母との一週間 その3 | みねあのブログ・ゆく河の流れ

母との一週間 その3

夜、母から電話がきた。

姉宅に滞在しているが、いよいよ明後日(28日)に帰るという。

姉が一緒に行くことになっている。

わたしは、あちこち仕事が散乱し、姉にお任せ。

少し前なら、なんとなく移動は私の仕事みたいな雰囲気もあったが、今は姉宅基点なので、ほぼ姉が担当している。ま、わたしも再婚して独り身ではないし。。


やっぱり、しょーじき淋しいかな。ちょっとね。


でも今回、母が我が家に来てくれた一週間は、なかなか濃密だった。


実は、母の滞在中、以前から買っていた演奏会のチケットがあり、母には半日ほど留守番してもらった。


井上道義指揮の新日本フィル、マーラーの三番という濃いプログラムだった。墨田区のすみだトリフォニーホールでの平和祈念コンサート。ほぼ毎年のように出かけていたし、先ごろ亡くなられた小澤征爾さんが親しくされていたロストロポービッチさん(チェロ&指揮)が出演されたときも聴いた。東京大空襲と関東大震災、2度とも大きな被害を受けた地域ということで、3月10日前後に開催されている。


特に今年は井上さん。年末で引退ということもあり、チケットは、ほぼ即日完売状態。私も大好きな指揮者なので、お母ちゃんごめん🙏留守番してね、と、なった。


出かける前、夫は、ささっと大きな画面でDVD も見られるようにして、舟木一夫のDVD を見る操作を教えたが、操作を教えるために見せた小津安二郎の映画に母が大反応!

「麦秋」「東京物語」も見たいということで、字幕をだしたり映りを調えたりして、母にリモコンの操作を覚えてもらい、私たちは錦糸町に向かった。



母、のんびり、ひとりで映画とコンサートを鑑賞してご満悦。古い町並みも懐かしいと、やはり映画の見方も違う。


翌日は晴れの予定が、どんより曇りになったが、なんとか丹沢の展望台までドライブ。夫は走りが好きなので(笑)、この先のヤビツ峠のことを母に言っていたが、母は相模湾が見える展望に大興奮。

夫よ、ありがとう。なかなか優しいではないか!




帰り、日曜日夕方で上りの東名高速は渋滞お決まりだが、母、大和トンネルに反応する。
盆暮れの帰省ラッシュのニュースで必ず出てくる大和トンネル。
でも、あまりの短さにも驚いていて、夫が、このあたりの渋滞が起きやすいことなど丹念に説明していた。

母はドライブが好き。
しょっちゅう父が運転する車に乗っていたからだろう。確か、父と最後のドライブは八甲田だったはず。

渋滞しようが、すいすいいこうが、母は、ずっと起きて外の流れる景色を見ていた。高速は特に楽しいみたい。

助手席ではないけれど、母が車に乗ってリラックスして楽しんでいるのが分かった。

こんな時間が過ごせてありがたい。ほんとにありがたい。
夕飯は、帰りに買ってきた五右衛門の生ゆばなど。お決まりだよね。