4月20日、Iron Maidenの来日公演を見るため両国国技館へ行って参りました。

前日の段階ではなんと19時の開演に間に合わない可能性がありました。自宅警備が18時30分まででしたからね。上手くいかんもんですな。幸いなことにスティーブハリスの息子のバンドが前座を務める噂があるので、遅刻しても大丈夫なように考慮されている社会人に優しいシステムに感謝です。

前回の来日公演ではスティーブハリスの娘のバンドが前座をしたそうです。親族まみれじゃないですか。Van Halenか。もしこれで前座が先月新譜をリリースした魂のボーカリスト ブレイズベイリーだった日には警備を放棄してでも駆け付けていました。


両国国技館とは、普段相撲が行われている所です。日本人なら一度はテレビで見たことがあると思います。まさかヘヴィメタのライブ見にここに来るとはね、人生わからんもんです。

にしてもなぜ?他に会場が無かったのか。両国駅初めて降りました。電車内の耳元で流れるBGMはもちろんアイアンメイデン!ではなく…DVDを音源化したインギーのレニングラッドでした。ライブCDで省かれた3曲がIpodで聴きたかったんです。新譜のBook of Soulsは1~2ヵ月聴いてない。

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両国国技館。初めて見ました。
いつか相撲も生で見てみたいですね。

昔もチョロっと書いたことありますが、アイアンメイデンに対してそこまで狂信的ではありません。客観性を保ったファン。ぶっちゃけアイアンメイデンよりブレイズベイリーのライブが見てみたいなんてこと、あの会場では口が裂けても言えません。アイアンベイリーとして来日しないかな。

セットリストは敢えて見てません。
新譜であるBook of Soulsは①If eternity Should Failと⑪Empire of Cloudsの2曲だけにして、後は旧譜の曲にしてほしい。そもそも⑪はライブでは演奏しないとブルースが言っちゃってます。「あんなの演奏するのにどれだけ色々必要なの?」が主張。大御所バンド故にか、良くも悪くもあまり新機軸をライブで試さない。

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両国国技館、入ってみると頭上によくテレビで見る屋根(名称不明)があり、お相撲さんの写真まで飾られているじゃありませんか!なんて場違いでシュールなの。

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1F枡席、結構いいです。座って相撲見ますもんね。でも今日は誰も座らないだろうな。ステージがなんかちゃんとセットみたいになってます。コンセプト仕立てのライブなんか。

19時10分位にDoctor Doctorが流れました。

あれ?
前座あるんじゃないの?
まあいいけど、遅れず着けて良かった。ビッグサプライズでブレイズの登場を最後まで期待していた私の希望をあっさり刈り取っていきました。

記憶は当然風化しています。よろ。

【感想】
スクリーンにCGが流れます。アイアンメイデンのライブって毎回こんなに凝ってるの?映像はLive in RioのDVDでしか見たこと無いからちょっとビックリ。

何かブルースが高々と掲げています。予想通り新譜の1曲目If Eternity Should Failから始まりました。おお!今日のブルースは滅茶苦茶歌えています!最高音を微妙にフェイクしていますが、それでも十分に出てる!58歳ですよね。凄いわこの人。

見た目の話ですが、ブルースもはやお爺さんですが昔より断然今の方がカッコいいです。ニコ・マクブレインが痩せる前の清原和博容疑者みたいな腹になっています。やっぱり結構好き。間奏は微妙にはしょった?もう忘れ気味です。アルバム通りの流れでSpeed of Light。世間の好評価とは真逆であんまり好きじゃない。微妙。そこからChildren of the Damned。これが聴けるとは。

次は新譜から10分超えの曲が演奏されます。これこんなに良かったっけ?ライブ補正って凄い。でも長いねやっぱり。新譜を購入してライブに来ている人は何人位いるのか。御馴染みのTrooperはやっぱりイントロから盛り上がりました。この曲を聴くと昔ブレイズが全然歌えていないところを客にヤジ飛ばされて逆ギレしてるシーンが頭に浮かんでしまい、ちょっとほろ苦い感覚に陥ります。複雑。ブルースはお色直しして旗を振り回して途中まで歌いませんでした。これにはエエーの声が多数。しかもまさかのPowerslaveも演奏。下手したらスタジオ版含めて10年ぶりくらいに聴いたかもしれん。

