田舎のインドアアラフィフの日々

田舎のインドアアラフィフの日々

50代。2024年11月下咽頭がんステージⅢ、喉頭全摘出及び遊離空腸再建術のがんサバイバー。障害者手帳3級、障害年金2級受給。映画レビュー、ゲーム、病気やその他諸々。

■短評

人間が動物に変わる病気の蔓延する世界。イイじゃないかこういうの!ジャンル分けが難しい、ホラーでもないし、サスペンスでもない・・?

 

■あらすじ(NETFLIX紹介文より)

人間が様々な動物に変異する奇病が広がる世界。ある男の妻も徐々に動物と化し、一緒に暮らせなくなっていた。変わりゆく状況の中、男は息子とともに生きていこうとするが・・

 

■総評

人間が動物に変わっていくというネタは、ドクターモローの島やらカフカの変身やら、割とあるので特に珍しいものではないが、あえてこの現代でそのネタでやったろうという気概や良し。

 

非常にジャンル分けが難しいが、あえていうなら、ジュブナイルの要素が一番強いだろうか?

 

この、一歩間違えたら奇天烈ホラーになりそうな世界観でそれをやるというのも、なかなか意欲的ではあった。

 

奇妙なテーマと世界観でありながら、そこはフランス映画、しかも舞台は南仏とあってなんだか優しくてパパを中心とした家族の愛に、豊かな自然とティーンのふわりとした恋愛がくすぐってくる。アメリカみたいにがっついてないのがフランス流。

 

動物化の奇病にかかった人たちは、身体だけではなく意識も動物に近づいていく。肉食獣とかだったらヤバいけど、元が人間なのでジャンジャンバリバリと射殺しまくるわけにもいかない。

 

主人公の少年の母は、先に大型肉食獣(クマだか猫型だかよくわからん)になる病気にかかっており、終盤、森で再開を果たすのだが、人間のときに強く示したであろうわが子への感情は、敵意でも懇意でもない、あっけないもの。

 

ここをどういう風に理解したら良かったのか不明だが、人間ならば惜しみない愛情であっただろうし、動物であればもっと強い敵意だったかもしれない。

 

そのどちらでもない、何だか感情の読み取れない再開シーンだったからこそ、けむに巻かれた感じで妙に記憶に残ってしまっている。

 

万人にお勧めできる映画ではないが、フランス映画好き、ヘンなもの好きは観ても良いのではないでしょうか。