私の次女は 一年に数回 神戸の実父宅に呼ばれて出向いていました
そこには父親の母もおり 祖母は孫と会える事を楽しみにしておられました
今年の春も次女は神戸に出向きました
ところが今回は 父親がある女性と次女を会わせたのです
次女は幼い頃のおぼろげな記憶の中に その派手な女性の顔を覚えていました
両親が離婚をした原因の女性
この女性と父親は縁が切れる事無く 十数年の付き合いがまだ続いている事がわかりました
次女は心の底から不愉快な気持ちが沸き また、「大きくなったね～」と馴れ馴れしく近寄るその女性に対し そして父親に対しても 何ともいえない嫌悪な気持ちも溢れ出しました
この時、次女の中での「 パパ」は消滅してしまいました
次女は大変傷付き 名古屋へ帰ってきました
あの日から約半年
次女は 父親とは連絡を取っていません
自分にとっては宝物の女性であっても 次女に取りましたら 不快な物でしかない
父親はいまだにその分別がつかないのです
子供を三人抱え 生活はどうしたらいいか
私には誰も頼る人はいない
育ち盛りの小中高校生の我が子三人
この先も この夫に振り回され 自分を見失ったまま生きていかなければいけないのか
母子家庭になったら世間体はどうなるのか
当時、プライドの高かった私の苦悩と葛藤は相当なものでした
でも、これからも歩んで行かなければいけない子供と自分の未来を思いました
このまま 夫と抜け殻の様な味気ない人生を送るか
生活が苦しくても 我が子と笑顔で暮らすか
母子家庭だと 子供の結婚に不利な流れが来ないか等 本当に悩みました
…
今ではあの時 勇気を出して別れを選んだ事が本当に良かったと心から感じます
あのまま一緒に暮らしていましたら、元夫は生涯平気な顔で私達に暴力を振るい 嘘を吐き通したと思います
…次女はもう大人です
次女は物事の良し悪しの分別はついています
血は繋がっていてもあなたに父親の資格はありません
ですから二度と私達の領域に 足を踏み入れないで下さい
あなたはあなたなりに築き上げた人生があるのでしょう？
それでしたらそちらのみを守れば良いのではないですか？
本当に大切な物は 周りの景色に溶け込み 気づけないものです
でも それは無くしてしまうと気づくのですよ
私達は心身ともに深い傷を負いましたが
もう傷跡しかありません
それは今、幸せに生きているからです