弾の取り扱い | おぢさんのライフル射撃日記

おぢさんのライフル射撃日記

50m標的射撃についてときどき書きます

ども、おぢさんです。
知識が20年前で止まっています。

SBの弾は自分で作ることができないので、全て既製品の購入ということになります。
昔はエレーのテネックスで、自分の銃に合ったロットを見つけたら買えるだけ買っておくというのが唯一の回答でした。
ただ、800発の保管限度もあり、また、手元にまとまったお金がない場合もあり、弾の確保は常にカツカツの状態だったと記憶しています。
他県での大会出る際、手持ちの良い弾がギリギリしかなかったのに、行った先の射場で売っていたのがたまたま同ロットだったので、手持ちの現金で買えるだけ買ったという事もありました。
当時の弾種はラプアが出たばかりのほか、エレーとRWSでした。
あとは全然あたらないレミントンもありましたね。
今はRWSも高速弾を出したり、SKなんてのもありますね。

周囲のみなさんも使っている弾はまちまちだったので、エレー、SK、ラプアを買って撃ち比べた結果、反動が好みだったラプアを使ってみることにしました。

 

 

弾の扱いで気を付けていることは5つです。

① 弾は同じメーカーのを使う
各メーカーで反動が違うので、身体がそのメーカーの反動のリズムに慣れているので、途中でメーカーを変えると撃つときに戸惑います。なので、練習と大会で弾のグレードは変えますが、メーカーは同じものを使います。
例えば日頃はエレーのクラブで練習していて、試合ではRWSのR100使うとかはしないようにしています。
今回も最初の許可の800発はラプアの安い弾と高い弾を買いました。

② 指で装填口の根本まで弾を押し込む
薬室の台座に弾を置いてボルトで押し込むと、微妙に斜めになったりすることがあります。
伏射のときには少し右腕がつらいですが、きちんと奥まで指で弾を押し込んでからボルトを閉めています。

③ ボルトを開けっ放しにしない
弾道の安定には銃身内のガス圧が重要らしいです。
撃ってからすぐボルトを引いて薬室を開けたときに、前から風が吹いて装填口からガス(硝煙)がファッと出てくることがあります。
このように銃身内のガスが抜けてしまうと、銃身の温度が下がってガス圧もなくなってしまいます。
そうすると当たらなくなるみたいです。
銃身内のガスが抜けていかないように、ボルトを開けたらすぐに次弾を装填して装填口を埋めてしまう必要があります。

④ 1発目は捨て弾
撃ったあとは毎回銃身内の掃除をしてから銃を片付けます。
銃身内は撃ったときに弾頭の鉛が銃身内にこすれてコーティングされた状態が一番安定しているそうです。
なので、きれいに掃除をして鉛を除去してしまった状態である、練習開始時の1発目は、音も変だし着弾もアサッテの方向に行ってしまいます。
最初の1~2発は銃身内の鉛とガス圧、温度を良い状態に戻すための捨て弾と考えています。
これで安定した着弾になってから、はじめて標的を見るようにしています。

⑤ なるべく試合弾を使う
練習のときも、なるべくグレードの高い弾を使うようにしています。
安価な練習弾だと、撃ったときに明らかに音が違って着弾も変なところにいくという弾が1箱に1~2発(あるいはそれ以上)存在します。
例えば変なところを撃ったときに、それが自分のせいなのか弾のせいなのか判断に迷うということがあるかもしれません。
変なところに飛ばない弾(試合弾)を使っていれば、変なところに着弾したときは、弾が原因である可能性は低く、迷わずに自分の撃ち方に疑惑の目を向けることができます。
私が普段撃っているのは屋内なので風という要素もありませんので、試合弾を使うことで風と弾という要因を排除したうえで、失敗の原因を探していくことができると考えています。
ま、お金かかるんですけどね。
なのでダミーカートとのミックスショットで弾数を減らして工夫しています。

いつものように科学的エビデンスは持ってないですよ。
先輩たちから聞いたとか、どこかで読んだとか、そんなのばかりです。
(昔もテネックスはバーミンガム工場製がいい…とか言ってましたね。)
まあ、自分で信じて何かをしていると、心が落ち着いて集中できますので、引き続き根拠のないルーチンを続けていきたいと思っています。
…信じるか信じないかはあなた次第…



などと呑気な事を書きながら、「さて、手元に弾がなくなったから買うか」とか思っていたら、世界情勢のせいで国内のSB弾の在庫が全然ないんですね。
好きな時に好みの弾を買うことができない状況です。
試合もあるし練習もしたいので、とりあえず国内に在庫のある銘柄の弾を買って使うしかないですねえ。
困ったなあ。