20160221

4年に1度なんで、29日に更新。

ほんのり暖かくなってきて鼻がムズムズします。目も痒い。この時期が来てしまったか。

より一層厳重な警備が必要です。
花粉一粒も通さない密閉性が重要。酸素すら通さないほどに家の隙間全てをガムテープで塞ぐのさ。


というわけで4th「白金の夜明け」です。
同時発売の3rdは中々の力作でした。こっちはどうだ?と言いつつ、当たり前ですが買った日にこっちも聴いちゃってます。

発売してから1週間ちょっとが経過しました。もうネットを検索すると結構色々な所で感想が上がってます。

数字的にはウィークリーチャート1位が「白金の夜明け」2位「Amaranthus」とチャート的には成功です。

売上枚数的には両方とも8万枚…。一過性ファンの方々に見限られておるっぽいですね…。それか長年のファンが他界(推していたアイドルのファンを辞めた方がそう表現されるそうです)されたか。

2ndが初動15万枚で、24万枚なので結構落ちたな。合わせて16万枚なんでそんなに落ちた印象は無い…こともないか。今の音楽市場では十分に売れたほうなんじゃないですか?LUNASEAのA willも4.7万枚だったらしいですし。


世の中のそういうものだから仕方ない。最近あった『ジョジョの奇妙な冒険 Eyes Of Heaven』を彷彿とさせる展開です。前作が40万売れたのにこれは5万でしたからあれほどじゃないですけどね。そりゃアンチの皆様も大喜び。

今回の結果は私個人は「そっか。」ですね。

売れてる売れてないとかあまり気にせず、クオリティが高ければ良いです。じゃないと今の時代ヘビメタのリスナーなんて出来ませんよ。と自分のマイノリティ的な方向性を前向きに肯定してみる。


面白いのが、この数字を見ると熱心なファンは2枚共買っていること示唆しています。モノノフは優しいなぁ。私もミュージックビデオとか全く興味無いのに初回限定版買っちゃったし。

【レビュー】

01. 個のA、始まりのZ -prologue-
 作詞:只野菜摘 作曲・編曲:NARASAKI

変わったタイトル。3rdの1曲目と違ってちゃんと曲になってます。コンセプトがきちんと体現されています。NARASAKI作曲なのがかなり意外。


02. 桃源郷
 作詞:森 由里子 作曲・編曲:NARASAKI

これもNARASAKIか。打ち込みサウンドを全面に押し出しています。2ndに入ってそう。歌詞を断片的に拾ってみると舞台はあの世?全編で浮遊感を醸し出しています。こう来たか。桃源郷とは上手いこと言ったものです。


03. 白金の夜明け
 作詞:前田たかひろ 作曲・編曲:横山克

歌詞にそんなに元気が無い、気がする。なるほど、インタビューで夏菜子が言っていたのはこういうことですか。ハイテンションでも明るくも無い。でも皆で歌えそう。淡々としていますが起伏が無いわけでもない。不思議な曲。


04. マホロバケーション
 作詞:六ツ見純代 作曲・編曲:invisible manners

この落ち着きのなさ、ももクロっぽい。早口で情報量が多いです。最近よくあるロックテイストの強い感じではなく、かといってアイドルっぽさもあまりない絶妙な加減具合。ライブの定番になれそうです。歌い始めのしおりんのハスキーボイスを聴くとなんとも言えない心境に…。個性的になったとも言えるかな。


05. 夢の浮世に咲いてみな
 作詞:岩里祐穂/Paul Stanley 作曲:Paul Stanley/Greg Collins 編曲:KISS/Greg Collins

これクレジットとか権利とか何らかの理由付けてカットされるかと思ってたのにキッチリ入ってました。キッスのコーラスも。夢の浮世なんで4thなんですか。今頃作曲者がジーンじゃないことを知りました。


