私は父親を尊敬しています
父は亡くなりましたが、父の教えや教育は、まだしっかり私の心に息づいているからです
…半世紀以上前、私と兄はよく自宅で火遊びをしていました
マッチで火をつけ、自宅の柱や壁に火をつけて遊んでいました
まだ私が幼稚園に行く前でしたので、多分私が4歳くらい
兄が7歳くらいでした
とにかくマッチで火をつけるのが楽しくて、植木鉢の葉っぱや自宅の塀の中の木にも火をつけて遊んでいました
そこへ父が仕事から帰って来ました
モクモク燃えている植木鉢とマッチを見て、父は直ぐに火の着いた植木鉢を倒し、足で踏んで火を消しました
兄と私は父に思いっきり顔を叩かれました
父は私達の首を掴んで部屋の中に放り込みました
そして父は畳の上に新聞紙を丸めて置き、そこにマッチで火をつけたのです
新聞紙はみるみる燃えて、畳にも火が着きました
私と兄はビックリしてコップに水を入れて火を消しましたが
父が、消すな❗お前らがこの家を燃やすつもりやったんやろ❗
お父さんが代わりに燃やしたろ
お前らの体も燃えろ
と、怒鳴り散らしたのです
私と兄は恐ろしくてわんわん泣き出しました
そして、あの日から私と兄は二度と火遊びが出来なくなったのです
いえ、する事が怖くて出来なくなったのです
私の父は、子育てに全てをかけていたと今だからこそ思えます
子供を叱るのも、常に真剣で
しかも一回でその行為をしないような叱り方をしてくれていました
ですから私と兄は父が怖かったのです
でも、それが親なのです
一生懸命、全霊をかけて子育てをする
そうして育った子は、やはり自分に厳しく筋を通す生き方をするのです
父の母も賢く厳しい人でした
ですから私も、母子家庭にはなりましたが、自分に厳しく生きたかったのです
その姿を見て育つ子は、やはり
生きていく上で、甘さを抜き
逆境に耐えて行く強さを身に付けて大人になるのです
これが父と私の生き様です
ですので、私を見て育った娘二人も、子育てには筋を通す強い親になると思います
親は厳しい方がいいです
親は怖い存在でなければいけません
親として、自信がなければ子供に叱る事が出来ないのです