その領域は、血を分けた我が子にも理解しがたい部分があるのです
夫婦ですらお互いの心底は把握出来ない場合もあります
ある一組の夫婦がありました
出会った時、お互いを一目で気に入り、交際
二人が育って来た環境や境遇が似ていて、この人となら生涯を添い遂げれる
そんな気持ちで結婚となりました
その後二人は大変仲良く、お互いを助け合い、誰が見ても仲良し夫婦でした
もちろん親戚とのお付き合いも良好で仕事もうまくいっており、何の不安も負担もない夫婦でした
そんなある日、ご主人様とお話をする機会がありました
私は開口一番、奥様はお元気ですかとお聞きしました
その時、彼の顔から笑顔が消え
今、離婚に向けて話し合いをしている
お互い喧嘩やもめ事ではなく
二人では一緒に暮らしていけないと思ったから
そう一気に話して下さりました
あんなに仲良しだったのに?
私がそう問いましたら、いや
何年も前から離婚の話は出ていました
と、淡々と話されました
…
私もこの時、自分の離婚時を思い出しました
ギャンブル好きな年下の夫
あちらこちらに借金をし、長女が生まれて数ヶ月もしないうちに2Dkの自宅マンションに、週末にはよく数人の共通の趣味の仲間を呼んでいました
今日みんな泊まるから、風呂と飯
…
夫は赤ちゃんを抱く事もおむつを変える事も殆ど無く、ただ悲しかったです
私が別れを切り出しました時、夫は私が毎週来る来客の世話が苦痛だった事を初めて知りました
息子をおんぶして欲しかったと
訴えましたが、意味が分からないみたいでした
あんなに仲良しだったのに?
離婚の話を聞き、この夫の母親が私にそう言いました
もう一度考え直してくれないか?
夫の両親が私に頼みましたが、この結婚生活は苦痛ばかりで何一つ幸せだと感じた事は無かったと伝えましたら、驚かれていました
私は幸せだと思われていたのです
この元夫も
私が毎週来る来客の世話を喜んでしていると思ってたのです
生活は苦しく、子供に牛乳も買ってあげれない時も、来客でした
私が長期の寝込む病気になっても、
子供の世話は私に言われないと出来ない人でした
夫婦の生活も外には見えません
私達夫婦は、長女も生まれて幸せに見えていたのです
私の様に、苦痛の限界を超えるまで我慢して病気になるより、時間を取り、とにかく離婚かなと思ったら夫婦で話し合う時間を取られた方がいいですね
そうでないと、中途半端な話し合いのあとの離婚は、後々恨みの感情が湧く場合があるからです
離婚をしても、二人は信用できる友人の関係でいられる事が最も望ましいと私は思います
過去に離婚をされた方も、もう今は前に向かって歩いておられるのですから、後ろは振り返らずに未来を見て生きていきましょう
そうでないと、しっかり前には進めませんから