どうも、貧困メタラー枯林です。

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4月2日、KNOTFEST2日目。

前日で割りかし体力の限界を感じながらも、1晩経てば足が気持ち痛いくらいで、前の方でもイケそうな雰囲気はありました。

ただ月曜日の仕事を考えPetit Brabanconを観た後に無難に後方へ下がるプランに。

Petit Brabanconというか京が間近で見てみたかったんです。かつてDir en greyに発狂していた身としては。

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近場のカプセルホテルに泊まったため、2日目は開場まで時間に余裕がありました。グッズ売り場に行ってみました。基本グッズ買わない人です。つまり金にならないファン。買っても日常生活にそのまま流用出来るタオルくらい。

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入場したら予定通り前の方へ。

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ステージ左側はSlipknotがライブするためかもう埋まっていました。なので右側の中央寄りにスタンバイ。ステージから大体10メートルちょい位で、十分な近距離です。

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以下のメモは会場で作ったものと後で作り足したものが混在しています。MCに関してはうろ覚え。


【感想ではなくただのメモ】

THE SIXTH LIE
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オープニングアクト1発目!基本重い音楽ばかりの中で、割とストレートなロックバンド。

もちろん全然知らないバンドでしたが、知らなくてもノレる即効性が備わっております。昨日は人混み過ぎて出来なかったジャンプもしました。

全然知らないと言いましたが、単に私が知らないだけなのか、なんとゴールデンカムイの主題歌を担当したこともあるそうです。世間的にはもっと知られているのかも。普段邦楽センサー完全にオフにしてるのが原因か。


「7年前、オープニングアクトとして呼んでいただきました!また今回も呼んでもらいました!悔しかった!またオープニングアクトかよッ!次はメインになれるよう頑張ります!」

こういうMCされると、好きになりそうです。マジ頑張って下さい!


魔法少女になり隊
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バンド名から勝手に電波な感じの音楽だと思っていたら、想像以上にメタル成分が色濃いのなんの。近くで見たい衝動に駆られましたが、やっぱり京は捨て難く、左ステージの柵を死守。

MCは意外にも男性。元雨上がり決死隊の蛍原氏っぽい方がグロウルとMCを担当します。

女性ボーカルは小柄で可愛いし、上着をワザとはだけさせて下のタンクトップを見せるアザとさを持ち合わせております。清々しいほどに全編に機械処理を施した声で歌を披露。

そして楽曲中ほぼ必ず首を振るダウンビートパートがあるんですね。なんてこった、モダンヘヴィネスファンを狙っちゃってるじゃありませんか。

最後の曲がエビ中のちちんぷいのサイバーシンセにそっくりでしたが、歌が入ったら全然違う楽曲でした。ちちんぷい来て欲しかった!まああり得ないですが。

「いつかまたメインで会いましょう」ですって。2016年もオープニングアクトでしたよね。

メインアクトの壁って厚い...。

※なんと「ちちんぷい」は魔法少女になり隊が楽曲提供したものでした。…知らんかった。普通にセルフカバーしているし。十分有り得た話でした in 2023/04/15


PRAISE
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まずはMCからスタート。KNOTFESに対する感謝を述べます。

「2020年に延期になって毎年何かと言われてきたけど、現場にいないやつがとやかく言うんじゃねぇ!」...熱いぜ。

Tokyo Mixtureを名乗る彼等。ミクスチャーは日本でしか使われていない言葉で、実際はモダンヘヴィネス成分高めのニューメタルに、メタルコアな歌メロもあるごった煮。東京ミクスチャーだし、いいんじゃないですかね。

当然重低音。


SABLE HILLS
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洒落っ気のあまりないゴリッゴリのデスラッシュ。逆に珍しく感じるのはやはりKNOTFESTならではですね。

「メタル界を背負うつもりでこのステージに立ってます!」と、どちらかと言えばオールドファンに向けたメッセージ...かと思いきや、「若者にはメタルを、年長者にはメタルコアを証明するサウンド」というコンセプト」が特徴らしいです。聴く年代によってこのバンドがどうカテゴライズされるのか変わるってことですね。演奏は最近の若いバンドらしく上手い。特にドラムは音楽の性質上、壮絶。

