るなち~新作出たー!



前作「A Will」から4年、我が人生において最優先クラスのアーティストの新譜「LUV」が12月20日にリリースされました。

12月19日にフライングゲットしようと地方のタワレコに向かうと、ええ!?なんと売り場には一枚も無い...。この店は自宅警備員より社会人や学生を優先するってんですか!?






...当たり前か。

すみません。当然ですね。どなたか、哀れな自宅警備員に救いの手を...。

陳列棚に一枚も無かったところを見た瞬間はちょっとした嬉しさと冷や汗に包まれたものの、コーナーの前で固まっていた私に優しく声を掛けてくれた店員さんが在庫を持ってきてくれて助かりました。前回に引き続き見もしないDVD付きの初回限定版を辛うじてゲット。ただ12/23、24のライブ会場限定版はライブ音源付きです。そっち方が100倍ほしかった。

売り上げはどれ位いったのか...。もう少しテレビやネットで積極的にプロモーションしましょうよ。前作の5万枚弱は超えてほしいです。

とりあえず買ってから朝晩一回以上通して聴いた現段階の感想を記します。一年後位にまた変わるかもしれないのが音楽の面白いところですよね。

ちなみに前作の感想を読み直してみました。ふと己に殺意が沸くようなこともありましたが、昔作った絵や文章を何年後かに見るとやたらと稚拙で恥ずかしくなる現象があります。それだと思って下さい。



《あてにならない感想》
01. Hold You Down
こう来たか!イントロから柔めのギターからいきなり爽やかでポップ。裏声が少し挟まれる所が河村っぽさが垣間見れる。3:02からウウ~ウ~ウウ~♪とかなり賛否の別れそうな脱力系河村ボイスが飛び交います。どうしたLUNA SEA?ギターはSUGIZO氏はそのものですが、INORAN氏はこれでもかってくらい目立たない。なのに原曲はINORAN。


02. Brand New Days
全体的にバッキングギターがイケてますし、ギターソロもハモっちゃってます。ライブでINORAN氏がちゃんと弾いているのか気になります。2:50からのSUGIZO氏のパートがカッチョいい。てかこれ原曲J氏なのね。彼自身があまり目立たなくてSUGIZO氏かと思った。


03. 誓い文
発売時期のせいもあってかクリスマスチックな曲調にどうしても捉えてしまいます。SHINEみたいなリズム。中盤以降に少しだけINORAN氏が活躍。彼のアルペジオがソロのバトンが渡ったような感じに録られているのがメタルを思い起こす。4:12に謎の声がヲーヲー言い始める。なんなんだこのヲーヲーヲーは...。台無しになりかねないこの冒険心は流石。原曲SUGIZO。


04. piece of a broken heart
冒頭からヴァイオリンのノイズ。漸く従来のダークなLUNA SEAが出て来ました。SUGIZO氏アレンジのせいかあんまりRYUICHI氏の作った曲に思えないです。ふと思ったのですが、ライブではピアノパートはどうしているんでしょうね。前作にもあったし。普通に音源流しているんですか?


05. The LUV
この曲はタイトルからしてバラードかと想像していましたが、けたたましく走ります。左スピーカーのINORAN氏のクリーンが一安心。大黒摩季さんがコーラスしてるんですね。オフィシャルサイトの真也氏が友達だと掲載されていたので、その経緯でしょう。いかにもSUGIZO氏らしい曲調。


06. Miss Moonlight
これも明るい。能天気な明るさじゃなく、そこはかとなく前向きな明るさ。初めは目立たない印象でしたが、聴くほどに無視できない存在になりそうです。こんな曲でも速弾きするSUGIZO氏は凄い。コンパクトながら良ギターソロ。原曲J。


07. 闇火
RYUICHI氏の熱唱、SUGIZO氏のヴァイオリン、INORAN氏のアコギ、そこにシンセが加わりシリアスな雰囲気。このアルバムでは珍しくかなり歌い込んでレコーディングに臨んだそうです。今後楽曲が増えていってもセットリストに残れそう。聴けば聴くほど良曲に思えてきます。Tourbillon成分も感じ取れるものの、SUGIZO氏原曲。


