突然ですがクイズです。

 

 これは皆さんもよく知っているある曲についての解説です。

 

 さて、何の曲でしょう??

 

 

 この作曲家の作品中でも形式美・構成力において非常に高い評価を得ており、彼の創作活動の頂点のひとつと考えられています。クラシック音楽全体の中でも最も有名な曲の1つといってもいいでしょう。

 

 緻密に設計された作品であり、その主題展開の技法や「暗から明へ」というドラマティックな楽曲構成は後世の作曲家に模範とされました。激しい葛藤を描いた第1楽章から瞑想的な第2楽章、第3楽章の不気味なスケルツォを経て、第4楽章で歓喜が解き放たれるような曲想上の構成をとっています。演奏時間は約35分。

 

 第一楽章が最も有名ですよね。Allegro con brio ハ短調、4分の2拍子、ソナタ形式。「ジャジャジャジャーン」、もしくは「ダダダダーン」という有名な動機に始まります。これは全曲を通して用いられるきわめて重要な動機で、この動機を基にした主題を第1主題とし、古典的なソナタ形式による音楽が展開されます。

 

 第2主題は、ソナタ形式の通例に従い第1主題とは対照的な穏やかな主題が採用されています。ただし第2主題提示の直前に、ホルンが第2主題の旋律の骨格を冒頭の動機のリズムで提示することで第1主題部から第2主題部へのスムーズな連結が図られ、ふたつの主題を統制する役割を果たしています。また、第2主題においても冒頭の動機のリズムが対旋律としてまとわり付きます。この楽章は動機の展開技法に優れたこの作曲家の、最も緊密に構成された作品のひとつと言われており・・・・ (wikiより)

 

 

 答えはベートーベンの「運命」なんですけどね。

 

 読んでいて面倒くさかったでしょ?? 

「曲を聴いたらすぐわかるじゃん」って思うでしょ?? 

 

 これが、一番アセンションの難しいタイプの4.5次元の人の頭の中身です。こうしたお勉強の偏差値が高くて霊性偏差値が低いタイプの人を、今日は仮に「4.5次元エリート」と呼ぶことにしましょう。

 

 例えば彼らは受験戦争に勝って難関大学を卒業し、就職氷河期を生き残り、難しい試験に合格して難関資格を突破し・・・そうやってサバイバル競争を勝ち抜いてきた勝ち組です。

 

 そして人生後半になってスピリチュアル・霊性向上という新たな目標に出会うわけです。

 

 向上心を満たす新たな目標を見つけてしまった彼らはそれまでの受験勉強、昇進試験などと同じような気持ちでスピ本を読み漁り勉強しまくります。そしてその成果としてアセンションや覚醒を体験したいと願うわけです。

 

 でもね・・・

 

 スピリチュアルな真実とはさながら音楽のようなものです。実際に音楽を聴いて感動した人が上記のような曲の解説を書こうと思うのでしょう。これはwikiの解説なので曲の感動までは伝わってきませんが、まあ曲の理論的分析としては良く書けています。

 

 でもその反対にその曲の解説を読んだところで元の音楽が想像できると思いますか?こんな文章を読んで頭の中にその音楽が流れ始めますか??実際に曲を聴いたことになりますか?

 

 ・・・無理ですよね!?

 

 こんなめんどくさい文章を読むことでかえってマインドが働いてしまい、「音楽を聴いて心地よい気分になること」とはむしろ正反対の体験をしてしまうのです。

 

 スピ本を読むことにはこういう危険性があります。読んで知って満足、頭でっかちになってしまい、かえってスピリチュアルな真実が見えなくなってしまうのです。スピ本を読むのでしたらご自身の共感できる本、すでにそこに書かれている真実をある程度体験できているレベルの本を読むことが大事です。

 

 上記のベートーベンの運命の解説だって、実際に曲を聴いたことがある人であれば、こういった文章はむしろ曲の理解を促しもっと深い鑑賞を手助けしてくれることでしょうね。

 

 

 さて今から約3年前、私達は7人の天使と統合しているという一人の「エリート」に出会いました。

 

 海外の超有名一流大学を卒業し、日本の某一流企業で高給取りだった彼女。早期リタイア後に彼女は色んなスピリチュアルセミナーを受けまくり、必死で勉強したそうです。

 

 本当に色んなことを勉強して知っており、私達のお客様の中で最も将来が楽しみな方であったといっても過言ではありません。

 

 ところが彼女はカーサに行ったにも関わらず、次から次へと色んなヒーリングメソッドに手を出して私達の瞑想会に定着することはありませんでした。

 

 お勉強の偏差値が高くて霊性偏差値が低い「4.5次元エリート」あるあるの一つがこれです。

 

 彼らは一つのメソッドを実践し深めることをしません。そこそこ知ったところで飽きて他のものを探します。 好奇心旺盛で、知ること、考えること、頭を使うことが好きなので、それを使って自分の内観をするだとか、クリアリングに取り組むということを疎かにしがち です。考えることが好きだからこそ、何も考えず今に生きることを訓練する 「瞑想」は得意ではありません。むしろ嫌い です。

