高等特別支援学校とは?
(ご存じない方も多いのでは?)
高等部単独で設置される。一般企業への就職ができる可能性が高い生徒に対して、
就労に重点を置いたカリキュラムで教育する。
「高等特別支援学校」という名前ではない場合もあります。
地域によっては、「特別支援学校 職業科」、また、「総合支援学校 職業学科」などの名前になっているところも。
見学と 説明会に参加したことがあります。
ただ、カリキュラムが… 息子に不向きだと感じたので、選択肢から外しました
特別支援学校とは?
特別支援学校とは、障害のある子どもに向けた学校です。
幼稚園、小学校、中学校、高等学校に準ずる授業内容でありながら、障害による生活や学習面の困難の克服、
自立に必要な知識や技能を習得することを目的とします。
対象となる障害は5つで、視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱(身体虚弱を含む)です。
特別支援学校は、2020年時点で日本に約1,100校あり、
近年の傾向としては「知的障害と肢体不自由」など複数の障害に同時に対応できる学校が増えています。
特別支援学校高等部との違い
ほとんどの特別支援学校では、障害のある子どもの場合、入学できないということはありません。
(国立大付属の支援学校等、特殊な特別支援学校はのぞきます)
そのため、重度の障害のある子どもでも進学可能です。
特別支援学校に入学選抜が設けられている場合でも、それは、事前に子どもの発達状況を確認するため。
入学後にどのような支援が必要かを知るためのもの、と考えていいでしょう。
しかし、高等特別支援学校の場合、募集人数が定められていることが多いです。
そして、募集人数に対して、志願者数が上回ることがあります。
つまり、入学を希望するからといって、必ずしも入学できるわけではないのです。
そのため、比較的障害が軽い子どもが集まりやすいともいえるでしょう。
また、高等特別支援学校では、一般就労(一般企業への就職)を目指していることが多いことも特徴の一つです。
一般的な特別支援学校では、一般就労以外の、作業所などへ就労することも多いです。
その点でも、大きな違いがあるといえるでしょう。
「高卒」資格との違い
まず、卒業時の資格について。
高等特別支援学校も一般の特別支援学校と同様、「特別支援学校高等部卒業」の資格となります。
高等学校卒業の、いわゆる「高卒」資格とは異なることに注意が必要です。
就労について
高等特別支援学校では、「就労に重点を置いたカリキュラム」が実施されています。
そのため、主となる進路は「就労」、特に、一般就労が目標となる場合が多いです。
ただし、高等特別支援学校に行ったからといって、必ずしも一般就労が約束されているわけではありません。
あくまでも、子どもの特性に応じて、進路選択が行われます。
そのため、子どもによっては、一般企業に就労できない場合もあることに留意することが必要です。
それでも、高等特別支援学校の「就労に重点を置いたカリキュラム」は、就労には有利である可能性が高いです。
高等学校などと比べると、作業学習など、就労に結びつきやすい科目に重点が置かれているからです。
進学について
基本的には「就労に重点を置いたカリキュラム」が主となりますので、進学の可能性は低いでしょう。
卒業時に「高卒」資格ではない点も、進学には不利に働く可能性も考えておかなければなりません。
ただし、必ずしも、進学ができないわけではありません。
・大学に進学するには入学試験に合格しなければならない
・高等特別支援学校では、教科学習の比重が低い場合が多い
これらの理由で、高等特別支援学校から大学への進学は、現状、厳しいと言わざるをえません。
そのため、大学への進学を希望する場合は、高等特別支援学校への進学には慎重になる必要があるでしょう。
調べていて、大学進学を目指すなら 特別支援学校の方がいいのかもしれません
高等特別支援学校と特別支援学校 似た名称なのですが、学ぶ内容が全然違うので
しっかり調べて 子供さんの適正や 目指す進路(経歴) 等も 考慮して選ぶ必要がありますね