく自伝で明らかになることでしょう。


漫画同様完全ネタバレです。





























【内容】
●先生の漫画WAY
読者を二人称の「キミ」と呼び、対象年齢低めの子供が読んでいることを前提に書かれております。先生、この本を読む子供はあまり居ないと思われ...。

先生は1960年7月28日に御生誕されました。長男だそうで、下に弟が2人おられるそうです。

若くして野球に目覚めた先生は、プロ野球を目指していたものの漫画家に魅力され、進学も就職もせずに漫画の道に進みます。

ワールドカップに触発されテーマをサッカーにし、担当と二人三脚でシナリオを練り読み切りのキャプテン翼を作り上げ5回目の挑戦で月例新人賞の入選に選ばれました。

同作にて連載を始めた先生は、アンケートに悩まされたそうです。第3話は12位で10週打ち切り圏内に突入。このままでは打ち切りになってしまいます。

これを打開するため思い切って第4話の内容を新たに描き直したのです。ちなみに描き直す前の原稿がキャプテン翼展に展示されていました。私は読んだことがあります。写真禁止だったので撮影はしませんでしたが、勿体無かったな...、いや絶対にしませんけど。

結果、オーバーヘッドキックの導入により読者アンケートが4位!大反響により瞬く間に人気漫画になりました。

アニメ化もされ、世界中で愛され、バルセロナからの歓迎、レアルマドリーからの抗議、もやは収集がつかないくらい巨大なコンテンツです。先生が諦めずに力の限りを尽くした結果ですね。素晴らしいです。

そして全100巻到達するもまだ半ばと頼もしいことも語っています(私はまだ100巻と認めていません)。まだまだ現役でいて下さい!



●キャプテン翼
キャプテン翼が始まったのは37年前か...。すごいですね。37年前なんて、私は何をしていたんだろう?思い出せない。多分自宅警備員かな。

翼くんは「大きな身長や特殊能力が無い普通の人」をコンセプトに生み出されたキャラクターだそうですが、特殊能力が無い?無いのか?

確かに体格的には特別大きくはありませんが、沢山の特殊能力があるではありませんか!一度見た技をそっくりコピーできるとか普通に走るスピードと同じ速度でドリブル出来るとか。


WY編打ち切りにも少し触れています。

WY編の受けがイマイチだったらしく、この本では語られていませんが、別のインタビューではスウェーデン戦の途中で打ち切りが決まったと読んだことがあります。

スウェーデン戦、私はかなり好きです。というかWY編には結構な思い入れがあるため、当時オランダ戦が見開きで終わったことにとてつもない衝撃を覚えました。何かのギャグかと勘違いする程に。いやまあ、今では立派なギャグとして笑い話になっているんですが...。全18巻ですが、完走して25巻位まで続けてほしかった。

てことはROAD TO 2002とGOLDEN 23は打ち切りじゃなかったんですね⁉︎海外激闘編は果たして...。


ロベルトノートにも少し触れています。なんと253ページもあるそうです!これは多分この自伝で明かされた事実だと思われます。253ページは60ページ大学ノート約4冊分です。かなりの文量です。ライジングサンでもドイツ戦でまた取り上げられたのも記憶に新しいです。


●他の漫画
後半の方でようやく他の漫画にもサラッと触れられます。

・触れられた漫画

①エース
少年野球漫画。まだ未読!

②CHIBI
主人公のチビがボクシングの道を志す。自分の身体の3倍くらいデカイ相手をノックアウトしてしまう殺人パンチを持っています。これ打ち切りだったのか。

③翔の伝説
3巻で打ち切りになってしまったテニス漫画。先生が巻末に「次は何のスポーツを描こうかな!」と後書きにがあったこと以外よく覚えていません。

・触れられなかった漫画

④-蹴球伝-フィールドの狼 FW陣!
日本に強いFWが現れてほしい先生の願いを具現化したサッカー漫画。2巻の最後にキャプテン翼の日本代表面々が出るため買いましたが、本編は一切読んでいません。ごめんなさい。

⑤ハングリーハート
DFがテーマのサッカー漫画。1〜3巻くらいまで集めたものの、全然読んでいません。ごめなさい。

⑥誇り プライド
「先生がまさかの寝取り展開を描いた」とネットで話題騒然となり、遊び半分で読んでみたら面白かったです。

④⑤⑥は触れられませんでした。

ぶっちゃけ、今の世の中一つの漫画を生涯描き続ける作家さんも少なくないので、変に寄り道せず先生にはキャプテン翼を書き続けてほしいです。


【後書き】
かなり巻きましたが、細かい流れは是非購読して下さい。先生がこの本に収めたメッセージはこの記事ではあまり触れずに終わろうと思います。熱いぜ先生!

ライジングサン終了後、チャンピオンズリーグ編、ワールドカップ編へと果てしない道のりですが、頑張ってほしいです!



連載再開10月まで時間があるので、未読のエースなり陣なり読んで感想でもあげてみましょうかね。