どうも、貧困メタラー枯林です。

我が最愛のアーティストの1つ、In Flamesとジャーマンスラッシュの老舗KREATORのカップリング来日公演が大阪1/30、東京で2/1、2/2の3日間で行われました。

普段私のブログではIn Flamesは「In Flames」か「IN FLAMES」と表記していますが、この記事ではポスター表記に則って「iN FLAMES」にします。アーティスト名のアルファベットのどこかを小文字にする文化は海外でもあるんですかね。BiSHみたいな。


万年有給貧乏なので午後休だけ取ってセコい感じに向かったわけですよ。2/2に。

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凄いですよね。このライブ(対バン?)の為だけにこんなポスター作っちゃって。一体いくらするのやら。相場は知りません。

左側の顔の形がiN FLAMESのマークと一致するので一瞬で分かりますが、右のKREATORにも象徴するキャラクターが存在するんでしょうかね…。すみませんKREATORあまりよく知りません。

あと私ね、このポスター見てなんかに似てるなと感じたんですよ。

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似てないですか?似てない?失礼...。



iN FLAMESは去年KNOTFESTでステージを観ています。

去年リリースされた新作「Foregone」は残念作になってしまいました。The Halo Projectを意識してか、必要以上にメロデス寄りになってしまった気がします。それを歓迎しているファンが居たのも事実ですけどね。個人的にはイマイチでした。


なのでKNOTFESTではのめり込めず一歩引いた観戦をしておりました。

今回は新作からの楽曲をあまりもやらず、彼等がオリジナリティを築いていった「Clayman」〜「I, the Mask」までの楽曲で攻めて欲しいですね!...なんて考えているのは日本広しといえど私だけかも…。


前述の通りKREATORは、失礼ながらあまりよく知らず、1ヶ月前にブックオフで「Cause for conflict」を買って2~3回通して聴いただけです。Slayerっぽいなと。痙攣リフと早口のボーカルが。

それ以外はDragonforceを辞めたFrédéric Leclercqが加入したバンドってくらいの認識。



というわけで六本木に行ってきました。

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ギロッポンってえらく久しぶりな気がしますね...。


前回が...キャプテン翼体感ステージ以来か。

約6年半ぶりですか。



上記が事前に作った文。以下はリアルタイムに作った文とライブ後の文の混合。


...そんなに久しぶりじゃないですね。6年ぶりって。



ギロッポンの夜って、やはり豪華絢爛!

駐車場の値段も豪華な数値が羅列されております。

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ギロッポン絶対住めないですね、お金持ち以外。

場所はEX THEATER ROPPONGI。

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キャパが1700人ちょっとらしいです。iN FLAMESなら単独でこれくらいを埋めてほしいですよ。前回行ったSecret Sphere & Serenityのライブでも感じた「メタル大国の凋落」を感じざるを得ません。

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会場には意外に女性がいます。どちらのバンドが女性を連れてきたかは分かりません。多分iN FLAMESでしょう。彼氏か旦那と一緒に来たんでしょうけど、こうやって女性メタラーが増えていってほしいものです。

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Iron Maiden来日するんですね。コンセプトは分かりませんけど、「戦術」のツアーなら別に行かなくてもいいかな…。


一番前の大きなフロアの手摺り側にポジショニング。ここならサークルピットやウォールオブデスがあっても巻き込まれないけどステージが良く見える気がする場所です。

ちゃんと聞きたい観たいのなら後方で観ればいいのに、ある程度前に行かないとテンションが上がらない微妙なお年頃。



KREATOR

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KREATORから。バンドのキャリア的には彼等の方が長いんでしょうけど、やはりiN FLAMESのが日本では人気があるんでしょうか。別の日では順番が入れ替わっているかもしれません。

ステージには串刺しになった人や首吊った人の人形と更に巨大な魔人が鎮座したセットが置かれています。結構お金かかっている?

ライブ前にどうせ前に行かないからいいやとリュっクを持ってきたんですが、ライブ開始早々に後悔です!いつも同じ後悔しているぜ!学習しねぇな俺。


即座にサークルピット発生。

私は聴きに来ている人間なので、サークルピットやらない。てか、死んじゃう。ベルトサンダーのように触れただけで粉になりそう。

私の視界に映る人達は凄い盛り上がりです。音楽性が分かり易いため、何も考えずにノレますね。iN FLAMESまで体力温存を目論んでおりましたが、気が付けば軽めのヘッドバンカーと化していました。

ちゃんと音源聴いておけば良かった。

MCは全然聴き取れませんでした。技術の発達により英語の学習がもう必要なくなると確信してから勉強やめちゃいました。それから急激にヒアリング能力が落ちまして。

分かったのは「1989年より前に生まれた人はいるか!?」の部分だけですか。あと「昨日見にきた人」みたいなことも言ってたか。メタルのライブには英語に堪能な方が多いですよね。それかテキトーに相槌打っているのか。


