それには深い理由がありました
片親で大切に育てて来たつもりでしたが、いつしか親子としてすれ違いが出てきたみたいでした
ただ、どうしても母親として許せなかったのは、私の知らない間に
他人を証人とし入籍をしていた事でした
私の夢は、息子の入籍の欄に母親として私の名前を書き、息子の結婚式に息子から花束を受け取る事でした
どんなお嫁さんを貰うのか、どんな顔の跡継ぎの孫が出きるのか
私の夢は一杯膨らんでいました
所が親子の縁を切り、入籍をしてしまった息子
さすがにこればかりはどうしても許せなくて、私は眠れない日々を送りました
私は顔を潰されたままなのに、二年前息子はお正月に実家にお嫁さんを連れて帰って来ましたが、挨拶も紹介も無し
この日から更に私の苦悩が続きました
息子が許せなくて、なのに子供が出来たと言われ、とにかく会って息子夫婦と食事
私はなぜここにいるのか?息子が許せないのになぜ一緒に食事をしているのか?
悔しい気持ちが私の心にこびりついたまま離れない
なぜ私の存在を完全に無視しながら平然と話して来れるのかも分かりませんでした
息子も今では父親となり、少しは私の苦労が…いや、分かるはずがない…と私の気持ちはまた振り出しに戻る
私の心には深い溝が出来たまま
息子夫婦を許せないまま日は過ぎて行きました
お母さん、子供の食べ初め式
来てくれる?
と、ある日息子から連絡がありました
私ではなく入籍の証人に来てもらったら?と聞きましたが、お母さんが来てくれる?
と、聞き返してきます
やはり素直にはいと言えない私がいます
でも、おめでたい事なので
出席させて頂きました

五体満足で元気に生まれて来てくれました吉田家本家の直系の孫
孫を抱きながら、私は自分の心はまだまだ未熟だと感じました
そして、昨年末の奈々の結婚式の時に初めて息子のお嫁さんも一緒に三人でお写真を撮りました

縁を切る前の優しい息子に戻っていました
今回、私は自分を振り返る良い経験をさせて頂いたと思いました
ですので、これからの自分に対しましてももう少し心の度量を広げないと行けないと感じています
まだまだ息子夫婦に対しましての溝は塞がらないままですが、これからは思った事や感じた事はその場で直ぐに言葉にして相手に伝えていきたいと思いました
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