そこには、若き日の元気で活力に満ち溢れた父
そして凛とした顔立ちの四歳の息子、笑顔が爽やかな六歳の長女が写っていました
この時、既に二人は毎日義父から辛い虐待を受けていましたが、おじいちゃんに伝える事無く、自分達が選んだ義父だからと弱音は吐かなかった記憶があります
父もまた、母の事で本当に苦労ばかりさせられていましたのに、母の悪口は勿論ですが、不平不満そして愚痴を私に一度も話した事はありませんでした
父は、愚痴や不満を口から出す事は自分は楽になっていいか知らないが、それを聞かされる回りの者は辛いんだよ
だからお父さんはそんなつまらない事は口には出さない
そう私に話して下さった事がありました
私の子供達も、また父と同じ様に人の悪口や不平不満を口にはしません
これは父に可愛がって頂いている間に
自然に学んだかも知れません
人間の人格は三歳で出来上がるといわれていますね
三歳まで、私は子供をどの様に育てたか振り返ってみました
当時の子供達の父親は、結婚をしてからギャンブルを覚えました為、子育てを楽しむ事無く、ギャンブルにのめり込み自宅へはあまり帰って来ませんでした
私一人で二人の小さな子を育てましたが
私が子供に教えました事は、自然とふれ合ったり、いつも一緒にお買い物に行ったり、少ないお金でどうすれば美味しいものが作れるかを一緒に考えたりする子育てをしていました
夫の悪口を子供に言うのではなく
お金のやりくりの仕方や、小さなお花にも大切な命がある事を教え、困っている方がおられましたら助けてあげる
そして食事は必ず自宅で食べる
そんな事を学ばせたり体験させたりしていました
子供が小さい時は、質素に育てた方がいい
私はそう思っています
質素に育った子供は、人から何かを頂きました時は喜びが大きく、物を大切に致します
そんな子供達が大きくなり、今の娘と息子となりました
二十数年前のお写真です
子供達は本当に素直に育ってくれました
そして私は素敵で楽しい子育てを体験させて頂けました
