どうも枯林実です。
早いもので、今年も残すところあと僅かです。



というわけで(?)12月11日に約13年ぶりにるなち~の新譜『A WILL』が発売されました!!


ハイ、拍手ー!!ぱちぱちぱちぱち。
20150723#2

というね、ただでさえ冬で体が死ぬほど寒いのに心まで死ぬほど寒いこと一人でやってしまう私は凍死寸前なわけでして、今年の冬はるなち~に暖めてもらう予定です。

某先輩バンドは三年も早く再結成したのに未だに新譜が出ません。某先輩バンドの出す出す詐欺は今に始まったことではありませんけどね。今は関係ありません。

るなち~はそんなことありませんでした。ちょっと安心しています。L'Arc~en~Cielみたいにソロ活動→バンド活動→ソロ活動→バンド活動とループしてやっていければまだまだ長期的な活動が可能ではないかなと思っております。



え?バカにしてるのかって?
るなち~って何だって?
L'Arc~en~Cielをシェルって言うな的な?

バンドを愛している人からしたら「私の愛するバンドをふざけた名前で呼ぶなんて許さない!!」なんて思う人もいるでしょう。ヘヴィメタルをヘビメタと略されると機嫌が悪くなる人みたいに。

まぁ私も昔そうでした(苦笑)
自分の好きなものを否定されたり酷い扱いをされたら掴み掛かる勢いでキレていました。変わるもんですね♪それもこれも色々と自分という人間を分析したら、そういう結論にたどり着いたということです。


結局私は何が好きなのかといったら、音楽が好きなのである。そのバンド自体に思い入れは当然あるが、一番重要なのは曲。それが最優先で、それが悪くなれば離れるし良ければ追いかける。

幸いなことにるなち~は私が16年間好きでい続けたバンドだ。曲が好きだからである。シングル曲も好きだし鬱でダークな曲も好きだし、クオリティは申し分ないと思う。

だからもしメンバーが変わっても、もちろんショックだが、追っかけなんかをしている方々に比べればダメージは少ないと思う。ボーカルが変わろうがギターが変わろうが、曲が良ければ聞くし、ダメなら止める。この辺りはメンバーチェンジが頻繁な海外のバンドを好む私は邦楽オンリーの方達に比べれば慣れているのであろう。


だからこそまだ好きなんだろうな、と。

メンバーが好き。
カッコいいから好き。
流行ってるから好き。
元気が出るから好き。
悲しく浸れるから好き。
同じ出身地だから好き。
好きな子が好きだから好き。
住んでいる家が近いから好き。
持ってるギターが同じだから好き。
知り合いの兄さんに似てるから好き。
父の遺言で好きになれと言われたから好き。

少し前にかの古美門研介も言っていたが、好きには様々な形がある。どれもこれも立派なポリシー。そこを否定する気は全く無い。どんな形でも好きは好き。間違いないだろう。


ただ今でも、何十年も、ずっとファンを続けている人にはこういう人が大多数を占めると思う。そのバンドの『曲・音楽』が好きな人が残っているのだと思う。流行りではなく、メンバーの物色的な部分が好きだとかではなく、音楽のファンだと。「耳元で流れる音楽はこれがいいんだ!!」と。そういうファンが、いつまで経っても好きでいるのだと思う。

極論を言うと、もはやバンド名すらどうでもいいや、と。
私にとって重要なのはそこでは無いのである。大分極論だが。

私はこの先るなち~を含め何十年も同じ音楽を聴き続けるであろう。そして、何十年も掛けて淘汰されたファン達は本当に強いぜ!!そこに残ったのは心底るなち~の音楽が好きな奴等ばかりなんだぜ!?

と、偉そうなことを勝手に思いました。
一人でも共感してくれたら嬉しいです。




ただ…

ただね、


そんな私が初回限定版を買ってしまったなんてのはおかしな話ですね本当。初回限定版にしか収録されていない曲があるというのなら、ここまで読んでくれた方だったら理解できると思いますが、そんなサービス(戦略とも言う)があるわけでもない初回限定版を買ってしまっているのです。通常版よりかなり高いのに…。


曲にしか興味がないんだろ!?



はい、そうです。
言いたいことはわかります。
正直なところ…

「俺は曲にしか興味ねーんだよ!!特典Blu-rayに何が収録されているって!?ミュージックビデオ!?イラネー!!全くいらねー。ぶっちゃけ一回も再生してねーよ。ライブ映像やインタビューが収録されているなら見るけどさ、ミュージックビデオってお前…。新手の詐欺か?」って言いたいくらいなんですけどね。買っちゃったのは初回限定版です。残念ながら。己の道に反していると思いつつ、己の道に反していると解りつつ、買ってしまったのです。



