どうも、貧困メタラー枯林です。(今後これを定型文にする予定!)

最近キャプテン翼の文章を前に出しておくとアクセス数が伸びることに気付きました。どうでもいい文章はこれからグランドジャンプ発売直前に上げるようにしましょうかねー。

というのも寂しい話なので、アクセス数低下覚悟でいつも通りいきます。いいのさー俺はいつでもマイノリティ。



さて、本題です。
よーやく日本盤が出ました。

去年In Flamesの新譜「Battles」を聴きながらDISC UNIONに行った時のことです。

店内で流れる音楽が、耳元で流れる音の音量を超えているため、イヤホン越しにふと異臭を感じました。鼻ではなく耳で感じ取れる異臭です。このレベルの異臭はかなり久しぶり。


思わずイヤホンを取ります。

クサイ。こいつはクサイぜ。
初期のRhapsody(of fire)を思い出したぜ…。

買わない手はどこにも存在しねぇ!カウンターに設置されているNow Playingコーナーでバンド名を確認。

20170208_1

TWILIGHT FORCE。
トワイライトフォース。

バンドからして異臭がします。
是非これはゲットせねば!と勇むも、輸入盤しか出てない。日本盤が出ないほどのマイナーさなのですか?ググると1stは日本盤が出てます。ボーナストラック追加されるかもしれないし、日本盤待ちを決定。

待ち始めてから早4ヶ月、何とかリリースされましたとさ。ボーナスディスク付きですが、本編のカラオケバージョンでした。全く不要。最後にライブが1曲入っているので存在意義皆無では無い…けど待った甲斐もない。それも某NewStarHallさんへ電話したらそもそも初回限定盤しか入荷していないおかしな現象が…。500円位上がります。これをカラオケ付で安いと見るか高い見るか、各自お任せです。

余談ですが売り切れてたら嫌なので確保してもらう際、商品名を読み上げられる時恥ずかしかったりや電話向こうの店員さんがCDジャケット見て引いてたらどうしようと感じながら電話していた自分が居た。

心が弱くなっている…。
いくつになろうともどんなジャンルであろうとも、恥ずかしがろうが好きなものを好きと言える漢でありたい。どうでもいいっすね。

20470208_3

実写のバンドショットすらない徹底ぶり。ネットによくあがってるコスプレは1stに載ってるんでしょうかね?

20170208_2

メンバーのステータスまで載っている。本当にファンタジー好きなのね。小学校低学年位の頃にやった気がします。好きなもの堂々と出来る強き心は凄い。

そもそもドラクエやエフエフも日本人が発祥なのに、日本人がそれを恥ずかしがっていること自体勿体ないことなのかもしれません。今でもネットカフェ等で24時間部屋を借り、本当の世界(ネットゲーム)に入り浸りの人が少なからず存在するのです。

正直まだ感想は先にするつもりでしたが、早く作ってIpodから消さなければならないことになってます。なぜなら、この作品を買ってからも沢山CDを買いました(中古です…)が、いつも気付いたらこれになってるんです。他の作品聴いた後にこれを聴くと脳ミソが上書き保存しちゃってます。

他の作品が聴けなくなるからIpodから消さなければならないなんて、かなり奇特な理由ですが、そこは仕方ない。大人の事情…枯林の事情なんです。

【感想】
○DISK.1
①Battle Of Arcane Might
いきなり赤面全開のシンフォニックヘヴィメタル!素晴らしい!サビで裏打ち疾走になるのがラプソと逆。差別化を計ってるのか。ギターソロが微妙ですが、その後に出てくるファンタジー展開がコンパクトで良い。思っていたよりクワイアが奥まってる。

②Powerwind
ボーカルさん細目ですがかなりのハイトーン。ドラマーさん、何気にまだ出し切ってないように思える。

③Guardian Of The Seas
あんまり明るい感じではなく、シリアスな曲調。歌い始めが低音でセクシー。他の曲群とは毛色が違ってます。最後中々終わらない演出がある。歌詞になぞらえているのかもしれませんが、読まないんでしょうね。

④Flight Of The Sapphire Dragon
これこれ、DISC UNIONに入った時流れてた曲!こんなん聴いたら購入不可避です。これも歌い始めが低音。CD音源で聴くとサビにほとんどクワイア入ってないのね。逆に声はボーカルさんだけでこの劇性を生み出せることを称賛します。サファイアドラゴンってアンタ…。