ウォールオブデスを煽っておりましたが、遠目なのでやったのかちょっと気になります。

最後は客席付近まで降りてボーカルさんが歌い、マイク壊れたのか音を拾っていませんでしたが、MCを止めず何かを訴えておりました。


Petit Brabancon
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というわけで4/2の1番目的に。

いつの間にか人の数がえらいことになっていました。彼らの...というか京の人気は凄いこと。あとミヤ、yukihiroもか。まさかサイドプロジェクト?で京を初めて生で観ることになるとは思いもしませんでしたね。

このバンドの誕生エピソードで、こんな動画があります。



京が苦笑いした失敗エピソード話すような人だったのは知りませんでしたし、そもそも声を安売りしたくないとテレビや動画自体出ないと思っていたんで、彼の意外な一面を知りました。歳を重ねて丸くなられたか。ラルクなんて聴きそうもないのにyukihiroが好きなドラマーっても超意外。

そしてライブ前に彼方此方から京コール!一応、京よりも一般的には遥かに有名なはずのyukihiroもいるんですけどね...。

楽曲はメロディアスさよりモダンさに比重を置いておりますが、恐らくyukihiroによって齎されたデジタルビートとの同期がまた違った側面を見せてくれます。

京は私にそれまで何故そんなことをするのか意味が分からなかったデスボイス(グロウル)における耐性を与えてくれた恩人。彼がデスボイスを日本のメジャーシーンで広げたと思い込んでおります。ソースは無い。体感!

最近の海外バンドに負けない激重グロウルの持ち主が日本にも増えているわけですが、流石にそれと比べてしまうと若干軽めではあります。

しかしもはや発声の境界線すら曖昧なDum Spiro Spero以降のボーカリゼーションは唯一無二ですね(後進が育ってきて亜流は居るらしい)。

演奏面では、スネア音が非常にyukihiroっぽい。高めのパツンって音が。ツーバスもちょっと出てきました。どうせこんなヘヴィなバンドやるならもっとバス踏めばいいのに。

終曲後マイクを放り投げてすぐステージを後にする京。yukihiroも寡黙な仕事人って感じでした。ミヤだけはショウマンシップがありそう。

目的を達したので一旦退散。


次のアーティストが始まる前にに食べ終えたかったのに、こんな時に限って迷う迷う。肉屋の前には長蛇の列ですし。

そうこうする内に演奏が始まってしまうことに。

もう考えるのが面倒で昨日と同じ店で味違いを注文。

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なるべく早く口に駆け込んでアリーナへ。


HIKAGE
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フードに並んでいたので朧げにしか聴こえてきませんでしたが、なかなかの音圧。そして物凄い迫力の声。

失礼ながら、先ほどの京の声がパワーという点に置いてはショボく思えてしまいます。世界は広い。いや、日本のバンドか。日本も広い。

時代が進むとオリジネーターを超える後進って必ず現れますが、やはり1番人気があるのはオリジネーターなんですね。

そんなこんなで、後方のダラダラスペースの場所を探していたら演奏終了。楽曲は...すみません。ちゃんと聴く前に終わってしまいました。

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この自由な感じは好きです。


Paledusk
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リハでの静と動の落差が凄いな。

打って変わってギターのクリーントーンからライブスタート。基本は全部グロウル。おふざけがありますが、若干滑ってる感あります。

熱いMCの後急にキャッチーな曲が。これがなかなか面白かった。終わったら凄い数の人達が下がってきました。人気があるバンドのようですね。

...後ろで観てると、全然頭に入らない。


俺だけ?


MEANING
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エモい感じの低音ストリングス風シンセでノスタルジーな心象風景...は演奏が入ってから一瞬で消し飛びます!