 

 高額なセミナーやセッションを受けまくってだんだん金銭的に困窮してくる彼女。森先生は彼女に「もうヒーラーとして開業してはどうか」というのですが、彼女は「そのためにはもっと勉強がしたい」というのです。

 

 「4.5次元エリート」あるあるの2つ目がこれです。

 

  お客さん(クライアント)こそが良き先生なのだということを理解しません。彼らは非常にプライドが高いです。高尚な本、著名な先生、高額なセミナー、そうしたものが自分を高めてくれると信じています。「ヒーリングだなんてわたしにはまだまだ…」口では謙虚を装ってそう言いますが、彼らはお客様に頭を下げたくないのかもしれません。

 

 医者の霊性を高めてくれるのは患者です。患者に真剣に向き合ってこそです。決して医学書や論文を読み込んだり、専門の研究に没頭することでありません。それらはスキルを磨くためのものであり、つまりは「サバイバル」の道具を磨いていることに過ぎません。

 

 弁護士もそうです。ただひたすら目の前の困ったクライアントに手を差し伸べること。決して法律の条文や判例を読み込んで勉強することではありません。それらもまた「サバイバル」です。

 

 そして政治家。新しい法律や条例をつくるために広く市民の声を聞き、制度の谷間で苦しんでいる人に自ら目を向けることこそが霊性向上の道です。でも彼らが最も力を入れることといったら・・・想像できますよね。それも「サバイバル」です。

 

 「4.5次元エリート」は見ている方向が真逆。サバイバル思考から抜け出せないのです。

 

 彼女は「じゃあ、覚醒してからヒーラになる」と言い始めます。

 

 その為にはやはり瞑想が大事だということになるわけですが、カーサに飽きた彼女はせっかくカーサで買ったクリスタルも全て処分してしまっていました。そして自分の彼氏が所属するある瞑想集団(以下▼×瞑想)へと足を運ぶようになったそうです。

 

 彼女の相談を受け、彼女のハイヤーセルフにアクセスした森先生他、世界に名だたるチャネラー達はみな口を揃えて言いました。

 

 

「そのメソッドはあなたに合っていない」

 

 と。

 

 しかし彼女は海外の本部まで出向いて幹部と話をし、なんだかんだといって結局入会してしまいました。

 

 「森さんも○○さんも▼×瞑想のことを知らないからそんなことを言うのよ!私は海外の本部にまで行って幹部と話をしてきたの。彼らはホンモノだったわ!ここだったら私は覚醒できると確信したわ!」

 

 という彼女。

 

 それを聞いて私はこう言いました。

 

 いや、そういうことではないよ。いくらそこが素晴らしい場所でも、「あなたには」合ってませんと森さんもチャネラーの○○さんも言っているわけです。しかもそれは森さんの意見でも○○さんの意見でもなく、「あなたのハイヤーセルフの意見」なわけでしょ? あなたのハイヤーセルフがそう言っているんですよ!

 

 すると彼女は今度は森先生やチャネラーの○○さんの方を否定し始めるのです。

 

 「森さんも、チャネラーの○○さんも・・・多分ちゃんと覚醒してないのよ。覚醒には段階があって(どうのこうの)、レベルが(どうのこうの)、それに比べて▼×瞑想の幹部は(どうのこうの)、チベットで何千年の歴史があって(どうのこうの)・・」

 

 すごい詭弁。彼女はすっかりエゴに憑りつかれてしまっています。こうしてマインドはエゴを正当化するのです。

 

 はい、ここで4.5次元エリートあるあるその3

 

 ハイヤーセルフの意見を聞かない。参考意見にしかしない。自分のマインドを優先する。

 

 彼女は自分でそこそこハイヤーセルフにチャネリングできるはずの方なのです。彼女自身最初の印象で▼×瞑想に嫌悪感を感じたそうです。「無断でイニシエーションを受けさせられた」と憤慨してもいました。

 

 でもそうしたサインをことごとく無視しました。

 

 自分の頭脳に自信があるため、「感じた」ことよりも自分で「考えた」答えを信じてしまったのです。

 

 彼女は▼×瞑想本部のある外国へ旅立ちました。それからすでに3年。覚醒どころかいまだに5次元へもアセンションできておりません。

 

 ハイヤーセルフの意思とは違うことをしているので、物事はうまく進むはずがありません。その▼×瞑想の師範の資格もまだとれていないのだそうです。お金もなくなり、このコ〇ナ禍で帰国もままならなくなってしまいました。

 

 スピリチュアル的にはもっと深刻な状況にあるようです。どの瞑想道場も大抵ガイドのスピリットが介在するのですが、彼女のハイヤーセルフと▼×瞑想のガイドスピリットは合わないので、さながら「憑きモノ」として彼女の霊性向上を妨げているのです。

 

 こうした本当はちゃんとした神様だけれどもその人のハイヤーセルフに合わない存在を「独立存在」と言います。▼×瞑想を辞めてそのスピリットとの契約を解除するまで、彼女がアセンションすることは決してないでしょう。

 

(続く)