血は繋がっていませんが、私には飛騨の高山に両親がいます

毎年両親に会いに、私は高山に行っていました
母はいつも私が行きますと

美味しいお料理を沢山作って
迎えてくれていました
母は食堂を経営していましたので
長女夫婦や奈々と行きました時も
手料理をご馳走してくれていました
高山の両親は、以前新穂高温泉で民宿を経営していました
私は北アルプスの登山を始めたのが12才の時でしたが、奥穂高岳から新穂高温泉ルートを下山しました時に初めてその民宿で高山の両親と出会いました
その時私は17才でした
あれから47年間
私はほぼ毎年飛騨高山、新穂高温泉、平湯の森等に出向き両親や息子さんと会ってお話をしたりして
再会を楽しんでいました
母はいつも私に
九美ちゃん、いつもありがとう
体に気をつけてね、無理はしないでねと優しく声をかけてくれます
実の母親からはそんな言葉をかけてもらった事がありませんでしたので、本当のお母さんってこんなに居心地の良い存在なのねと
母の温かさに寄り添っていたりしていました
いつもお別れの時、母は
「九美ちゃん、バイバイ
体に気を付けるんだよ
九美ちゃんが元気でいれる様に
いつも祈ってるからね」
と、私の姿が見えなくなるまで
手を振ってくれました
母を失うってこんなに淋しくて
胸が痛いのですね…
最近母はずっと入院をしていました
お見舞いに行きたかったのですが
遠くて行けませんでした
でも、息子さんからはいつも両親の近況を教えてもらってましたので、母の体調は把握していました
母のお葬式
せめてお花だけでもと思い
お花を送らせて頂きました
今でも目を閉じますと、母の声が聞こえてきます
九美ちゃん
体を大事にね
又来年会おうね バイバイ…
お母さん
いつも優しくしてくれて本当にありがとう
いつも優しく声をかけてくれて本当にありがとう
母の日のお花を大切に家に飾ってくれてありがとう
もうお花は枯れているのに、お母さんは九美ちゃんがいてくれるみたいだから捨てられない
そう言ってずっと飾ってくれていたね…
お母さん
どうか安らかにお眠り下さい
そして、長い間ありがとうございました
いつか会いに行きます
その時まで待っていてね
