おにぎりを作るとき、

素手ですか?

それとも、ラップを使いますか?


私は、今は素手です。

おにぎりを作る前に

無香料の石けんでしっかり手を洗い、

ペーパータオルで手を拭いてから

作業しています。


昔は、ラップ派でした。

ごはん粒が手にくっつかないから

便利だし、衛生的だからです。

おそらく、ラップ派の方は

同じような理由でそうしているかと

思います。


今の時期のように、梅雨に入ると

食中毒の心配が高まってくるので

「おにぎりは絶対ラップでにぎる!」

という方もいるでしょう。

その気持ち、よくわかります。


でも。

やっぱり、おにぎりって

素手で作ったほうが断然

おいしいんです。


私は、たぶん割と潔癖症な方です。

「手の常在菌が

おにぎりをおいしくする」

みたいな定説を聴くと

かえって食欲が失せるタイプです(笑)


しかし以前、

1年間通った某料理スクールで

私の意識はだいぶ変わりました。


そのスクールで、

同じテーブルになった方たちと

実習した際

自分以外の人が作ったおにぎりを

食べる機会があったのです。


正直言って、初めは内心

抵抗がありました。

(えー、なんかヤダなぁ。

自分で作ったおにぎりを

自分で食べたい)

とか、思っていました(笑)


でも、場の雰囲気で食べざるを得ない

状況だったので

ええいままよ、と食べたのですが……


おいしかったんです。

そのおにぎりが。


あ、やっぱり

素手で気持ちをこめて

にぎったおにぎりって

おいしいんだなぁ。

そう感じました。


それから、私の潔癖症はだいぶ落ち着き

今は自信を持って、素手で愛情をこめて

夫のお昼用のおにぎりを作っています。


彼は、比較的涼しい環境で

勤務しています。

おにぎりもお昼どきまで、

涼しい場所に置いてあるので

傷む心配はまずないそうです。


もっと暑い時期になったら、

おにぎりを入れるバッグに

保冷剤を入れたり

傷みにくい具材を選んだりして

工夫をしています。


ちなみに我が家は、

朝ごはんもおにぎりです。


以前、我が家は

朝食をとらない派でした。

しかし、夫から

「朝、やっぱり米食べないと

昼までもたないねん」

という意見が出たので

最近は塩むすび2つと漬物、

朝沸かした三年番茶を

朝ごはんに出しています。


「毎朝、同じ塩むすびで飽きない?」

そうたずねてみると

「全然飽きひん。めっちゃうまい」

とのこと。

おにぎりパワー、おそるべし。


「どうしてもラップじゃないと心配!」

という方は、それでいいと思います。

「素手vsラップ」みたいな論争は

不毛です。


ラップだろうが、素手だろうが

おいしくて安全なら、

それでいいのです。


おにぎりを作るその手に

愛情がこもっているならば、

どんな方法で作っても

食べた人はきっと、心やすらぐはずです。