オーディエンスを「こういう音で癒される特殊な人達」と言い切るのは言い得て妙です。癒し系ではなく暴虐な音で救われる方々。

2014年以来参加しているそうですね。

穏やかなMCと凶悪なステージ。Slayerみたい。しかも最後、外国のオーディエンスに英語でMC。ペラペラなんですね。多彩で羨ましいわ。

とても好感の持てるバンドでした。


NOISEMAKER
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バンド名から旋律無視の破壊路線だと勘違いさせますね。名は体を表してない。普通にメロディアスじゃないですか。

若者ウケしそうなオルタナティブメタル風味。めちゃめちゃエモーショナル。グロウルだけでなくハイトーンもバッチリ出しちゃいます。

そしてなんと活動20周年だそうですね。こういう方々って、昼間の仕事もしているんでしょうか。

やはり後方ぇ座って見てると、遠でライブDVD・Blu-Rayを観てる感覚になり、全然身が入らないです。普通に寝てる人いますし。

前に行くのを検討し始めます。


Fear, and Loathing in Las Vegas
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彼等はニュースで一回見たことあります。高音と低音のツインボーカル。スタジオ音源聴いたことありませんが、1曲中にガラリと雰囲気を変える楽曲を作ることも知っております。

知ってはいましたが、ライブでもボーカルは女性を超える凄まじいハイトーン且つ機械処理も施されていてもはやデジタル化しています。グロウラーはライブでもきっちり重い!

トランスみたいでカッケーな。しかもかなりエモい。これで関連性の薄い曲調変化がなければ好みのアーティストになりそうです。

15周年記念に武道館でライブするそうですが、彼等レベルならさいたまスーパーアリーナや東京ドームで出来ないんですかね?

「今月俺ら、ライブはこれ1本のみだからね」

MCで口にしていました。やはりコロナは色んなアーティストにストップを掛けていたわけです。これからはバンバン攻めていって下さい。

あとライティングに関して、赤緑青ライトの応酬にピカチュウ現象を起こす人が居ないか心配。


coldrain
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え、ラプソ?なクワイアのSEから普通にヘヴィロック。全然冷たい雨じゃない。

メタルコアで、歌メロはかなりしっかりしてます。叙情的なパートもありますし、拡声器を使ってマイクを通すパフォーマンスも。Slipknotのクルーエピソードは笑。

ただボーカルがわざわざ「ギターソロ」と口にしましたが、残念ながらノイズでした。ギター関連が微妙だった気がします。

「いつ終わるかわかんねぇからさ、1回1回心から楽しんでいこう!」

こ、これ!真理です。

でも前方アリーナの中央にめちゃデカい円を作らせていたのはちょっと...。圧迫死する人が出ないものですかね。


coldrain終演後、比較的空いていたので少し前の方にいってみた。


Parkway Drive
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本日初外タレライブ。ムキムキで真っ白なボーカリストが大股でステージを闊歩しております。

ギターがきちんとメロディ弾いてるし、ヘヴィロックなのにツインギターのハモリを使っている点は非常にいい。スロー〜ミドルテンポに拘っているのは個性かも。

かと思えばサークルピット要求時にはデスラッシュな曲もあったり。Dead by Aprilみたいに昔のD ragonForceと逆に1曲速いのがあるタイプ?

ホルモンのファンと暴れたい方々が大量に雪崩れ込んできたためチキン枯林は後方へエスケープ。


マキシマム ザ ホルモン
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彼等を知ってから17年。今でも思い出せます。職場のラジオで存在を知りました。感慨深いですよ。初めてライブ観ます。

ドラマーのナヲが「後ろで見てる体力温存ニキの皆様」のフレーズは皮肉が効いててます。前述の通り私も敵前逃亡しました。

内容的には流石に音源を再現し切るのは無理でも、ライブならではの"勢い"という別の魅力が爆発しております。スクリーンに歌詞と映像が映し出される演出は、彼等がこのフェスで破格の扱いであることが見て取れました。

アーティストもオーディエンスも手加減抜きの滅茶凄いテンションでライブしてますね。

あとナヲってドラム叩きながら普通に歌います。Roger Taylorはロック叩きながら歌いますが、ナヲはハードコア叩きながら歌います。器用だ。

荒々しいパフォーマンスとは裏腹に、爪爪爪・絶望ビリー・恋のメガラバが演奏された初心者に優しいライブでした。


どうでもいいですが、高いスクリームの声色と髪型と眼鏡と体型のせいでだいすけはんがロッチの中岡に見えてしかたなかった。


Korn
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Slipknot同格レベルのKorn。デビューはSlipknotより先ですし、彼等はKornの影響受けています。2020年はGuest扱いでしたが、今回は普通のメインアクト。そもそもGuestって何の配慮だったんでしょうか。

