昨日、華のおパリから無事帰還‥‥‥‥
と言っても、残念ながら今回は観光とは無縁で、パリ市内を全く見る事なくそのままワルシャワに戻ることとなりましたが‥‥‥w
たくさん書きたい事も溜まっているし、ご報告したいことも色々とあるけれど、もうすでにひと月以上も経ってしまった旅の記録、こちらを優先にしていきたいと思います。
カレンちゃんとの2人旅編、ようやく折り返し地点です(笑)。
1月12日
ヴィエリチカ岩塩坑を後にして、一旦クラクフへと戻った私たちは、格安バスに乗り込み、最終目的地・ザコパネを目指して出発。ところが‥‥
まさかの(いや、特別珍しくもないんだろうけどw)、1時間超遅れで現地に到着。
この時既にホテルのチェックイン終了時間を大幅に過ぎてしまっていて、二人でギャーギゃー焦りまくるも(苦笑)、電話一本ですんなり解決。とっても親切なオーナーさんが、私たちの到着をちゃんと待っていてくれました。助かったー!
というわけで、3日目の朝。
若いご夫婦が経営されているこちらのお宿、ホテルというよりペンションみたいな感じでしたが、隅々まで気配りが細やかでとても良い雰囲気でした。大当たり♪
丁寧に作られた美味しい朝食をたらふくいただいて、早速お外へレッツゴー
わーい、ゆきーーー❤︎(笑)
メインストリートのクルプフキ通りには、名産品のオスツィペク(ヤギのスモークチーズ)や、毛皮などを扱う露店、それにザコパネ様式と呼ばれる木造の建物にたくさんのお店が入っていて、とっても賑やか。
フラフラと歩いているうちに、だんだんと雪が激しくなってきて、いきなり凍り漬けの危機。ひー
とりあえず、最初の目的地へ避難。
はい、こちら‥
タトラ博物館。
ここザコパネは、スロバキアとポーランドに跨がるタトラ山脈の麓に位置していて、グラル(ポーランド語のGoraleで「高地の人々」の意味)と呼ばれる少数民族による独特の文化が根付いています。
博物館では、タトラ山脈に生息する動植物や、そこに住む人々の生活スタイルが紹介されていました。
そうそう、ところで‥
私がちょうどこの時勉強していたシマノフスキのマズルカ集は、このポトハレ地方のグラル民謡をモチーフにしていて、ショパンのマズルカとは全く違う曲調になっているんです。
もの凄く特徴のある和声や旋法にしょっ中びっくりさせられていましたが、なにより謎だったのは、所々に現れる弦楽器のピッチカートやフラジョレット、それにバグパイプのような(?)独特な効果音で(←だからといっていわゆるヴァイオリンだとか、もちろんバグパイプとかとは全然違うようだし‥?)
K先生いわく、「ハープでもないし日本のお琴にも似てるけど‥‥とにかくヒナコが考えてるような普通の楽器の音ではないのよ!」との事だったのですが‥‥
シマノフスキのマズルカが、何故あんなに不思議な響きをしているのか、ちょっとだけ納得した瞬間でした。
ちなみに、今回は残念ながらこの楽器の生の音を聴く事が出来なかったのですが、博物館のオバちゃんのお話だと、夏には街全体で民族音楽フェスティバルが開かれるそう。 これは絶対また来なきゃー!!
博物館つながりでこちらも訪問、ザコパネ様式資料館。
ここでは、ザコパネの伝統的な建築様式や風俗を紹介していました。
うわ〜
ザコパネ様式の建築は、もともとはスイスの山岳地帯の家屋を模したものだったようで、これがザコパネ独自のスタイルとして認識されるようになったのは19世紀末と、割と最近の事だそう。
木造家屋に三角形の屋根、屋根の天辺にはキリスト像、それに象形文字みたいな彫刻の柄。どれを見ても個人的にツボだらけで、第一声に、「ここ住みたい!!」と叫んでしまうほどでした。
ちなみに、吹雪いていなければ見えたはずの山頂からの景色はこちら。
‥‥もはや何も語るまい。(笑)
♪♪♪
今回はけっこう長くなっちゃったなぁ‥‥最後までお付き合いいただきありがとうございました。♪
さて、次回はいよいよ旅シリーズも最終回、「シマノフスキのアトマ」編です。