ラストの曲ではサークルピットの勢い凄すぎて吹き飛ばされて後ろに倒れてしまいました。後ろの方、ごめんなさい。


KREATORまとめ
演奏はきっちりエクストリーム。4人で出しているとは思えない強烈なパフォーマンスです。ドラムがツーバスの時だけ微妙にBPM下げてるように聴こえるのもDave Lombardoっぽい(苦笑)何よりFrédéricが楽しそうでした。移籍してよかったね。シャツの「破壊神」の文字もファニーでした。

凄まじい熱気と運動量で疲弊したオーディエンスがiN FLAMESのライブで魂抜けた放心状態になっていないことを願いますよ。

かつて来日公演でTHE HAUNTEDに喰われたらしいので非常に心配になりました。


女性の方が「なんでここで走るんだよ。運動場で走れ!」なんて口にしていたのが笑えた。それ、正論ですね(苦笑)

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あと私は基本ライブ中はあまり写真も動画も撮らないんですが、ライブ終了後にステージ中央に鎮座していた魔人が空気抜けてペシャンコになってのは笑った。


・セトリ(setlist.fmからそのまま転記)

01 Hate Über Alles
02 Phobia
03 Coma of Souls(Intro only)
04 Enemy of God
05 Riot of Violence
06 Satan Is Real
07 Hordes of Chaos (A Necrologue for the Elite)
08 Extreme Aggressions
09 Terrible Certainty
10 666 - World Divided
11 Flag of Hate
12 Violent Revolution
13 Pleasure to Kill



iN FLAMES

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一番の目的が始ります。

せっかくなのiN FLAMESなので、無茶しない程度に前の方にいってみた。ステージから大体6列目くらいですかね。サークルピットやらウォールオブデス始まったら一目散に逃げます!

iN FLAMESはセットはシンプルで、特にセットは置かれていません。

Voices
おっ!?俺の祈りが通じたのか、新譜じゃなくて前作の1曲目からスタートだ!しかも初めてライブで聴きます。

聴かせる系の楽曲で来たので、走りたい方には微妙なスタートかもしれません。個人的には最高のスタートでした。クリーンパートはシャウトを混ぜて誤魔化し気味でしたけど(苦笑)Chris Broderick側で、彼がいかにマッスルかがよく分かります。

そしてオーディエンスに押される押される。Secret Sphereのライブは平和でしたよ!?え、規模が違う?失礼しました。


Darker Times
うぉぉ、こう来るか!この会場の人でこの曲認識している人はどれだけいるんだ!?一緒に歌えるサビメロではマスク越しでキッチリ叫んでしましました。

Björn Gelotteギターソロもきっちり聴かせてもらえて満足です。


Everything's Gone
スラッシュビート入っている楽曲なので、後ろの方ではサークルピット出来ていたかもしれませんね。

サビが単純なので私も叫ばせてもらいました。マスク越しですが。

気が付けば前から3列目くらいになってますね。押されるのも悪くないです。


Paralyzed
地味ながら良い楽曲でして、演奏してくれてありがとうございます。こういうのをやってくれる辺り、グレイテストヒッツショウにしようとしない姿勢が好きですね。


Like Sand
ミドルチューンが来るにはいいタイミング。北欧風の哀愁ある曲調は凄く良いんですが、「With Eyes Wide Open」が聞きたかったですね。と我儘を言ってみる。


Ordinary Story
あ、こっち演奏するんですか?どうせならEmbody the Invisibleやれば喜ぶ人多そうなのに。原曲はヴァースが呟きなので、今の路線と結構近いものがありますね。

とはいえ、結構ライブ映えすると思います。


Behind Space
ブラストビートに合わせて小刻みにヘドバンするのは傍目から見たらどう思われるかのか?

未だに1stからの生き残りチューンで、いつの日かアウトロのアコースティックパートも演奏してくれることを願っています。アンダーグラウンド感ありますけど、ライブの流れで聴くと非常にいいですね。


Food for the Gods
一瞬なんの楽曲か分かりませんでした。如何にも初期の北欧デスメタルで、流れに合っているかはともかく久しぶりにWhorale以前を聴いてみようかな。

The Hiveとかやってくれんもんですかね。
※なんと前日プレイしていました!畜生。


Only for the Weak
「ジャンプダファッカー!」と煽られたので、両手でカバンを持ちながらピョンピョン跳ねます。これも傍目から見たらちょっと危険な絵面かもしれません。

ヴァースは呟きから歌に変わっています。いや~いい曲だ。これからもトレードマークとして演奏し続けていってください。


Cloud Connected
iN FLAMESで歴代最多演奏回数を誇るこの曲。個人的にファンの間では「Only for the Weak」の方が有名だと思うんですけど、バンド側が気に入っているんでしょうね多分。