次は20代後半以上の日本に住んでいた方には聴き慣れたティラララララティラララララというイントロが。Death or Glory演奏しちゃうんだ。ここからブルースが「コンナコトイイナ、デキタライイナ!」と唄ったら私は狂喜乱舞しました。そんなアホなことしません。真面目なんです、このバントの方達は。

新譜の13分のタイトルトラックを演奏。同じ(ような)フレーズを延々と弾き続ける彼らを見ていると、この曲を省いて旧譜の曲を2~3曲やってよと失礼ながら思ったり。まったり観賞。確かこの辺でアイアンメイデンのマスコット的な存在であるエディ(足長おじさんVer)が出てきました。ヤニックと戦うのは恒例だそうです。せっかく両国国 技館でライブするんだからエディのマスクを被ったお相撲さんが出てきたら面白かったのに。真面目な方達です。

と思ってたらもうHellowed Be Thy Name!この曲も新譜の曲みたい同じメロディを繰り返しまくるのに、こっちは最高にカッコいい。何が違うんだ、思い入れ補正が掛かってるのか?前半高音 がずっと続くボーカル殺し曲です。ブルースは若干のフェイクも含めていましたが、大きな破綻もなく歌い切りました。本当に凄いなブルース。後半あのリフが アップテンポになるといてもたってもいられなくなる。

畳み掛けるようにFear of the Darkへ。若干の緩めのスピードなのが残念でしたが、当然大合唱。本編ラストはバンド名でもあるIron Maiden。この曲はメロスピみたいなスピードでスタジオ版だと歌が入ったらテンポが半分になるんですが、ライブだとサビまで落としません。そっちのほうが好き。これもFear同様に緩めていた。ブルース相変わらずこの曲は歌い辛そう。とはいえ本編ラストだとわかっていたので遠慮なく叫びます。

アンコールのコールって、何かないんでしょうか?拍手しているだけで出てきてくれました。優しいー。

アンコール一発目がThe Number of the Beast。これも一緒に歌えるから一体感がすごいです。しかも次が長いMCのあとのBlood Brother。これやるのか?かなり嬉しかったですが比較的新し目の曲なので知らない人もいるのか。全然関係ないけどブルースの英語全然聞き取れない。ここでWasted Yearsです。ほへぇーと思っていると終わり。


へぇ?
Run to the hillsやんないの?

あっさり終わりました。

【総評】
さすが超ベテランバンドだけあって、ショウのこなれた感じが凄かったです。安定のアイアンメイデンかと。会場の皆さんがアイアンメイデンを好きなのが手に取るようにわかる盛り上がりを見せました。

…しかし、一緒にいった友人は「超楽しかったけど、何か残るかって言うと・・・。ライブ慣れしているのは凄いけど、決して無理しないメニューをこなすように見えちゃってね。エアロスミスとか感動したんだけど。そもそも洋楽アーティストってあんなに英語でしゃべり倒したっけ?日本語をちょっと混ぜたりしないんだね。」

…確かに。ライブに手は抜かないけど、余計なこともしない。きっと何処の国でライブしても同じメニューを無難にこなす…的な?それが悪いとは全くいうつもりはありませんが、友人のように感じる人もいるのかもしれませんね。

私は満足です。
ただ頑張ってEmpire of Cloudsやってほしかった。
あれ、マスク被って歌ってたのどの曲だっけ?

1 If Eternity Should Fail
2 Speed of Light
3 Children of the Damned
4 Tears of a Clown
5 The Red and the Black
6 The Trooper
7 Powerslave
8 Death or Glory
9 The Book of Souls
10 Hellowed Be Thy Name
11 Fear of the Dark
12 Iron Maiden

アンコール
13 The Number of the Beast
14 Blood Brothers
15 Wasted Years
Always Look On the Bright Side of Life (Monty Python)