初めてライブでのJonathan Davisの歌声を聴きました。Jonathanって、今はこんな声なの?マリオじゃなくて、なんだっけ、なんかのアニメかゲームのキャラみたい。

一方、演奏は「ベースが打楽器化してる説」はライブ聴くとよくわかりますね。特にドラムとベースとギターがユニゾンすると激重。更にはJonathanのバグパイプも演奏も拝見。バグパイプって本当に良い音色です。

壁に寄りかかりながらボーッと観ていたのであまり記憶に無いのですが、Blind、Twist、Shoots and Ladders辺りにはしっかり体が反応。

前の方で見れたらテンションの関係で全然結果が変わってくるんですが、まあ、これも時の運ってことで。ちなみに壁側は疲れ果てて寝てる人いました。

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何故かマイクスタンドが豪華。


Slipknot
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昨日に続いてヘッドライナー。

最後まで観ていると帰宅時間が危ないので途中抜け前提で出口付近から拝見。

昨日と同じくDisasterpieceでスタート。

てか、ほとんど同じじゃない?MCすらほとんど同じに思えました。AIですか?いや、このライブのために用意したMCだからまた同じ事言ってるんですね。多分。

私としては昨日とセトリをガラリと変えてくれたら嬉しいんですが、わざわざ日本公演の為に別の曲練習しないか...。曲が多いとリハーサルが面倒ですし。

と愚痴りながらも、なんだかんだで後方からマッタリ楽しんでおりました。Psychosocialまで観て撤退。後日確認すると、両日共に全く同じセトリでした。見逃したァァッ!!と悔しがらせないよう、バンド側の配慮なんでしょうか。

まだ道中混んでおらず、スムーズに帰れそうな状況に油断してコンビニで晩御飯を買って駅に向かっていると、KNOTFESTの真のトリが待ち構えておりました。


路上のギタリストさん
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昨日は通らなかった道で、ギタリストの方がピロピロしておりました。ええ、脇目も振らず、気持ち良さそうに、一心不乱にピロピロと。疲労のためか、貴方の演奏が蛍の光に聴こえそうでした。お疲れ様でした。


【まとメモ】
2日目もアリーナは多分満員近い。

興行的に成功か否かは分かりません。私のようにグッズを一切買わないヤツばかりなら赤字かもしれません。1日目はエビ中のファミえんのTシャツ着て行きました。会場入ったら場違い過ぎて上着のファスナーは一度も開けられませんでした。会場にはTシャツ来ている人が沢山いたので、結構グッズが売れていると信じています。

もし次KNOTFESTが開催されるなら、予め有給取ってボロ雑巾覚悟で臨みます。

正味な話、後ろに下がってマッタリ観たのは失敗でした。月曜日有給取って全てを出し尽くすつもりで戦いに挑めば良かった。

「知らないアーティストでも全部観る!」なんて貧乏根性丸出しのスローガンの元に参戦していますが、知ってるアーティストでも後ろで座りながら観ると面白さ半減どころか1/10くらいになるんじゃ…。


前週に開催されていたLOUD PARKも行ってみたかったですね。

貧困者なので両方行くのは無理でしたけど。Stratovariusとかね、KNOTFESTじゃ絶対に浮いていたと思います。きちんと棲み分けが出来ている点はかなり徹底しています。

Stone Sourのインタビューにて、HelloweenのAndi Derisが貴方のファンだとCorey本人に伝えたところ、「聴いたことは無いが名前は知っているよ」なんて回答がB!誌に載っていました。パワーメタルは眼中に無さそうですよね。

いつの日か交わ…ることはないかもしれませんが、今後も轟音ロックのオーディエンスを日本で絶やさぬようにKNOTFESTもLOUD PARKも頑張ってください(敢えてメタルとは記載しません)。


そんでもって...やっぱりMarilyn Manson観たかった...。早く裁判を終えて戻ってきて下さい。


以下、勝手に賞を当てがってみた

【聴いてみたくなったで賞】
・RED ORCA
・魔法少女になり隊
・SABLE HILLS

【応援したくなったで賞】
・ASTERISM
・我儘ラキア
・CVLTE

【盛り上がらないわけないで賞】
・MAN WITH A MISSION
・マキシマム ザ ホルモン

【安定していたで賞】
・Slipknot

【特に印象に残ったで賞】
・Alliph Doepa


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