昔は、離婚となると大変な事でした
一族の恥だと罵られたり、親子の縁を切られたり…
ですので、どんなに結婚生活が辛くても配偶者とは別れず、我慢ーして生涯を添い遂げる事が当たり前でした
そんな事が遠い昔の様な今の時代
既婚者であっても、本当に愛する人と出会ってしまったから別れる
やはりお金持ちのひとがいいから別れる
等々、最近は離婚も流行の様に簡単に考えられる時代になりました
今では熟年離婚も増えています
本日は数年前の、ある壮年期の男性からのご相談のお話を致しますね
その男性は会社の役員さんでした
お金もある程度持ち合わせがあり
よく飲みに出掛けておられました
そこで美しい女性に出会ってしまい、その女性を好きになってしまわれたのです
その男性は毎日の様にその女性がいるお店に通いました
高価なお品も惜しみ無くその女性にプレゼントされていました
やがてその男性はその女性と暮らしたくなり、今いる妻に十分な慰謝料を支払い自宅も渡し離婚
そして晴れてその美しい女性と暮らす事が出来たのです
幸せな生活の毎日…
を夢見ていた男性の朝食は
自分で買ってきたパンとインスタントコーヒーだけでした
朝、美しい妻は起きても来ない
そして自分は一人で出勤
夜に帰宅をすると、美しい妻が出迎えてくれる
食卓にはコンビニのお惣菜が並ぶ
美しい妻はコンビニか外食での生活をされていましたので、食事を作るという習慣はありませんでした
その話をされていた男性は
別れた奥様は、毎朝朝食を作ってくれていた事や料理が上手な事を思い出され、ポツポツと話されていました
元妻に渡した自宅は大きく
自慢のご自宅だったそうです
今は美しい妻と賃貸のマンション暮らし
毎日幸せなはずが、いつの間にかストレスが溜まり、美しい妻に暴言を吐く様になったそうです
そこで初めて、生きていく上で
何が大切なのかが分かったそうです
それは、毎日何気なく食べていた
家庭料理だったのです
焼き魚、お味噌汁、糠漬けの胡瓜やナス…
懐かしい元妻の料理
失くして初めて気づいた平凡な幸せ
離婚をしなければ良かった…
料理上手な妻と自慢の自宅
何故手放してしまったのか
分からない
傍らで、テレビを観ながら笑っている美しい妻
これが、俺が手に入れたかった物か?と自分に問う
と言って目に涙を溜めておられました
お話をお聞きしていた私も泣いていました
若い女性の所へ行ってしまった元夫
彼も、もしかしましたらこの男性の様に、毎日手作りの夕食を家族で食べていた事を思い出していたのではないか…
そう思いますと、何故か可愛そうに思えてしまったのです
ひと時の迷い
それは、迷うなら実行してはいけないのではないか
必ず未来に、口には出せない後悔が湧いて来るのではないか
ふとその時の自分を思い出し
本日ブログを書かせて頂きました