私?私は歌い倒しましたよ。歌詞忘れていましたけど。


State of Slow Decay
新譜からですね。爆走系なのですが、どうせなら別の楽曲やってTake this Lifeをより助長させる構成のがベターな気がしますね。

ただ盛り上がりはやはり間違いないです。


Alias
これもライブ映えします。哀愁がきっちり表現できていますし。

「Don't Tell Me!!」はもちろん叫びました。

ただアコギパートはバックで流しているだけなのがもうちょっと工夫して欲しかった。途中からがエレキのクリーンで弾いていたので、まあ良しということにしましょう。


The Mirror's Truth
散々煽りを入れて演奏されたのがこれ。ただライブで聴くとかなりいい。サビもクリーンじゃなくてグロウルで歌うタイプなので、きっちり歌えていたと思います。

サークルピットやウォールオブデスの輪がどんどん大きくなってステージ上手に押しやられていきます。クリスの筋肉を堪能しましたよ。


I Am Above
ここでこの楽曲を演奏しますか。確かにシングルですね。

私としては「(This is our) House」の方を希望するんですが、実際聴いてみるとこれもライブ映えします。歌えるし。


Take This Life
この位置でのこの楽曲ならラストなのは間違いありません。最後と分かっているので軽いヘドバンどころか本気で首振ってしまい、これを書いている今後悔しています。

「Take This Life!!!!」は多分会場中のiN FLAMESファンが叫んでいたはず!

私としてはブリッジの「If I ever、If I never~」の部分をもっと丁寧に歌って欲しかった…。悲壮感溢れる最高のパートなのに。


とはいえ終わり良ければ総て良しでして、ここまでKREATORに比べて爆走感を抑えてきただけあって見事に締めたと思います。



MC
MCはAndersが「日本に永遠に居たい」、「次は中国に行く」的なことを言っていました。

AndersはMCやるともう声が枯れているのがわかります。ボーカリストの消耗の激しい音楽性なので、休憩無しで2日連続はちょいとシンドイのかもしれませんね。


・メンバー紹介もありました。

Björnに対して確か「ブラザー」的なことを言っていた気がします。仲が良いのは結構なんですが、この2人で私物化はして欲しくないです。

正味な話、今のはAnders/Björnバンドなので、もうちょい他メンバーのエッセンスを入れて欲しいんですよね。Chrisにもっとソロを弾かせてあげてほしいですね。Björnもリードギタータイプなのでバッティングしちゃってますけど。

Chrisは筋肉とイケメンでいけそうですが、リズム隊は...もう誰がやっているのか分かりません(苦笑)てかDaniel Svensson戻ってくれ!ソングライティングにはプロデューサーのHoward Bensonも参加していて、もう今のリズム隊より長い…(笑)The Halo Effectやってるくらいなら、醸造所じゃなくてドラマーを続けるのなら、是非iN FLAMESに戻って下さい!

今のドラマーさんの方が技術的に遥かに上手そうなんですけど、Danielの方がバンドに合っていると思うんですよね。

あとステージ奥の方にキーボーディスト?マニュピレーター?さんが居ました。装飾音必須ですもんね。

・終演後、超近くまで来てくれてファンサービスしてくれました。

畜生、無理してでも前にいって握手をお願いすればよかった。

・Andersは相変わらずストリート系ファッション。それならメンバー全員もうちょっとオシャレ系にしちゃえばいいじゃないですかね。


iN FLAMESまとめ
感想と言うか、個人的な注文みたいな内容になってしまいました。

が!

想像していた以上のショウを魅せてくれました!KNOTFESTでのボチボチなイメージを見事に払拭してくれましたね。

私は朝の5時まで眠れなかったですもん。


SETLISTサイトを見ると、初日二日目とセトリが違ったみたいですね。


全体総括
KREATERは徹底的に攻めなのに対し、iN FLAMESは緩急付けたセトリでした。好き好きですね。メタルの衝動的エネルギー溢れるKREATORと、メリハリとメジャー感あるiN FLAMES。両バンドのファンには甲乙つけがたい内容ですね。

締めに2バンドでジャムセッションなんてあったら素敵でしたよね。

KREATORの人気楽曲と、iN FLAMESの「My Sweet Shadow」辺りを2バンドで演奏したらさぞ面白かったことでしょう。



そしてここからは興行的な話。

別にSecret Sphere & SerenityとiN FLAMES & KREATORを同格扱いするつもりはありませんが、集客力の点でここまで差があるとは思いませんでした。

私からしたら同じ"音楽"というコンテンツに過ぎないしクオリティ的にもそこまで大きな差があるわけではないと思っていますが、やはり明確に知名度では大きな差があるんですね。勿論日本という国においてという前提がありますが、世界中でライブ出来るバンドは強かった。

日本メタルの現状を憂いた前回ですが、まだまだ死んでいないと思わされる素晴らしい興行でした。

欲を言えばもう一回り、3000人規模が埋められたらベターですね。なんてのは贅沢か。


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