本日の京都は雨
京都の吉田家本家の菩提寺で
兄の納骨を行いました
雨の中での納骨は
まるで私の心の中の様に
寒くて空虚を踏み締めている様な感覚でした
他宗教での兄の納骨は既に終わっていたとの事でしたが、やはり吉田家の長男として、どうしても兄の遺骨は菩提寺のお墓に眠って欲しい
それが私の深い思いでした
分骨の納骨が終わり、和尚様にお経を唱えて頂き、全てが終了致しました
和尚様がお帰りになられましたので
私は暫くお墓の前で兄と話を致しました
もちろん兄からの返事はありません
お話が終わり、お墓をお掃除して
お墓を後にした帰りがけ
ふと気になって振り返りましたら
白いポロシャツを着た兄がお墓の前で立っていました
兄‼️
私は思わずそう呼んでしまいました
くーさん、みんな、達者でな
そう言って兄は私に手を振ってくれました
私は思わず兄に駆け寄りましたら
兄は、フッと消えてしまいました
兄は泣いていました…
私は幻を観たのかも知れません
私の心の表れだったのかも知れません
兄にはまだまだやらなければいけない事がたくさんありました
でも、もう出来ないのです
雨の中
小さい時からよく兄と遊びましたお寺
本堂でのかくれんぼが懐かしいです
本堂の天井には、兄が書きました鳳凰の絵があります
…
兄の死を知らない認知症の母
私は、兄の死は母には知らせず、このまま余生を送ってもらおうと思います
娘夫婦や奈々、そして従兄弟が私を支えてくれる事が本当に心強いです
お盆やお正月
今思いますといつもみんな側に居てくれました
本当に有り難いです
私が生きている間は、これからも
ご先祖様をお祀りする行事はきちんと行いたいと思います
それが、子孫としてのご先祖様への
感謝の気持ちの行動の様な気がするからです
お兄ちゃん
お疲れ様でした
毎日が本当に大変だったと思います
でも、泣き言も言わず
「僕はいつも幸せだから」
そう言ってましたね
誰が見ても幸せには見えなかったよ
苦労ばかりしているのに
幸せだからと話してた
私はそれが不思議でした
私は、これから兄を少しずつ理解していこうと思います
兄もきっと喜ぶかな…
…