⑤There And Back Again
これ系元祖Rhapsody of fire(以下ラプソ)の元ボーカリストFabioさんが参加してます。この手のジャンルでファビオさんに参加して貰えるのは非常に名誉なことだと思われ。

惜し気もなくファンタジー。10分もありますが、アップテンポ。所々入る女性の声が良いメロディしてますねぇ。ギターもグッジョブ。長尺なので当然ファンタジー展開もありますが、曲を崩さない程長く無いのが好感。変な語りが明けた後のソロが鬱憤を晴らすかのように晴々しています。ファビオさんの存在感は群を抜いてますな。終わり方も好き。

にしてもラプソの御家騒動はどうなるんでしょうかね?今関係無いけど。

⑥Riders Of The Dawn
カッチョいいキーボードリフ。ギターソロが途中まで本家ラプソみたいにピロピロなのがちょっと残念。サビメロが高揚感よりリズムを優先していてしかもカッケー。

⑦Keepers Of Fate
こいつも歌メロが最高。サビに行く前にクワイアで盛り上げる箇所がヤバイねこれは。タイトルだけ見るとHelloweenファンに思えます。

⑧Rise Of A Hero
ゲストボーカルさんのコミカルな声とクワイアの対比が遊び心溢れてる。サビのオーケストレーションがよーく出来てます。間奏も音数が多くても余計なものがない感じ。

⑨To The Stars
Aメロも含め概ね疾走系。哀メロが素晴らしい。ここでこんなの持ってくる辺り、彼等の自信作なのでしょう。欲を言えばラストはもう一回サビメロ入れても良かったかな。それだとクドイかな。頭の中で再生したらクドイ。これでいいと思います。

⑩Heroes Of Mighty Magic
タイトルトラック。ここに来てようやくミドルテンポ主体の曲が登場。まさに英雄伝的メロディと展開。07:13に一瞬大河ドラマのような和楽器テイストが混じる部分がたまりません!

⑪Epilogue
おじいさんが何か言ってます。

⑫Knights Of Twilight's Might
曲てより、クロージングの合唱。冒険も終わりです。大円団ですな。アートワークでは冒険風なのに、お城でのお見事!


○DISK.2
①~⑩
カラオケ。聴いてない。
⑪There And Back Again feat
実質、唯一のボートラっすな。おじいさんがボソボソ喋る演出やちゃんと雇ってる女性の声。ボーカルさんかなり声出てます!ファビオさんの歌ってたパートはそのままボーカルさんが歌ってます。ここでなぜか声がヘナる。

【総評】
ラプソと当然比較される音楽性ですが雰囲気は別物。どちらかっていうとAquariaの1stのような明るく元気なシンフォニック。

そのせいかこの手のジャンルとしては敷居が低い印象を持ちました。様々な民族楽器が入り乱れ、世界観の情景描写はバッチリ。(生音かは不明)。

そして⑪⑫⑬以外がアップテンポな曲。ほとんどサビで倍速になる。大抵の場合は逆なんですけどね…。ラプソはサビで重厚さを醸し出すためドッシリしているのに対し、こっちはサビメロでは軽快さを意識してか走る。「さあ冒険に出掛けよう!」的なレッツゴーの精神か!

後、私はおじいさんが6分半しゃべってるだけの⑪に必要性が見いだせなかったので、⑪は一回聴いたら即外してしまいました。歌詞全然読んでません。ごめんなさい。でもアルバムは最高でした。



久しぶりに何処に出しても恥ずかしい立派なクサメタを聴いた気がしますしね。大満足です。82/100点位です。あのLuca Turilli氏が大絶賛するのも仕方ない。

ボーカルさんの個性が薄めと言えば薄めで、ギターが余り目立たない弱点もありますが、全体的バランスで見てな~んも問題なし。これで良い。ラプソよりは印象的なギターソロありますしね。


ふと思ったこと。

家で聴いている時は居てもたってもいられなくなる衝動に駆られるのに、自宅警備先に向かう電車の中で聴いててもそこまでの高陽感を得るには到りません。なぜだろう?

結論はこうなる。
『職場に向かうスーツを着た無表情な人達に囲まれて現実に引き戻され、ファンタジー感が薄れちゃう。』です。

こういうのは公共の場で聴くものではなく、家で部屋を真っ暗にして一人ほくそえむタイプの音楽なんだと再認識しました。ほら、ネットゲームやってる人も夜中真っ暗な部屋で没頭してるイメージでしょ(偏見…か)?ファンタジー世界は現実に非ず。混在することも許されず。公私混同は良くない典型例です。

1stも手に入れないとなぁ。