数ヶ月前から母が歩けなくなり 更に母のわがままが酷く父では手に負えなくなりつつある状態です
実家へ帰って 母を観ますと きつい薬を処方されているのか
全くの無表情です
自分の欲が満たされている時はあれほど生き生きしていたのに
父も介護と域を越えた母のわがままに
元気を奪われた状態に感じました
お父さんお母さん
かに道楽でも行く?
母の目が一瞬 キラリと光りました
母は外食が大好きです 外食の度に まっさらの服を着ます
私は歩けへん
タクシーを呼ぶわ
迷惑かけるの嫌や
迷惑かけていいのよ 私は娘だから
母とそんなやり取りをしながら 着替えを手伝い タクシーに乗り 三条寺町へ
活気ある寺町
母は毎日のように
四条へお買い物に出掛けてましたから
懐かしさで少しは元気が出るかしら?
そう思い 母を観ますと無表情…
お店に到着し 両親の好きな物をコースで注文しました


焼きがにや 京都らしい上品な茶碗蒸しは 私の舌を踊らせます

母は81才
自宅で観るより 外で観る方が元気に見えます
お料理もたくさん種類が出てきましたが 母は元気に完食しました
父と私は 久しぶりにゆっくり話しながら食事をする事が出来ました

帰り際 母は自分で立ち 歩き始めました
父が 四条まで歩けるか? そう母に聞き
母は歩いてみるわ
そう言いましたので
親子三人で 寺町と京極を歩きました

帰りに父の好きなロンドン焼きやさんのお店に立ち寄り
その後何とかタクシーに乗り 自宅へ帰りました
久しぶりの外出に
母は嬉しかったのでしょう
あんたはええ子(いい子)や ええ子や
何度も何度も私に言います
ありがとう
それだけを母に伝えました
もう少し 親孝行がしたいです…
お父さん
優しさをいつもありがとう