父は生涯母の理解者でした
…
母が私に育児放棄の虐待をしても 私が思春期になり 母のアドバイスを必要とした時の無視も だらしの無い母を諫めた時も 兎に角色々な場面で 子として母親に 母親としての希望や望みを伝えたら 母は発狂に近い状態になり 父に訴えます
九美子が私を虐める
お父さん 九美子をやっつけてや
夜中まで続く母の執拗な訴えに 父は私の部屋に入り話し始めます
その時は必ず母は私が父に殴られると思い 本当に嬉しそうに 階段の下で私達のやり取りを聞いてました
父は私に言いました
九美子 お前は誰のおかげでご飯が食べれてるんだい?
お父さんです
じゃあ 洗濯や食事を作ったり 掃除は?
全て私がしています
お前はお父さんが働くおかげで ご飯が食べれて 服が着れて 部屋もあてがわれてるね
はい
お父さんとお母さんは同じおまえの親だ
その親には従わなければいけない
どんな親であっても 食べさせてもらっている間は 従うんだ
それが出来ないなら出て行きなさい
母親を母親とも思えないのなら お父さんはお前よりお母さんを取るから おまえが出て行け
お母さんと上手く暮らす為に お前は今からお母さんに謝れ
そういう父の顔は苦悩の域を越えていました
…
私は自分の頬の内側を思いっきり噛み切り その痛みで悔しさを打ち消しました
あんたは誰にご飯食べさせてもろてるんや はよお母さんに誤り はよ謝らんか! そう言いながら勝ち誇った母親の顔
まだ5、6歳 幼稚園児の私に 親のおかげで生きていけて 家に住まわせてもらっているという事を叩き込まれました
でもどうしても悔しくて 私は正しいと思い 四歳の時に命を絶つ行為もしました
そんな想いを 自分で潰し 大人になり 再婚をした夫にも お前は誰に飯食わせてもろてるんや!言うてみろ!
そう言われた時
どうして父親の立場の人はこの言葉を発するのか 考えました
この言葉は 一人歩きする家族をまとめる言葉ではないか?
父親は一家の家長です
父親が居てこそ 家族のバランスが整うのですね
(母子家庭の場合は母親です)
お父さんが働いてくれるおかげでお家に住めてご飯が頂けるのよ
子供には 幼少期からきちんと父の存在を教えておきますと
子供は 親は自分より上だと認識し育ちます
認識出来ず育った子供が家庭内暴力を呼ぶのです