私の次女は15才
既に人格や性格は出来上がっています
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奈々は神戸で生まれました
奈々の父は 離婚と同時に我が子二人と会えなくなりました
大切に育て 可愛がってきた我が子と別れてしまった奈々の父の心は 本当に苦しかったと思います
そんな時に生まれた奈々は 京都に置いてきた 奈々の父の長男にそっくりでした
奈々が可愛くて仕方がなく 奈々の父はいつもべったりでした
欲しがる物以上に何でも買い与えられ 奈々はわがまま放題に育ちました
何不自由なく育った奈々は 何でも一番でないと気が済まない子でした
私達夫婦は離婚をし 生活が一転
それでも 私は別れた夫が通してきた 奈々のわがままを聞き入れてあげる事にしました
良い物と接し
良い物を頂き
良い物を得る
その中で 私はやはり人より多く働かなくてはなりませんでした
奈々の為にも 一生懸命働きました
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奈々はその私の姿を見て育ちました
欲しい物は 我慢しなくても手には入る
奈々が欲しい物は お母さんがどんな事をしてでも私の手の中に入れてくれる
お母さんは 奈々の為に 一人で働いてくれてるんだ
奈々の中には 私への感謝の気持ちが芽生えて来てました
今回 胸を打つ出来事がありました
奈々は私立高校を二校受験しました
この受験費用は自分のお年玉から出すね
決して安い金額ではありません
そして 二校とも 合格 でも二校とも 公立の受験前に入学金の一部を振り込まないと合格を取り消すとの事でした
その一校の一部のお金も 奈々は自分のお年玉で支払いました
奈々のお年玉は 殆ど無くなってしまいました
でも 自分の受験だから お母さんはお金を出さなくていいと親を頼る事なく凛としていました
その夜私は 何故かお布団の中で泣けてしまいました…
親を頼らず
親に責任を押し付けず
自分の出来る範囲の中で 欲しい物も買わずきちんと使ったお年玉
そこには わがままな心の欠片一つもない 素晴らしい人格を持つ人として 成長していく娘の姿がありました
我が子三人
幼少時代から 暖かい家庭を知らずに育ちました
でも ひがむ事もなく
歪む事もなく 深い愛を持った人に成長してくれました
…
私は子供達に伝えたいです
ありがとう…って