だって『初回限定版』ですよぉ?
なんて魅力的な響きなんでしょう。もしこれにプレミアが付いたら、なんて思ってしまうと恐くて通常版なんて買えません。見事に音楽業界における伝統的技である『初回限定版商法』に引っ掛かってしまっています(涙)私も大したことないですね、偉そうなこと言ってて…。


せっかくなんで全曲適当な感想を載せます。
個人(故人)意見なんでよろしくです。

01. Anthem of Light
いきなりシンセサイザーの音から始まるのがるなち~っぽくない。真也のドラムが忙しない。コーラス歌ってるの誰でしょう?Ryuichiではないかな。如何にもライブの一発目という感じの曲。

02. Rouge
原曲提供者:SUGIZO
初めに聴いた時「こんなイントロ引いちゃうの?るなち~らしさが無い…」と悲しんだわけですが、よく聴いていくと随所にSUGIZOのギターがるなち~らしさを主張している。ロングトーンがるなち~らしさ満載でした。ちょっとシャウトっぽいことしてるのが嬉しい。

03. The End of the Dream
原曲提供者:J
るなち~復帰第二弾シングルということで、即効性の高いメロディを有するブリッジを持っていますが、サビは相変わらず薄め。が、このブリッジはThe One -Crush to create-の唄メロそっくりなので…悲しいです。

04. MARIA
原曲提供者:INORAN
いいねぇ!!バックの演奏(特にSUGIZOとJ)はあくまでるなち~そのもの。しかし声のおかげで皮村隆一with るなち~って感じです。ただヴァイオリンの入る箇所とかるなち~らしさは十分に感じられる曲。というか、2010年のライブでもう披露している曲だそうです。

05. Glowing
原曲提供者:J
前曲から一転、アダルティックというかなんというか艶めかしい粘っこいリフと皮村Ryuichiのネチョネチョ具合がなんともマッチしている曲。コーラスで他のメンバーが頑張ってる。ピアノのパートINORANが弾けばよかったのに。ギターソロは大人な感じ。ライブではハモってほしい。INORANも弾く必要があるけど。

06. 乱
原曲提供者:SUGIZO
あえてアルバム発売まで聞かずに我慢してました。タイトル通りに乱れようとするならもっと激しい曲にしてほしかったです、絶叫シャウトなんか組み込んで。オケも入っているせいか爽やかポップロック。演奏はあくまでるなち~ですが。

07. absorb
原曲提供者:INORAN
おお、るなち~らしい曲!!ですが、そこに濃厚とんこつ味のボーカルが乗るわけです。これが21世紀のるなち~の音楽なのでしょうかね。最後のウォーウォーなんて…、皆で歌える系ですか。でも素直にこれはいい曲。

08. Metamorphosis
原曲提供者:SUGIZO
このテンポは!?ツーバスまで使っちゃってます。絶対歌は入ったら半分に落とすと思ってたのにずっと走ってた。ボーカルはヴァースでは機械処理していて、サビは弱いです。ギターソロこれライブで弾けるの?あと若干シャウトっぽいことしてます。

09. 銀ノ月
いかにもJらしいベースライン。ボーカルのメロディラインがいいですねぇ。ヴァイオリンソロは是非ライブでもヴァイオリンで弾いてほしい。もうちょっとドラムを静かにしてほしかったかも。いたってるなち~です。

10. Thoughts
原曲提供者:INORAN
うぉぉ!!ここに来てヴィジュアル系だった往年のるなち~が垣間見えるリフが!! この曲もアルバム発売まで聞かずに我慢してましたが、報われた気がします。ギターソロもSUGIZOらしさ満載!!

11. Grace
王道バラード。出来たら最後は海外のヘビメタバンド張りのウルトラハイトーンを出して締めてほしかった…無理でしょうが。


総評:Ryuichiの歌い方がずっと同じせいかどの曲のボーカルメロディラインも似て聴こえてしまうのが勿体無い。昔に比べて歌い方の種類が少なくなったことで声色による表現力が落ちたのが悲しい。上手くなっているのは間違いないんですけどね。全体の出来としては、まあまだ再結成第一弾アルバムですからね。聴きこめばどんどん考えが変わるでしょう。次が勝負でしょうか。

ちなみに今回は初回限定版を買ってしまいましたが、よく通常版のほうが曲が多かったりするケースがあります。そういう場合は容赦なく通常版を買う私でした。そこはブレてないですよ!なお、シングルは中古で100円で売ってたりしない限り買いません。カップリングが入っていても、シングルコレクション等でカップリングを収録して出してしまうバンドなので意地でも買いません。金の無駄やん…。

あと気になる方もいるかもしれませんので、るなち~の由来は子供の頃弟が間違えてそう読んでいたからです。はい、それだけです。ごめんなさい(震)


※余談ですが、ミュージックビデオ(MV)をプロモーションビデオ(PV)と呼んでしまう辺りで年齢がバレてしまう悲しさを最近味わっています。

もちろん私なプロモ派…。
…もう見た目で年齢なんてバレバレですけどね(汗)