九美子家では、毎年御節料理を作りますので、十二月に入りますと
御節用の食材を少しずつ集めはじめめす
出石では丹波の黒豆、岐阜と福井県で数の子、知多半島で有頭海老
柚子、イクラ等も仕入れ先は決めていて、それらを持って年末に京都の実家へ帰ります
そして京都で残りの食材を買い足し
御節料理を仕上げます
半世紀程前までの日本は、お正月の三が日は初詣や新年の挨拶以外は外出せず、自宅で家族と過ごしたものです
また、店舗やどの商店街もお正月休みで食材も販売されてなくて、自宅で作る御節料理を食べながら過ごしました
たった50年で、日本のお正月は様変わりし、今ではコンビニでも御節料理が買える時代となりました
年末は年末商戦
お正月は早々に新年初売り
いつでもお店が開いている時代となりました
…
元々御節料理はお正月用の保存食ですので、日持ちのする食材も多く入っています
三が日を過ぎますと、炊き直しをし
六日までに食べ切り七日に七草粥を頂き、お正月で沢山お料理を食べで疲れたお腹を休めます
私はこんな日本の風習が好きで
大切に後世に繋いでいきたいと思いますが、時代の流れの方が早く、家庭で作る御節料理は少なくなるのですね
離れて暮らす家族が多くなる現在ですが、これからもお盆とお正月は親戚や皆で集まり、賑やかに過ごしたいですね
