私は人生の折り返しの時点で両親が健在でいてくれた事に 大変感謝をしていました
それと同時に 両親の最終章も覚悟もしていました
私は 父からは深い愛情を頂き 母からは嫉妬と虐待を受けて育ちました
現在両親は別々の病院に入院しています為 私は時間差でお見舞いに行きます
病院のベッドの上で わがまま放題を話してる母を見てお気の毒だとは思えても それ以上の感情がどうしても湧きません
事務的にしか接する事が出来ない私がいます
これは私の兄も同じです
私達兄妹は 母に対しては 愛情を向けて育ててもらえてない分愛情を持って返す事が 出来ないというか分からないのです
でも、病院では母のお顔にクリームを塗ってあげたり手を握ってあげたり、出来るだけ側にいてあげてます
私の親友は その場面を見て
それでも九美子は母に対してきちんとしてあげてる
お母さんも喜んでるやん 十分だよ
そう言ってくれました
…母を愛せない苦しみから初めて解放された気が致しました
子供が酷く傷ついていても 親はそれに気づかない場合があります
傷ついた子供はその傷を負ったまま大人になります
そしてその傷に関する出来事は無意識に避けようとします
だから親は子供が何に悩んでるか気づかない場合があるのです
私達兄妹は 幼少期から、親戚から頂いたお年玉も
私が出したお金や!
返し!
そう言って母に全額取り上げられ 一円も渡してくれませんでした
せっかく頂いたお年玉は いつもポチ袋だけで 本当に悲しいお正月でした
この様な思い出も 私達兄妹は お正月が来る度に 思い出し悲しくなります
それだけに 我が子には 幼少期からお年玉は自分で管理をさせ 使い道は任せて来ました
優しいお母さん
お料理を作るお母さん
温かいお母さん
そんなお母さんが欲しい
どれだけ夢を観たか分かりません
そんな想いが 巡る苦しい中 母に優しくお世話をしてあげないといけない…
親友の 九美子は十分してる
その言葉に本来の自分を取り戻し父の母への想いの分も合わせ 母を見舞おうと思います
父は生涯 母の悪口 不平不満は口にした事がありませんでした
父は全ての流れを受け入れる まさに 生きた神様の様なお心を持たれた方
私は父の血を受け継いでいます
父の歩んだ人生の後を歩き 優しく 人への深い愛情を絶やさない 人となります