父からお祝いにもらった
腕時計
いつもの様に、帰宅後腕から外してポーチに入れて、また朝腕にはめようとしましたら

とにかく、急いで販売店に行き、見てもらう事に致しました
時計の病院ですね😊
店員さんは白衣を着ておられました
私は、すぐに直してもらえると思って時計をお見せ致しましたら
店 「あー、かなり前の時計ですね」
九 「はい。44年前に父から頂いた時計です」
店 「とにかくお見積りをお出しし
お送り致しますね」
との事でした
車もそうですが、約半世紀前の時計となりますと部品が直ぐには揃わないかも知れませんね
私はアナログ人間なので、時計の文字盤は数字が苦手で針一筋です
文字盤が針表示ですと、時計を見るだけで脳が時刻を読みますので
瞬時に時刻が理解出来ますが
数字表示ですと、どうも私は時刻を目で見て脳に伝えてから理解するので、数字時刻を読むのに一秒程かかってしまいます
そんな感じで結局時計もそうですが、アナログのまま時代に乗り遅れ、パソコンの電源の入れ方も知らないまま今に至ります🥲
でも、私は子供達やお友達にサポートして頂きながら今の時代を何とか切り抜けていますので、きっとこれからもこのままでしょうね
大切な腕時計
ネジも巻かず、電池も変えず
44年間性格に時を刻む
修理が終わって帰って来る時は
オーバーホールと新品仕上げを
して頂いて、私の腕に🥰
「九美子、二十歳になったね
おめでとう
お父さんからお前にプレゼントだよ
一生使えるから大切にしなさい」
初めてこの時計を手にしました時の父の言葉
私は生涯忘れません
親から受け継ぐ大切なお品
それを守り続けて後世に繋ぐ
なーんて思っていたのは私だけで
兄は自分の時計はさっさと売ってしまい、そのお金は旅行等に使ってしまいました
それから兄は、あれ程大切に自分を育ててくれた母の形見の金無垢の腕時計も、私から受け取った次の日に
購入価格の1割程の金額で売ってしまったのです
さすがに、これには驚きましたが
?何で怒ってるん?
と聞いて来ます
でもこれは双方の考え方の相違なので、このお話はやめにしました
親から受け継いだ品物をお金に替えて、支払いや旅行に当てて
その時を楽しむ
親から受け継いだ品物を大切に持ち、親を想う
同じ兄妹なのに考え方は全く違います
挙げ句に兄は
九美子の時計、売った?
と聞いて来た事がありました
は?売るはず無いでしょう
と返しましたら、今売ったら儲かるよ
ですって
私はその日から兄は嫌いになりました
…
でも、もうその兄はいません
私は兄妹喧嘩も出来なくなってしまいました
居なくなって分かりますね
その人が大切だった事が
兄とたくさん旅行に行く話をしていました
嫌いだけど、兄妹なのでやはり一緒に話したい時がありました
時計をプレゼントして下さった父も、私と考え方が水と油だった兄も二人とも居ない
この時計を想いますと
色々な思い出が鮮明に甦ります
…