08. Ride the Beat, Ride the Dream
歌はいつ入るんだろなー。全然入らないなー。

えっ、インストなの!?事前情報ゼロでブックレットもちょろっと流しみして聴いていると、こうなるんですね。これ誰の声でしょうか。INORAN氏と真也氏が原曲なのに、J氏っぽい声が聴こえてきます。インストと言ってもメロディアスなものではなく、効果音に近い。要るか要らないかで問われると、要らない。


09. Thousand Years
お、INORAN氏のアルペジオが少し出てきた。
チャララチャララてギターがLove song後半のシンセと使い回しメロディなのは少し悲しく、変えてほしい。RYUICHI氏の全体的に余裕を持った歌唱が素敵。良い声していると再認識させられました。ファーストインプレッションではこれがベストチューン。LUNA SEAらしいかは置いておいて。原曲INORAN。


10. Limit
アルバムまで我慢しやっと聴きました。焼き直し感はありますが、まあまあ。裏で太く低く歌っているのはJ氏?ギターソロは痒いところに手が届かん。残念。原曲J。


11. So Sad
RYUICHI氏の曲をSUGIZO氏がアレンジするのは相性が良いらしいです。実際前の曲で溜まった疲労感を拭い去るようなバラード。アッサリしたところがこれまでにない。ギターの二人がクリーンの嵐。ソロはもうらしさ満載のノイジー速弾きが曲調に矛盾を起こす捻くれぶりなのに違和感が無い。彼のノイズは癒し系にすら到達しているのか!これでアルバムを締めない辺り、今作では冒険をしています。


12. BLACK AND BLUE
都会的でオシャレな感じでラスト。類似曲としてはLost World。ソロは...もうちょい練ってほしかった。後半からサビメロまんまのラーラーラーコーラス。ライブで合唱が起きそうな予感。こんな曲をラストに持ってくると「LUV(愛)にも色んな形があるんだ」と彼らの主張が聞こえて来そう。原曲INORAN。


《あてにしちゃいけないマトメ》
ここまで明るめな作品は新しい。

「LUNA SEAだったら?という枠を敢えて取り外した」とインタビュー通り、ロック色薄めで相対的に河村色が強い(苦笑)ビブラートマックスRYUICHI氏の存在感は超絶で、他の4人が主張をしないとどうしても河村隆一に喰われ気味に。変な話ですが、初め聴いた時に誰が演奏をしているのか分かりませんでした。INORAN氏も前作からトレードマークのアルペジオを減らし、本作でもあまり目立たずサイドギタリスト状態。...元々か。ほとんどの曲にギターソロあり、SUGIZO氏の独壇場に近い。...元々か。J氏のベースラインは全く目立たず、真也は...安定しているとも言い換えられる。あとRYUICHI氏は凄い声の持ち主なのはよ〜くわかったんで、もう少しだけロックっぽいキレというか歌い方ができたらベターかと。

あと、どうにも薄い感覚が拭えないと感じていたら、今回全員で集まっての作業は無かったそうです。これまで合宿して徹底的にアレンジをしていたはずなのに、LUNA SEAらしさが希薄で練り込みが甘い。単にロックじゃ無いからって訳では無いんです。SHINEは名盤。



と批判気味に語っていますが、何が恐ろしいって何度も聴いていたら「LUNA SEA最高!」と思ってしまっている自分がいることですね!



なんじゃそりゃ!?

分析と結果が繋がってないじゃねぇかと思われる方もいるかもしれませんが、結果的にそうなってしまったので仕方ない。正直な気持ちです。それに同じアルバムを作らない姿勢は賛成派なので、これで良いです。

これでライブ版聴いたらもっと好きになるかと。さいたまスーパーアリーナ行きたかった。自宅警備員なのになぜこうも時間も金も無い!?LUNATIC FES 2018も決まりました。

行くかはわかりませんが、行きたい。


指が暇だったら押してほしいです

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