06. ROCK THE BOAT
 作詞:岩里祐穂 作曲・編曲:Nicole Morier / Greg Kurstin

サイケですな。色んな意味で危険な雰囲気が斬新。こんなのも歌っちゃうのね。最後の囁きは大人な女性を表しているのか?誰だ?あーりんの歌い方が合わんかも。


07. 希望の向こうへ
 作詞:桑原永江 作曲・編曲:佐藤 晃

ベリーナイスなアコースティック風バラード。歌メロが超好み。あんまり壮大じゃないのも逆に良い。青春賦よりこっちのがいい。


08. カントリーローズ -時の旅人-
 作詞・作曲・編曲:NAOTO

「突き進め突き進め」の変な歌メロが最高。後ろで流れてる効果音の数々もとてもカオスで面白い。なんだろ、天手力男とContradictionを混ぜた感じ?サビメロはよくある感じのカッコいい系ですが、違和感なく繋がるのが凄い。


09. イマジネーション
 作詞・作曲・編曲:清 竜人

冒頭の語りが作曲者の遊び心をとてもよく表現してます。素晴らしいくらいにはっちゃけアイドルソングですわ…。曲を覆う電子音の目まぐるしさが癖になります。これも清 竜人かい…。大したヤツだ。聴いていると幸せな気分になります。苦手な人も居るかもしれませんが、私は超好きです!でもヘビメタ一直線だった3~4年前だったら聴けなかったかも…。


10. MOON PRIDE
 作詞・作曲・編曲:Revo

セーラームーンの主題歌ですね。マーティ・フリードマンのクサいメインギターが炸裂します。流石アニソンだけあってカッコいい。


11. 『Z』の誓い
 作詞:森 雪之丞 作曲:NARASAKI 編曲:NARASAKI / ゆよゆっぺ

シングル2連発ですか。大分思い切った曲順です。当時「悩むことも任務さ」の部分で何か心が震えました。相変わらずヘヴィロックバンド並にゴリゴリ。


12. 愛を継ぐもの
 作詞・作曲:前山田健一 編曲:Tom-H@ck

ヒャダイン第二弾。アニソンに使えますね。パッと思ったのがガンダムのアニソン。違ぇよ!と思った方、怒らないでね。少し宇宙的な雰囲気があります。嗚呼~とか届けたい~の部分が特に。


13. もっ黒ニナル果て
 作詞:MURO/BOO 作曲・編曲:MURO/SUI

ももクリ2015のクリスマスシングルのYO!YO!系ジャケットはそういうわけなんですね。堂々平和宣言と違ってオシャレ。アルバムの流れとしては少々クールダウンを込めていると思うので、きちんと機能しています。


14. 桃色空(読み:ピンクゾラ)
 作詞・作曲:堂本 剛 編曲:堂本 剛/十川ともじ

こう締めたか…。作詞作曲堂本 剛に少し驚きました。最後はしっとりして余韻を楽しみましょう。また音楽性の裾が広がった感があります。ソウルバラードらしいです。ソウルミュージックってのは実は今まで聴いたことがありません。なるほど、これがソウルって言うんですね。


【そうひょう】
前作含め敬称略。今更か。

Gounnは外されちゃったんですね。コンセプトに合わなかったか。あと所さんが提供した今ももクロChanの曲とか入ってない。CMで使われてる収録曲もなかったです。CM曲集とか出ないもんかな。きちんとチキンやワタシハアイスとか発売してほしい。


前半は大人というか、聴かせることに注力し勢いを意図的に抑え、中盤で盛り上がったり聴かせたりして終盤2曲できちんと締める。メリハリの効いた構成です。

ファーストインプレッションは3rdのアマランサスのほうが良いと感じましたが、最終的にトントンなイメージです。まだ発売からまだ1週間ちょっとなんで、聴いてれば変わるかもしれません。

2枚全て勝手に好き放題言ってみました。ラルクみたく「私はこっちが好き~」なんていう会話が巷でされているのか…。気になります。

ただ運営側はGuns N' RosesのUse Your llusion的なのを思い描いていたとか。あれも2枚同時です。ももクロは確かにガンズのほうがイメージに合うな。


ももクロライブまた行ってみたくなりました。でもファンクラブ再加入とかしたくないし、我慢します。当日券待ちかな。今回のドームツアーはどうなんだろ。

まだまだ行けそうと思わせられた3rdと4thでした。