寂れ行く京都の町屋 | kumikoのブログ

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吉田九美子(四柱推命鑑定士・医学気功師・除霊師九氣.遠隔治療技術士)は、人のお役に立つためのブログを書かせて頂いております。人生の歩みの方向性を見失われた方、霊に悩まされておられる方等、様々なお悩みを解決し、アドバイスもさせて頂いております。

私の実家は、京都市中京区の壬生にあります
近くの四条通りにはマンションが
建ち始め、京都の町屋は少なくなりつつあります
町屋が少なくなる理由の一つには、京町家の老朽化があります
老朽化しました瓦屋根の建物は、台風や大雨の後に瓦がずれたりし、雨漏りがします
空き家となりました町屋は、雨が入り込み傷みが増します
やがては野生の動物や小さな害獣が住み込み、建物は崩壊し始めます
これは京町家に限らず、日本の町屋全体に見られる事ですね

私の実家も築百年を越えており、実家の補修代は破格です
それでも、修理をしていかないと
住めなくなってしまいます
私はまだ働いていますから、修理代は何とか出せますが、細々と年金暮らしをされているご年配の方は、中々ご自宅の修理まで手が回りません
更に、身寄りの無いお一人暮らしの
方々は本当に心細い思いをされていると思います


夜七時半
空き家が増えました町屋の通りは真っ暗です
この中に、90才近いお婆さんがお一人暮らしをされている家もあります

でも、私は思うのです
町屋や長屋にお一人でお住みのご年配の方は、お強いですね
誰かに面倒を見てもらおうという
お考えではなく、誰にも迷惑をかけず生きる
という信念をお持ちの様な気が致します
私の実家のお隣には、女優の森光子さんと同級生だった奥村さんという方がお住みでした
92才までずっとお一人暮らしで
綺麗な京都弁を話されていました
誰にも頼らず、いつも手作りのぬか漬けをお召し上がり、生活は質素でおられましたが、いつも凛とされていました

私は奥村さんが大好きでした
本当の母の様にお優しく、私を大切に思って下さりました
奥村さんの京都弁のお話を聞くだけで私は幸せでした

毎月実家に帰る度
私は賑やかだった頃を思い出しています
鍵っ子だった私に、いつも誰かが声をかけて下さりましたので、寂しいと思った事はありませんでした

私の力では、もうあの賑かさを取り戻す事は出来ませんが、せめて毎月実家に帰ります時は、ご近所の皆様にに声をおかけし、お話をさせて頂こうと思います